松野明美 (日本維新の会)

2026年5月22日・第221回国会 参議院 本会議 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 19 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 39 発言)

日本維新の会の松野明美です。

会派を代表し、防災庁設置法案及び防災庁設置法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、全ての質問を高市総理にお尋ねいたします。

我が国は世界有数の災害大国であり、本法案によります防災庁の設置には、私たち日本維新の会も強く賛同し、大いに期待をしています。しかし、防災庁によって何が変わるのか、明確に見えてきません。災害発生時は従来どおり総理を本部長とする災害対策本部が設置され、防災庁の権限は勧告権にとどまります。

そこで、防災庁ができることにより、これまでと何がどのように変わっていくのでしょうか。伺います。

次に、災害関連死についてであります。

二〇一六年熊本地震では、死者二百七十八人のうち、八割の方が災害関連死でした。あれから十年がたちました。この教訓から、本来、災害関連死をいかに防ぐかが防災の最重要課題であったはずです。しかし、二〇二四年の能登半島地震の死者は七百三十五人と言われており、そのうち五百七人の方が災害関連死の見通しであります。災害関連死は、守れた命を守れなかったということです。ゼロでなければなりません。

そこで、これまでの災害関連死の検証は果たして十分だったのでしょうか。これまでの教訓を十分に生かせたと言えるのでしょうか。また、災害関連死の減災目標はきちんと設定すべきであると考えますが、見解を伺います。

次に、デジタル防災の観点からです。

かつては五十年に一度、百年に一度と言われていたレベルの激甚災害が、近年頻繁に発生しています。そこで力を入れなければならないのが災害予測です。

現在、ビッグデータやAI、デジタルツインなどの技術を活用し、災害予測と対策を行う様々な取組が行われております。しかし、地方自治体では、財政力や人材不足により防災DXの整備が進まない地域も少なくありません。

そこで、防災庁が、ガバメントクラウドを活用しながら、全国での防災DXの実装の責任を負い、高度な災害予測ソリューションや統合型の災害対応意思決定支援システムなどを構築していくべきだと考えますが、見解を伺います。

次に、防災庁と復興庁の関係について伺います。

今年の三月十一日、福島県のいわき市の公立中学校で、卒業祝いの赤飯約二千百食が、災害の日であるということから廃棄されてしまいました。高市総理はこのことを御存じでしょうか。また、御存じであればどのようにお感じになられたでしょうか。誰かの悲しい日は誰かのうれしい日でもある。このような本当に当たり前の日常を早く取り戻さなければなりません。

防災庁と復興庁は統合しないとの政府の見解ですが、両者は一連の流れの中にあると考えます。復興庁は二〇三一年に設置期限を迎えますが、その後は防災庁の中に復興を見据えた組織が必ず必要ではないかと考えますが、どのようにお考えでしょうか。伺います。

最後になります。副首都構想と防災局設置の関係について伺います。

副首都とは、東京に大規模災害が起きた際に国の重要機能を代わって担い、平時には日本の成長を支える拠点であります。

東京では、首都直下地震、南海トラフ巨大地震、そして富士山の噴火と、いずれも首都機能自体を停止させるリスクが現実的に脅威として指摘されております。政府も、国会も、経済も、そして何より国民の生活も止めるわけにはいきません。そのため、予備のエンジンとなる副首都の設置は不可欠であり、同様に防災庁にもバックアップが不可欠です。

防災庁には地方機関として防災局の設置が挙げられており、副首都構想と防災局は、国家の危機管理体制として一体的に検討すべきだと考えますが、見解を伺います。

これからが勝負のときです。防災庁の設置を契機として、山積みする課題がたくさんあります、それに対応し、真に国民の命を守っていく、そういう防災国家へと転換と図る必要があるとも考えます。国民の命と暮らしを守る責任に真っ正面から向き合い、結果で応える防災局で、防災庁であることを政府に強く求め、質問を終わります。

御清聴ありがとうございました。(拍手)

〔内閣総理大臣高市早苗君登壇、拍手〕

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