三浦信祐先生にお答えいたします。
防衛力と経済力の関係についてまずお尋ねがありました。
経済の成長には安定した安全保障環境が不可欠であり、防衛力の強化はそうした環境の創出につながるものです。
同時に、今や経済力、技術力が外交力、防衛力を決します。生産力こそ抑止力であり、産業基盤全体の自律性、強靱性の向上が我が国の平和と安全を強固にします。
こうした考え方の下、防衛力、経済力を含む総合的な国力を強化してまいります。
次に、防衛力の体制整備の進捗状況や国家安全保障会議による評価についてお尋ねがありました。
戦略三文書に基づき、統合作戦司令部の新設といった体制強化を行うとともに、物価上昇等の中でも防衛力整備の効率化、合理化に努め、スタンドオフミサイルの配備、取得等、防衛力強化を着実に進めてきています。
また、国家安全保障会議の審議の詳細についてはお答えを差し控えますが、防衛力強化の進捗状況を定期的に報告し、審議を受けております。
若年定年退職者給付金と人材確保についてお尋ねがありました。
改正後の若年定年退職者給付金の支給対象者は、約十八万八千名となります。
また、知識、技能、経験を豊富に備えた人材の一層の有効活用を図ることは重要だと考えており、これまでも自衛官の定年の引上げや再任用自衛官の従事する業務の拡大等に取り組んできました。自衛隊の精強性の確保に留意しつつ、人材確保の在り方について不断に検討してまいります。
次に、退職自衛官のキャリアパスについてお尋ねがありました。
防衛省においては、令和六年十二月に取りまとめた関係閣僚会議の基本方針も踏まえ、自衛隊で培った知識、技能、経験を再就職先でもより有効に生かせるよう、公的資格を取得するためのプロセスを簡素化するなどの取組を進めております。
具体的な例としては、国土交通省と連携しながら、艦船の乗船経験がある自衛官について、海技士資格の取得に必要な筆記試験や講習を免除するなどの取組を進めております。
今後も、こうした取組を通じて、退職後のキャリアパスも含む生涯設計の確立に向けた再就職支援の強化に努めてまいります。
次に、自衛官の多様な働き方と、転勤、ライフイベントへの配慮についてお尋ねがありました。
自衛隊の基地等は全国に所在しており、階級や職種に応じて全国異動を命ぜざるを得ない場合があります。こうした中でも自衛官が安心して任務に邁進できるよう、例えば、女性自衛官を含む各自衛官のライフイベントに配慮し、育児・介護休暇等取得中の自衛官のキャリアプランに関する意向確認の強化、フレックスタイム制や早出遅出勤務等の制度の活用推進、個別の事情に応じた異動先地域の限定や異動期間の設定などの措置を実施してきており、今後も隊員が任務に専念できる環境整備のための施策を推進します。
次に、隊員御家族に対する支援についてお尋ねがありました。
自衛隊がその能力を十分に発揮するため、隊員の御家族への支援は重要であり、これまで、宿舎の近代化、庁内託児施設の整備やシッターサービスなど、様々な施策に取り組んできました。
また、御家族への支援の強化策と、その取組を推進する体制を検討するため、私をトップとする検討委員会を先週立ち上げ、仮称ではありますが、退職自衛隊員・家族支援庁の創設も含め、検討の加速、深化を指示しました。
引き続き、家族支援施策の充実に努めてまいります。
次に、自衛官の中途退職についてお尋ねがありました。
昨年度の中途退職者数は四千六百四十二名と、前年度より九百八十名減りましたが、引き続き大変危機感を持っております。これまでも退職自衛官への聞き取りや現役自衛官等へのアンケート調査を実施し、前例主義の組織文化を背景とする課題があることを把握しています。
防衛省では、処遇や勤務環境の改善に加え、昨年度、自衛隊が目指す組織文化について各自衛隊に示すなどの取組を実施しています。今年度も現役自衛官を対象としたエンゲージメントサーベイの実施を予定しており、こうした施策を通じて、世界で最も人を大切にする組織へと変革してまいります。
次に、サイバー人材の育成とリボルビングドアの導入についてお尋ねがありました。
能動的サイバー防御を含むサイバー防衛能力の強化に当たっては、サイバー人材の確保、育成が極めて重要です。
防衛省・自衛隊は、隊員の育成に加え、一度離職した職員を含め、民間で経験を積んだ外部人材の確保を進めています。
社会全体においてサイバー人材の重要性が高まる中、御指摘のリボルビングドアによる人材の好循環を図りながら、サイバー防衛能力の強化を進めてまいります。
最後に、宇宙状況把握能力の強化等と、抑止力や外交力との関係についてお尋ねがありました。
外交と防衛は車の両輪です。持続的かつ安定的な宇宙空間の利用のためには、宇宙条約等の遵守に加えて国際的なルール作りが必要であり、外務省と連携して、国際場裏での議論に取り組んでまいります。
