そうですね、社会保険と税が近づいてきたことの一つの原因は、社会保障制度のこの間の改革があって、純然たる社会保険システム、ビスマルクモデルとも言われる保険料と保険だけで仕組みを動かしてきたところから、だんだんと、何というんですかね、広井先生、私のかつての同僚であって、かつて厚生官僚でもいらっしゃった広井良典さんが議論されていたんですけど、だんだんと日本の社会保障システムは普遍的なものに変わってきた。つまり、保険に入った人だけじゃなくて、保険に入れない人をなるべく回避する、なるべく多くの人を保険の中に入れるために、公費を入れることによって社会保険料の負担を抑えたり、例えば年金の場合は、基礎年金は半分は消費税、かつて三分の一だったのを二分の一まで引き上げてきたりとか。それから、医療保険においても、例えば協会けんぽとか国保に対しては公費をやっぱり投入していたりとかいうことによって、保険間の格差をなるべく抑えていこうという。
日本のこの社会保険システム、実は純然たる社会保険モデルではなくて、皆保険もそうですね、半々ですよね、半分公費を入れることによって、保険料の弊害と言ったらちょっと言い過ぎなんですけれども、ぎりぎり五〇%は保険料で収入を保つことによって辛うじて保険システムとしての形を取りながら、でも、保険だけに依拠した場合の様々な課題を避けるために半分公費を入れると。しかも、市町村間、保険者たる市町村間で財政力の格差があるので、それをならすためのその調整交付金まで入れているという、非常に何か微に入り細をうがったよくできた仕組みだというふうには思っています。
こういった皆保険、あるいはできる限り多くの人に恩恵が行き渡るような普遍的な仕組みを目指したがゆえに、税金が補完的に入れられざるを得なかったというふうに私は理解をしております。
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かごしま彰宏(国民)
ありがとうございます。済みません、ちょっと急な質問で失礼をいたしました。
外国人労働者が増えているので、先生おっしゃったように、やっぱり国民皆保険で、基本的に日本で働く人はみんな入ってくれという制度ですから、やっぱりこうした人たちにもちゃんと入ってもらう、ちゃんと日本で働く上では働いてもらうということで、そうした中で、一定程度社会保障制度の下支えとなり得るのであれば、そういった制度を考えていかなければならないと個人的には思っております。
もう一つ、就業率についてなんですが、全体的な就業者数ってあると思うんですけれども、この就業者数ってある意味、私の中…
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34小小塩隆士一橋大学社会科学高等研究院特任教授
先生御指摘のところは非常に重要でして、実は今日お見せしたグラフは、働いている働いていない、二分法でしかお見せしていないんですけど、実際には、高齢者の人たちが働くようになったといっても、かなりの部分はパートタイムですね。フルタイムじゃなくてパートタイムということですので、先ほどの先生のお言葉ですと縦の部分ですが、垂直の部分の働き方という点については、やはり若くてフルタイムで働いている人に比べると薄いなというふうなところがあります。
それは二つ評価がありまして、一つは、いやいや、高齢者は働いているといっても、若い人に比べるとそんなに働いていないんじゃないか…
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かごしま彰宏(国民)
ありがとうございます。おっしゃるとおりだなというふうに思っております。
やっぱりこのウエルビーイング、高齢の方々、定年退職をされた後の方々のこのウエルビーイングというものを、じゃ、果たして誰が支えるのかというところの納得感が今なかなか若い人たちから得られていないんだろうなというところで、これを、若い人たちも納得感が得られるようなものであれば、じゃ、六十超えて、半分プライベート、半分仕事で過ごしていきたいというその要望にも応えられるのかもしれないななんていうことを考えながら拝聴しておりました。ありがとうございました。
続いて、諸富先生にお伺いをさせてく…
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- (上の発言)
36諸諸富徹京都大学公共政策大学院院長
そうですね、社会保険と税が近づいてきたことの一つの原因は、社会保障制度のこの間の改革があって、純然たる社会保険システム、ビスマルクモデルとも言われる保険料と保険だけで仕組みを動かしてきたところから、だんだんと、何というんですかね、広井先生、私のかつての同僚であって、かつて厚生官僚でもいらっしゃった広井良典さんが議論されていたんですけど、だんだんと日本の社会保障システムは普遍的なものに変わってきた。つまり、保険に入った人だけじゃなくて、保険に入れない人をなるべく回避する、なるべく多くの人を保険の中に入れるために、公費を入れることによって社会保険料の負担を抑えたり、例えば年金の場合は、基礎年金は半分は消費税、かつて三分の一だったのを二分の一まで引き上げてきたりとか。それから、医療保険においても、例えば協会けんぽとか国保に対しては公費をやっぱり投入していたりとかいうことによって、保険間の格差をなるべく抑えていこうという。
日本のこの社会保険システム、実は純然たる社会保険モデルではなくて、皆保険もそうですね、半々ですよね、半分公費を入れることによって、保険料の弊害と言ったらちょっと言い過ぎなんですけれども、ぎりぎり五〇%は保険料で収入を保つことによって辛うじて保険システムとしての形を取りながら、でも、保険だけに依拠した場合の様々な課題を避けるために半分公費を入れると。しかも、市町村間、保険者たる市町村間で財政力の格差があるので、それをならすためのその調整交付金まで入れているという、非常に何か微に入り細をうがったよくできた仕組みだというふうには思っています。
こういった皆保険、あるいはできる限り多くの人に恩恵が行き渡るような普遍的な仕組みを目指したがゆえに、税金が補完的に入れられざるを得なかったというふうに私は理解をしております。
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かごしま彰宏(国民)
ありがとうございました。
税金をどれだけ入れるのかというところで、やっぱりいろんな議論があると思います。やっぱりこの社会保険料、社会保険料が増えていく見込みの中で、とはいえ、もう現役世代もいっぱいいっぱいだというところで社会保険料の収入というものをなかなか増やせない中では、それをどうやって税金でカバーをしていくのかという議論はやっぱりしていかないといけないんだろうなというふうに思っています。
そうした中で、やっぱり、でももう一個あるだろうなと思っているのは、これは、これまでの方々が積み立ててこられた積立金です。それはGPIFの積立金が最たるものであり…
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38諸諸富徹京都大学公共政策大学院院長
御指摘のとおりで、これはGPIFの収入が大体この、今御指摘いただいた、ページ十五枚目のところでいうとグレーのラインで、この資産収入というのはまさにそこからの収入を意味していまして、これが重要な支え手になっていることは間違いないというふうに思います。
ただ一方で、運用収入というフローの点を見ますと、このようにマーケットでの運用になるので、きちっと毎年収益を上げていて、赤字になったり元本毀損に行っていない点はお見事だなと思いつつ、結構年によって収入が、やっぱりマーケットの動向によって振れているというのもまた事実でございまして、この辺りが、私もこれを活用する…
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野上浩太郎(自民)
お時間が過ぎておりますので、よろしくお願いいたします。
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