ホルムズ海峡の封鎖というのは、エネルギーだけではなくて、例えば、世界の肥料の三〇%がホルムズ海峡を通過すると言われています。ということは、アフリカに届くべき肥料が届かないということになると、アフリカの農業生産にとってもかなり苦しい状態になるんではないかなという気がするんですね。ということは、やはり、飢餓であるとか、ひどい場合は餓死というような状態に置かれるんではないかなという気がします。
今、ソマリアであるとか、あるいはスーダン、それからリビアといった国々、忘れられた紛争があるわけですけれども、なかなか日本はそういったアフリカの紛争に目が届いていないという気がします。日々のニュースでもアフリカを取り上げるケースというのは非常に少ないわけで、日本人の関心も、こう言ってはあれですけれども、低いという気がしますよね。
そういった中で、日本とすれば一体何をしたらいいのかということですけれども、今日の資料の十ページ目ですけど、真ん中辺りに、日本にとって重要だったイラン産原油ということを書きました。
イランという国、これ日本にとって非常に、エネルギー安全保障においては非常に重要な国であったと。一九七〇年度、日本はイランから全輸入の四二%の石油を購入していた。ということは、つまり、日本の全輸入のトップがイランであったということですよね。もう、そういうことも忘れられているような感じもしますけれども。
第一次石油危機で、石油購入先を多角化しなきゃいけない、アラブからも買わなきゃいけないというので、イランの全体に占める割合というのは低くなったわけですけれども、アメリカの制裁がありながらも、日本はイランから石油を購入し続けたわけです。
そういったところからも日本に対する信頼があって、つい二、三日前も、元イランの革命防衛隊の司令官がインタビューに応じていて、日本という国はアメリカから核爆弾を落とされたのに何でアメリカを支持するんだというような発言がありましたけれども。
ただ、先ほど齊藤参考人からも話がありましたが、やはりG7の中でイランが期待する国とすれば、やはり日本が一番上だという感じがします。ということは、やはり日本も何らかの役割を果たせるんではないかなという感じがしますけれども。
ただ、何かこれ、ちょっと言いにくいですけれども、これまでの対応が、例えば高市首相にしても茂木外相にしても、アメリカを非難しないでイランを非難するというような対応でしたよね。それだとちょっと、やっぱりイラン人もがっくりきているんではないかなという気がするんですね。ですから、もっとやっぱり公平な姿勢を保ってもらいたい。
イスラムの人というのは非常に正義とか公平というのを、公正とか非常に重んじますし、イランの場合は、古くはゾロアスター教という宗教があって、これ非常に善悪二元論で、これは、非常に善という、つまり良いことを重んじるという価値観が強い国ですから、日本もやはり公平な立場を世界に訴えるべきではないかなという、そんな気がしますけれども。済みません、あと、十分ですね。
何というか、いろんなところにパイプがあるという点では、例えば、十一ページ目の資料に書きましたけれども、一九八〇年代はレバノンのアメリカ人の人質の解放にも日本が役割を果たして、イランに働きかけを行ったりしているというわけで、何らかの役割を日本が果たせるんではないかなという気がするんですね。
例えば、報道では、アメリカはイランのウラン濃縮活動をこれ二十年間停止するということを要求した。それに対してイランは五%だと言っている。何か、これって、イランのバザールの売り買いを思い出させるような感じがするんですね。どこかにその落としどころがあるんではないかなという、そんな気がしております。そういったところも、日本は何か、何らかの仲介の可能性があるんではないかなという気がするんですね。ですから、その二十年と五年の間を何とか交渉でもって妥協点を見付けるというようなこともできるかなという気がします。
あと、やっぱり難しいのは、イスラエルという国ですけれども、イスラエルは、先ほども言いましたけれども、ソマリランドという国を承認して、アフリカにパレスチナ人たちを追放しようとしている。これは、イスラエルの大イスラエル主義というイデオロギーでありますけれども、そういうイデオロギーでもってパレスチナ人たちを追放するようなことはあってはならないというふうに思います。
そういった、イスラエルの国際法破りについては日本の外務省がその都度その都度働きかけを、何らかの声明を出していますけれども、やはり日本政府とすれば、政府の首脳とか外務大臣とか、まあ、ちょっと強い言葉でイスラエルに対しては言っていただきたいというふうに思います。何か外務省の報道官の声明がウェブページに出るだけでは非常に弱いという気がします。
済みません。以上です。
15
鈴木宗男(自民)
三上えり君。
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16
三上えり(立憲)
立憲民主党・無所属の三上えりです。
齊藤参考人、宮田参考人、今日は、大変分かりやすく貴重なお話をありがとうございます。
現在の国際情勢ですけれども、中東情勢の緊迫化に加えまして、アフリカの地域でも政治的、経済的な不安定要因が重なって、世界の安定に大きな影響を与えています。
お二人のお話にもありましたように、米国とイランの停戦、そして和平交渉、これ膠着しています。今、まさに日本外交の在り方が問われています。中東情勢の不安定化というのは、エネルギー価格の上昇ですとか物流への影響など、日本国内の生活にも直結しております。
両参考人にお伺いします。
ま…
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17齊齊藤貢元駐イラン大使/関西学院大学客員教授
大変、三上先生、申し訳ございませんが、私は中東の専門家でございまして、こういう日本の政策についてはちょっと申し上げる知見がございません。
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- (上の発言)
