ありがとうございます。
非常に難しい話なんですけれども、何で農業に限って需給調整だとか暴落が起こったときに保護しなきゃいけないんだという議論が起こってしまって、ほかの産業の人からすると、いや、それは事業者が対応すべき話でしょうと、そこまでやるのは過保護じゃないかという議論が起こってくるんですが、本質的に、ここにいらっしゃるメンバーの方はそんなこと言われなくたって分かっているよということかもしれないんだけど、要するに、農業というのは、生きた動植物を相手にして、それを育てるということが生産なんですよね。
製造業というのは、基本的には鉱物的なもので、それ自身は別に成長しているわけではなくて、それを組み立てていくというのが製造業における生産になってくるということです。製造業の場合は、実を言うと、基本的には需要の変動に対して供給量を調整することが可能になっています。なので、価格調整というのを数量調整によって製造業は可能になってくる。
ところが、農業はそれができないんですよ。基本的には競りとか入札でやるしかないというところに農業の方の本質的な難しさがある。それをしようがないでしょうって済ませちゃうと、再生産ができなくなるということです。なので、どこかの段階で折り合いを付けて、需要に応じた緩やかな供給量の担保をしていくということを頑張らなきゃいけない。
ただし、そうはいったって、ほかの産業で入れているような例えば先物取引だとか、あるいは多年度の先渡し契約みたいなものだとか、要するに、事前に農業サイドとしてもリスクヘッジできるようなものというのは積極的に政策として入れていかなければいけないということだし、でも、それでも最後、つじつまが合わない部分というのは暴落という形で生産者が負担しなきゃ、ほっておけばですよ、ならない部分があるので、そこをどうするかということをある程度目鼻を立ててあげないと、生産者がもう諦めちゃうという状態に今あるのではないかということです。だから、これはもう政策判断だなとは私は思います。
以上です。
29
かごしま彰宏(国民)
ありがとうございました。
今、様々御意見をいただいて、現行の食糧法改正案だと、やはりこの第五条の中で、生産者による主体的な需要に応じた生産の推進の条の中で、一項は生産者、二項がJA等、三項が地方公共団体、四項が政府の責任となっておりますので、やはりこの立て付けの中ではそれぞれに責任があって、みんなで進めていくものが需要に応じた生産なんだろうなという理解をしております。
ただ、そうした中において、じゃ、この需要に応じた生産の出発点何かというところを考えると、これやっぱり的確な需給見通しが存在をすることであると理解をしています。
同じように、また参考人…
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30西西川邦夫日本大学法学部教授
御質問ありがとうございます。
その需給見通し、確かに先生おっしゃいますように、なかなかこれまでも当たらなかったというふうな経緯があるかと思います。当たらなかった、それが逆に供給過剰になった場合、コロナ禍のときのように価格は下落いたしますし、それから今回の米不足のように、需要が超過する場合は価格が上昇するというふうなことでございますけれども、その外れたときにどういうふうな対応を取っておくかというふうなところは、基本的にはやはり流通の過程において何らかの措置を設けておくというふうなことしかないと思います。生産段階におきましてはその需要見通しに応じて生産をい…
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31長長谷川敏郎農民運動全国連合会会長
需要見通しが的確で正確なものになることは確かにいいでしょうけれども、農民としては、その下に基づいて春に作付けをし、秋にそのとおりできるとは限らない。そのときの出口の対策をどうするのかという問題を考えていただきたいと思いますし、それは国の責任だろうというふうに私は思っています。
そして、現在、備蓄制度は毎年二十万トン前後を買い入れて、五年間保存して、餌に処分するという形ですから、単年度単年度の需給の見通しを全て、今は、例えば過剰な場合は価格の暴落という形で農家がリスクを負っています。それをやはりもう少し平準化することも可能なんだろうと。そういう体制で、さ…
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- (上の発言)
32武武本俊彦新潟食料農業大学名誉教授
ありがとうございます。
非常に難しい話なんですけれども、何で農業に限って需給調整だとか暴落が起こったときに保護しなきゃいけないんだという議論が起こってしまって、ほかの産業の人からすると、いや、それは事業者が対応すべき話でしょうと、そこまでやるのは過保護じゃないかという議論が起こってくるんですが、本質的に、ここにいらっしゃるメンバーの方はそんなこと言われなくたって分かっているよということかもしれないんだけど、要するに、農業というのは、生きた動植物を相手にして、それを育てるということが生産なんですよね。
製造業というのは、基本的には鉱物的なもので、それ自身は別に成長しているわけではなくて、それを組み立てていくというのが製造業における生産になってくるということです。製造業の場合は、実を言うと、基本的には需要の変動に対して供給量を調整することが可能になっています。なので、価格調整というのを数量調整によって製造業は可能になってくる。
ところが、農業はそれができないんですよ。基本的には競りとか入札でやるしかないというところに農業の方の本質的な難しさがある。それをしようがないでしょうって済ませちゃうと、再生産ができなくなるということです。なので、どこかの段階で折り合いを付けて、需要に応じた緩やかな供給量の担保をしていくということを頑張らなきゃいけない。
ただし、そうはいったって、ほかの産業で入れているような例えば先物取引だとか、あるいは多年度の先渡し契約みたいなものだとか、要するに、事前に農業サイドとしてもリスクヘッジできるようなものというのは積極的に政策として入れていかなければいけないということだし、でも、それでも最後、つじつまが合わない部分というのは暴落という形で生産者が負担しなきゃ、ほっておけばですよ、ならない部分があるので、そこをどうするかということをある程度目鼻を立ててあげないと、生産者がもう諦めちゃうという状態に今あるのではないかということです。だから、これはもう政策判断だなとは私は思います。
以上です。
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かごしま彰宏(国民)
ありがとうございました。
様々御意見を今賜って、やはり政府が最終的にどこに責任を持つのかといった部分も大きいんだろうと感じました。また、先ほどの石垣先生との議論の中で、武本参考人の方からも基本法の理念のところで議論をするべき話だという御発言もございました。私も全くそのとおりだなというふうに思いながら聞いておりました。
そんな中、最後にもう一問だけ武本参考人にお伺いをさせていただければと思うんですが、今回、需要に応じた生産、定義、定義というか、法文に、条文に書き込まれる中において、需要に応じた生産とは何なのかという定義は書かれていないものと理解をしてい…
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34武武本俊彦新潟食料農業大学名誉教授
御質問ありがとうございます。
結論から言うと、先ほど来から申し上げているのは、そこがうまくいかないのが農業だというふうに、ピンを留めて、ギャップが出てきた部分を誰に負担させるかということに尽きる、突き詰めればそこになってきちゃうんですね。自営業の世界でいえば、それは事業者が判断することでしょうということで、製造業はそれなりに理屈は立つんですけれども、農業はそこは理屈の立てようがない部分が実はあるんだと思うかどうか。近代経済学者の立場からしたら、いや、それは同じなんですと言うんですよ、製造業であろうが農業であろうが。いや、そこはそうじゃないんだという立場…
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かごしま彰宏(国民)
ありがとうございました。質問を終わります。
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