同時に、防衛力の強化も必要です。今般、宇宙領域把握のため、宇宙作戦集団を新編し、地上、宇宙における能力を強化します。こうした取組を通じ、抑止力、対処力を向上させ、宇宙空間の安定的利用を確保してまいります。
ありがとうございました。(拍手)
〔国務大臣片山さつき君登壇、拍手〕
8
小泉進次郎(自民)防衛大臣
山田吉彦議員にお答えさせていただきます。
まず、日出生台演習場で発生した事故の原因究明や再発防止等に向けた決意についてお尋ねがありました。
現場の隊員の安全に万全を期すこと、そして隊員やその御家族を守り抜くことは、防衛大臣としての私に課せられた重要な使命です。こうした決意の下、原因を徹底的に究明し、再び同じ悲しみを繰り返さぬよう、同時に、隊員が安心して活動できるよう、例えば車両間のデータリンクを用いて隣接車両の操作状況を記録するなど、再発防止のためのあらゆる努力を尽くしてまいります。
次に、新たな領域への対応能力と認知戦への対処についてお尋ねがあり…
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9
関口昌一議長
三浦信祐君。
〔三浦信祐君登壇、拍手〕
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10
三浦信祐(公明)
公明党の三浦信祐です。
ただいま議題となりました防衛省設置法等改正法案について、会派を代表して質問いたします。
我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑な局面に直面しています。力による一方的な現状変更の試みや、サイバー、宇宙といった新たな領域における脅威への対処能力の構築は不可欠であります。
私は、現行の安保戦略三文書の策定に参画し、徹底的な議論を重ねました。本法案は三文書に即した防衛力の抜本的強化を進めるための体制整備であり、基本的に賛同します。
しかし、真の防衛力強化とは、組織の改編や装備品の拡充だけで完結するものではありません。組…
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- (上の発言)
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小泉進次郎(自民)防衛大臣
三浦信祐先生にお答えいたします。
防衛力と経済力の関係についてまずお尋ねがありました。
経済の成長には安定した安全保障環境が不可欠であり、防衛力の強化はそうした環境の創出につながるものです。
同時に、今や経済力、技術力が外交力、防衛力を決します。生産力こそ抑止力であり、産業基盤全体の自律性、強靱性の向上が我が国の平和と安全を強固にします。
こうした考え方の下、防衛力、経済力を含む総合的な国力を強化してまいります。
次に、防衛力の体制整備の進捗状況や国家安全保障会議による評価についてお尋ねがありました。
戦略三文書に基づき、統合作戦司令部の新設といった体制強化を行うとともに、物価上昇等の中でも防衛力整備の効率化、合理化に努め、スタンドオフミサイルの配備、取得等、防衛力強化を着実に進めてきています。
また、国家安全保障会議の審議の詳細についてはお答えを差し控えますが、防衛力強化の進捗状況を定期的に報告し、審議を受けております。
若年定年退職者給付金と人材確保についてお尋ねがありました。
改正後の若年定年退職者給付金の支給対象者は、約十八万八千名となります。
また、知識、技能、経験を豊富に備えた人材の一層の有効活用を図ることは重要だと考えており、これまでも自衛官の定年の引上げや再任用自衛官の従事する業務の拡大等に取り組んできました。自衛隊の精強性の確保に留意しつつ、人材確保の在り方について不断に検討してまいります。
次に、退職自衛官のキャリアパスについてお尋ねがありました。
防衛省においては、令和六年十二月に取りまとめた関係閣僚会議の基本方針も踏まえ、自衛隊で培った知識、技能、経験を再就職先でもより有効に生かせるよう、公的資格を取得するためのプロセスを簡素化するなどの取組を進めております。
具体的な例としては、国土交通省と連携しながら、艦船の乗船経験がある自衛官について、海技士資格の取得に必要な筆記試験や講習を免除するなどの取組を進めております。
今後も、こうした取組を通じて、退職後のキャリアパスも含む生涯設計の確立に向けた再就職支援の強化に努めてまいります。
次に、自衛官の多様な働き方と、転勤、ライフイベントへの配慮についてお尋ねがありました。
