岸本武史厚生労働省労働基準局長

2026年7月9日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第17号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 180 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 228 発言)

お答えいたします。

御指摘のとおり、精神障害の労災認定件数は増加傾向が続いております。令和六年度に業務災害として労災認定をしました精神障害事案を見ますと、どんな出来事がきっかけで精神障害になったかというのを見てまいりますと、一つは、上司等から身体的攻撃、精神的攻撃などのパワーハラスメントを受けたというのが二百二十四件で最も多くなっております。前年度比で六十七件増でございました。それから、仕事内容、仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があったというのが百二十件、前年度比二十件増、顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた、いわゆるカスタマーハラスメント、これが百八件で前年度比五十六件の増、それからセクシュアルハラスメントを受けたが百五件、前年度比二件増など、こういった出来事が精神障害の原因となっている主な出来事というふうに見ております。

この労災認定件数の増加については様々な要因が影響しているものと考えておりまして、なかなか単一の要因、これがというふうに特定することが難しゅうございますが、やはり一つには、対人関係、特に、精神障害の発症の原因となった出来事で大きく私どもが対人関係とくくっております上司とのトラブルですとか顧客とのトラブルですとか、そういったものによる労災認定件数が非常に増えております。

また、別途都道府県労働局に寄せられておる相談傾向でも、いじめ、嫌がらせですとかハラスメントというのは常に上位に挙がって高止まりをしておりますので、やはりそういった実態としての人間関係、顧客対応などからストレスを抱えていらっしゃる方が多くいらっしゃるということは一つうかがえると思っております。

一方で、御指摘の労災認定基準の改定ですとか、また最近のその法改正によりまして、ハラスメントに対する社会の認知度が高まり、これは業務災害として扱われるべきものなのだと、こういった認識を持っていただく方も増えてきたということもあろうかと思っておりまして、現時点ではその内訳をお示しすることは難しゅうございますが、両面が影響しているんではないかというふうに考えているところでございます。

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