まさに原因はおっしゃっていただいたとおりだと思います。
この機能不全家族をめぐる問題の中でも、私が特に深刻に受け止めなければいけないと思っているのがこの世代間連鎖という問題です。例えば、虐待を受けて育った子供が親になったとき、自らも子供に虐待を繰り返してしまうというリスクが高いことは広く知られているところです。これ、同様に、依存症家族で育った子供が自らも依存症に陥りやすいとも言われている。そして、貧困もまた親から子へと受け継がれやすい構造があります。こういった負の連鎖が続いていくということですね。
この連鎖のメカニズムを考えるときに重要な視点となるのが、やはり親自身の心理的、精神的な問題です。虐待やDV、貧困といった困難な家庭環境で育った親の多くは、自身が被虐待経験やトラウマを抱えていて、その影響から感情のコントロールが難しかったり、子供との健全な愛着関係を築くことに困難を抱えているというケースが少なくないと指摘されております。言うなれば、この加害者として見られがちな親自身もまた癒やされていない被害者であるという視点が不可欠かと思います。
この世代間連鎖を断ち切るためには、子供への直接支援と並行して、親自身へのメンタルヘルス支援やトラウマケアにより、より積極的に取り組むことが必要ではないかと考えております。
そこでお伺いいたします。
この虐待やトラウマを背景に持つ親に対するメンタルヘルス支援やトラウマケアについて、現在どのような取組が行われているでしょうか。
158源源河真規子こども家庭庁長官官房審議官
お答えいたします。
ただいま委員から御指摘いただいたような家庭は、様々な事情により子供の養育に関して大きな困難に直面している家庭であるというふうに認識しております。
こども基本法においては、子供の養育については、家庭を基本として行われ、父母その他の保護者が第一義的責任を有するとの認識の下、これらの者に対して子供の養育に関し十分な支援を行うことをこども施策の基本理念として定めているところでございます。
こうした考えの下、家庭や保護者が様々な困難に直面した場合であっても、必要な支援を受けながら子供の養育を行うことができ、子供が心身共に健やかに育成される…
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宮出千慧(参政)
この機能不全家族という概念を、様々な問題の共通の土台として政策的にどう位置付けていくかということが私は大事ではないかと思っております。それぞれの問題への対策というのはもちろん大事なんですけれども、それだけでは対症療法となってしまい、根本治療にはならないと考えております。
この機能不全家族の中で育つことによって、家庭養育環境に複合的な困難を抱える子供、若者が増加をしている、あるいは従来見えていなかったものが顕在化してきているという認識を政府はお持ちでしょうか。また、それが増加、顕在化しているとお考えであれば、その背景や原因についてどのように分析されている…
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160源源河真規子こども家庭庁長官官房審議官
お答えいたします。
家庭や保護者が様々な事情により子供の養育に関して大きな困難に直面する場合に適切な支援が受けられなければ、子供の心身の健やかな成長に影響を及ぼすおそれがあるというふうに考えております。
子供の養育における困難に関する相談としては、例えば児童相談所に寄せられる虐待相談対応件数が挙げられますが、令和六年度において二十二万三千六百九十一件、前年度と比較して僅かに減少したものの、二十二万件を超えておりまして、依然として多い状況となっております。
その背景として、核家族化や地域関係の希薄化などにより、孤立した状況で養育における困難に向き合わ…
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- (上の発言)
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宮出千慧(参政)
まさに原因はおっしゃっていただいたとおりだと思います。
この機能不全家族をめぐる問題の中でも、私が特に深刻に受け止めなければいけないと思っているのがこの世代間連鎖という問題です。例えば、虐待を受けて育った子供が親になったとき、自らも子供に虐待を繰り返してしまうというリスクが高いことは広く知られているところです。これ、同様に、依存症家族で育った子供が自らも依存症に陥りやすいとも言われている。そして、貧困もまた親から子へと受け継がれやすい構造があります。こういった負の連鎖が続いていくということですね。
この連鎖のメカニズムを考えるときに重要な視点となるのが、やはり親自身の心理的、精神的な問題です。虐待やDV、貧困といった困難な家庭環境で育った親の多くは、自身が被虐待経験やトラウマを抱えていて、その影響から感情のコントロールが難しかったり、子供との健全な愛着関係を築くことに困難を抱えているというケースが少なくないと指摘されております。言うなれば、この加害者として見られがちな親自身もまた癒やされていない被害者であるという視点が不可欠かと思います。
この世代間連鎖を断ち切るためには、子供への直接支援と並行して、親自身へのメンタルヘルス支援やトラウマケアにより、より積極的に取り組むことが必要ではないかと考えております。
そこでお伺いいたします。
この虐待やトラウマを背景に持つ親に対するメンタルヘルス支援やトラウマケアについて、現在どのような取組が行われているでしょうか。
162野野村知司厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長
お答え申し上げます。
子供を養育するに際して困難に直面している家庭、こちらに支援するに当たっては、それぞれそういった困難の背景にある状況に応じた関係機関の連携が必要であります。そういう中で、御指摘のそのメンタルヘルス面の課題、それも一つだと思います。
例えばですけれども、児童相談所でケースに対応する中で、保護者の方にメンタルヘルス上の課題であるとかあるいは精神疾患などがある場合には、保健所、精神保健福祉センターなどの機関と連携して対応していただくこと、これが重要だというふうに思います。あるいは、これ、児童相談所じゃなくて各市町村に置かれているこども家…
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宮出千慧(参政)
ありがとうございます。
その特別問題を抱えている親、家庭の親に向けてということではないということなんですが、そういったケアも行われているということですね。
支援の現場において近年注目されているアプローチにトラウマインフォームドケアというものがあります。これは、問題行動や困難な状況に直面したときに、なぜ人は、この人がこういう行動を取るのかと、そういう考え方ではなくて、この人にこれまで何が起きてきたのかという視点に立って支援を行っていくという考え方でございます。虐待、DV、貧困といった、そういった逆境的な経験がその人の行動、感情、対人関係にどのような影響…
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164水水田功こども家庭庁長官官房審議官
お答えいたします。
委員御指摘のとおり、子供が生涯にわたって幸せな状態で過ごすためには、乳幼児期からの安定したアタッチメント、愛着の形成が大変重要であると考えております。
令和五年十二月に閣議決定されましたはじめの百か月の育ちビジョンにおきましては、子供の誕生前から幼児期までの初めの百か月が生涯にわたるウエルビーイングの向上にとって最も重要な時期であり、特にこの時期にアタッチメント、愛着を形成することは、子供が自分や社会への基本的な信頼感を得るために欠くことのできないものであり、子供の自他の心への理解や共感、健やかな脳や体を発達させていくものであるこ…
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