自衛隊の基地等は全国に所在しており、階級や職種に応じて全国異動を命ぜざるを得ない場合があります。こうした中でも自衛官が安心して任務に邁進できるよう、例えば、女性自衛官を含む各自衛官のライフイベントに配慮し、育児・介護休暇等取得中の自衛官のキャリアプランに関する意向確認の強化、フレックスタイム制や早出遅出勤務等の制度の活用推進、個別の事情に応じた異動先地域の限定や異動期間の設定などの措置を実施してきており、今後も隊員が任務に専念できる環境整備のための施策を推進します。
次に、隊員御家族に対する支援についてお尋ねがありました。
自衛隊がその能力を十分に発揮するため、隊員の御家族への支援は重要であり、これまで、宿舎の近代化、庁内託児施設の整備やシッターサービスなど、様々な施策に取り組んできました。
また、御家族への支援の強化策と、その取組を推進する体制を検討するため、私をトップとする検討委員会を先週立ち上げ、仮称ではありますが、退職自衛隊員・家族支援庁の創設も含め、検討の加速、深化を指示しました。
引き続き、家族支援施策の充実に努めてまいります。
次に、自衛官の中途退職についてお尋ねがありました。
昨年度の中途退職者数は四千六百四十二名と、前年度より九百八十名減りましたが、引き続き大変危機感を持っております。これまでも退職自衛官への聞き取りや現役自衛官等へのアンケート調査を実施し、前例主義の組織文化を背景とする課題があることを把握しています。
防衛省では、処遇や勤務環境の改善に加え、昨年度、自衛隊が目指す組織文化について各自衛隊に示すなどの取組を実施しています。今年度も現役自衛官を対象としたエンゲージメントサーベイの実施を予定しており、こうした施策を通じて、世界で最も人を大切にする組織へと変革してまいります。
次に、サイバー人材の育成とリボルビングドアの導入についてお尋ねがありました。
能動的サイバー防御を含むサイバー防衛能力の強化に当たっては、サイバー人材の確保、育成が極めて重要です。
防衛省・自衛隊は、隊員の育成に加え、一度離職した職員を含め、民間で経験を積んだ外部人材の確保を進めています。
社会全体においてサイバー人材の重要性が高まる中、御指摘のリボルビングドアによる人材の好循環を図りながら、サイバー防衛能力の強化を進めてまいります。
最後に、宇宙状況把握能力の強化等と、抑止力や外交力との関係についてお尋ねがありました。
外交と防衛は車の両輪です。持続的かつ安定的な宇宙空間の利用のためには、宇宙条約等の遵守に加えて国際的なルール作りが必要であり、外務省と連携して、国際場裏での議論に取り組んでまいります。
同時に、防衛力の強化も必要です。今般、宇宙領域把握のため、宇宙作戦集団を新編し、地上、宇宙における能力を強化します。こうした取組を通じ、抑止力、対処力を向上させ、宇宙空間の安定的利用を確保してまいります。
ありがとうございました。(拍手)
〔国務大臣片山さつき君登壇、拍手〕
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片山さつき(自民)財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融)
三浦議員から、安全保障の前提となる経済、金融、財政の脆弱性解消への認識と対応についてのお尋ねがありました。
経済力は総合的な国力の一つの要素であり、国民の安心と安全の礎となる我が国の安全保障をより確かなものにするためには、経済、金融、財政の基盤強化に不断に取り組むことが必要であります。
高市内閣では、責任ある積極財政の考え方の下、国民生活の下支えや経済成長に資することが期待される施策には大胆に重点化する一方で、見込まれる効果が乏しい施策については見直しを行うなど、歳出歳入両面で強い経済を支える財政構造への転換を図ることとしております。
このように、…
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関口昌一議長
山中泉君。
〔山中泉君登壇、拍手〕
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山中泉(参政)
参政党の山中泉です。
会派を代表し、防衛省設置法等の一部を改正する法律案について質問をいたします。本日はよろしくお願いいたします。
今回の改正案には、自衛官の処遇改善や再就職支援の拡充など人的基盤の強化、また、宇宙作戦集団の創立を含めた、激変する現代戦に向けた自衛隊の組織改編などが盛り込まれています。日本を自立したより強い国にするという考えは参政党も同じですので、基本的な方針に賛成いたします。
その上で、質問をさせていただきます。
まず最初に、自衛官の皆様に対して心からの敬意と感謝を申し上げます。
今回の法案で盛り込まれている人的基盤の強化、自…
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