18宮宮田律一般社団法人現代イスラム研究センター理事長
ホルムズ海峡の封鎖というのは、エネルギーだけではなくて、例えば、世界の肥料の三〇%がホルムズ海峡を通過すると言われています。ということは、アフリカに届くべき肥料が届かないということになると、アフリカの農業生産にとってもかなり苦しい状態になるんではないかなという気がするんですね。ということは、やはり、飢餓であるとか、ひどい場合は餓死というような状態に置かれるんではないかなという気がします。
今、ソマリアであるとか、あるいはスーダン、それからリビアといった国々、忘れられた紛争があるわけですけれども、なかなか日本はそういったアフリカの紛争に目が届いていないという気がします。日々のニュースでもアフリカを取り上げるケースというのは非常に少ないわけで、日本人の関心も、こう言ってはあれですけれども、低いという気がしますよね。
そういった中で、日本とすれば一体何をしたらいいのかということですけれども、今日の資料の十ページ目ですけど、真ん中辺りに、日本にとって重要だったイラン産原油ということを書きました。
イランという国、これ日本にとって非常に、エネルギー安全保障においては非常に重要な国であったと。一九七〇年度、日本はイランから全輸入の四二%の石油を購入していた。ということは、つまり、日本の全輸入のトップがイランであったということですよね。もう、そういうことも忘れられているような感じもしますけれども。
第一次石油危機で、石油購入先を多角化しなきゃいけない、アラブからも買わなきゃいけないというので、イランの全体に占める割合というのは低くなったわけですけれども、アメリカの制裁がありながらも、日本はイランから石油を購入し続けたわけです。
そういったところからも日本に対する信頼があって、つい二、三日前も、元イランの革命防衛隊の司令官がインタビューに応じていて、日本という国はアメリカから核爆弾を落とされたのに何でアメリカを支持するんだというような発言がありましたけれども。
ただ、先ほど齊藤参考人からも話がありましたが、やはりG7の中でイランが期待する国とすれば、やはり日本が一番上だという感じがします。ということは、やはり日本も何らかの役割を果たせるんではないかなという感じがしますけれども。
ただ、何かこれ、ちょっと言いにくいですけれども、これまでの対応が、例えば高市首相にしても茂木外相にしても、アメリカを非難しないでイランを非難するというような対応でしたよね。それだとちょっと、やっぱりイラン人もがっくりきているんではないかなという気がするんですね。ですから、もっとやっぱり公平な姿勢を保ってもらいたい。
イスラムの人というのは非常に正義とか公平というのを、公正とか非常に重んじますし、イランの場合は、古くはゾロアスター教という宗教があって、これ非常に善悪二元論で、これは、非常に善という、つまり良いことを重んじるという価値観が強い国ですから、日本もやはり公平な立場を世界に訴えるべきではないかなという、そんな気がしますけれども。済みません、あと、十分ですね。
何というか、いろんなところにパイプがあるという点では、例えば、十一ページ目の資料に書きましたけれども、一九八〇年代はレバノンのアメリカ人の人質の解放にも日本が役割を果たして、イランに働きかけを行ったりしているというわけで、何らかの役割を日本が果たせるんではないかなという気がするんですね。
例えば、報道では、アメリカはイランのウラン濃縮活動をこれ二十年間停止するということを要求した。それに対してイランは五%だと言っている。何か、これって、イランのバザールの売り買いを思い出させるような感じがするんですね。どこかにその落としどころがあるんではないかなという、そんな気がしております。そういったところも、日本は何か、何らかの仲介の可能性があるんではないかなという気がするんですね。ですから、その二十年と五年の間を何とか交渉でもって妥協点を見付けるというようなこともできるかなという気がします。
あと、やっぱり難しいのは、イスラエルという国ですけれども、イスラエルは、先ほども言いましたけれども、ソマリランドという国を承認して、アフリカにパレスチナ人たちを追放しようとしている。これは、イスラエルの大イスラエル主義というイデオロギーでありますけれども、そういうイデオロギーでもってパレスチナ人たちを追放するようなことはあってはならないというふうに思います。
そういった、イスラエルの国際法破りについては日本の外務省がその都度その都度働きかけを、何らかの声明を出していますけれども、やはり日本政府とすれば、政府の首脳とか外務大臣とか、まあ、ちょっと強い言葉でイスラエルに対しては言っていただきたいというふうに思います。何か外務省の報道官の声明がウェブページに出るだけでは非常に弱いという気がします。
済みません。以上です。
19
三上えり(立憲)
ありがとうございます。
ちょっと時間が近づいてまいりましたので、おっしゃるように、日本の役割はとても重く、日本の外交努力、引き続き求めてまいりたいと思います。
以上です。
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鈴木宗男(自民)
庭田幸恵さん。
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21庭庭田幸恵(国民)
国民民主党・新緑風会の庭田幸恵でございます。
お二方から貴重なお話賜りましたこと、まずはお礼を申し上げます。
本日は、中東情勢と日本の外交の在り方について、私からは、いろいろ、経済安全保障、エネルギー安全保障、今、非常にいろんな情勢が変わる中でいろんな言葉が飛び交ってはいるんですけれども、私からは人間の安全保障の視点からお話をお伺いしたいと思っております。
先ほど齊藤参考人から、このイランの体制を転換するもくろみはもう見事に失敗したというようなお言葉もございましたけれども、今月の九日、亡命中のイランの皇太子、レザー・パフラヴィー氏による声明も発表さ…
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