木村義雄 (自由民主党)

2026年6月25日・第221回国会 参議院 厚生労働委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 7 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 206 発言)

今の答弁を伺っていまして、まあそこが非常に問題だと思っているんですが、今局長は、重要だとか進めているとか、そうおっしゃっていましたけど、現場は本当にそうなっているのかということなんですね。

薬学部を六年制にしたとき、これは大きな政策判断でした。実は私自身もその決断に関わった者として申し上げますけれども、何をやろうとしていたのか、これははっきりしていたはずなのですね。当時は、薬剤師が薬局の中に閉じこもるのではなくて、患者に向き合い、薬物療法に主体的に関わり、医師と同じくらいの臨床対応能力を身に付けるために臨床教育を強化するということでした。臨床、患者を診るということなんです。二年、二年を延ばして六年制にしたわけですけれども、これは単に勉強量を増やしたという話ではなくて、役割を変えるという制度改革だったはずです。

ところが、現状はどうか。現場を見ればまだまだ多くの薬剤師が、まあ少しは改善しているところもあるのですけど、依然として調剤業務に時間を取られています。いわゆる対物業務というやつですね。この対人業務、患者を直接診る、薬物療法に主体的に関与する、そういう姿にどれだけなっているのでしょうか。率直に言って、あの制度改正の狙いはまるで実現していないのではないでしょうか。

ここで伺いたいのは、評価ではありません。なぜ実現できていないかです。制度は二十年前に変えたんですよ、二十年前。教育も変えた。にもかかわらず、現場が変わっていない。ちょっとカタツムリのごとくの歩みであったかもしれませんけどね。であれば、それは現場の問題ではなくて、制度の運用あるいは政策の持っていき方の問題ではないでしょうか。

さらに、ここでより考えねばならないことは、薬剤師の魅力が低下しているんじゃないかという、そういう感じがしてならないんです。特に、薬学部に進学した人たちの意欲が低下しているのではないでしょうか。国家試験の合格率も決して褒められたものではありません。むしろ毎年、残念ながら、薬学部廃校する、そういう動きが、そういう話も出ているわけであります。

この最大の背景は、せっかく六年制になったにもかかわらず、やっていることはテクニシャンでも十分にできるし、最近は自動調剤機というものが取って代わろうとしているのが現状なんですね。これじゃ四年制と全く同じじゃないですか。薬剤師の医療人としての崇高な使命は一体どこに行ったのでしょうか。

厚生労働省は、六年制の導入の狙いと現状との関係をどう総括するのか、しっかりお答えいただきたいと思います。

前後のやりとり

3の発言を見る

11の発言を見る