この通知、二十年前、平成十七年のものでございますけれども、二十年前に、これまで考えていたよりも水銀が胎児に及ぼす影響は大きいということで国際評価が変わったので、国内においても、妊婦の皆さんは魚を食べるにおいて水銀の影響に十分留意をしてくださいねという、こういう通知がなされたということであります。
そもそも、水俣病が公式確認をされたときは、人のへその緒は毒を通さないと信じられておりました。そのため胎児性の水俣病はないと、初期はこのようにされたのであります。
今、胎児性の水俣病と認められている皆さんは、最初は脳性小児麻痺という診断を受けてこられました。昭和三十一年に、五月に水俣病が確認されてから、昭和三十六年八月に、これも胎児性水俣病の患者の方がお亡くなりになられて初めて、この方は胎児性の水俣病であったということが分かり、国も正式に確認をいたしました。五年の長きにわたり胎児性は認められませんでした。
そして、今日、先ほど申しましたように、今日といっても二十年前にようやく、胎児はおなかの中でまさに細胞分裂をしていて、神経組織を含めて急速な発達段階にあるので、成人とは比べられないほど水銀の影響を大きく受けるものだということを、厚生労働省、今消費者庁に変わっておりますけれども、が国内に通知をいたしました。
私がこの問題にこだわるのは、大臣も五月一日に訪問されました相思社に私も訪れまして、その際に、うそつき、偽患者と書いたはがきを見たからであります。国が調査を行ったために、被害の裾野が分からなくなりました。しかし、被害の裾野が分からないからといってみんなを救済しないわけにはいかない。だからといって、のべつ幕なし救済もできない。そして、国の救済の都合で線を引きました。その線からはみ出た人たちは、うそつきと心ない言葉を浴びせかけられています。
私は、国がまた新たに差別を生み出すような状況を看過していいのか、この点を大臣にお聞きをしたいと思います。冒頭にアンコンシャスバイアスの話をいたしました。人は、これまでに生きてきた中で得た経験と知識の中でしか物事を判断できません。であればこそ、五月一日に現地に行かれた大臣は、当事者の皆さんのお声を聞かれた今、どのようにお考えか、御見解をお聞かせください。お願いします。
100伯伯野春彦環境省大臣官房環境保健部長
お答えいたします。
まず、公健法でございますが、こちらは民事責任を踏まえた損害を填補する制度でございまして、個々の申請者に関しまして水俣病を発症し得る程度の暴露、症候とその間の因果関係について関係県市の丁寧な審査を経て確認、判断されております。なお、一般的に水俣病患者とは、公健法に基づき水俣病と認定された方々を指しております。
この制度趣旨を踏まえまして、関係県市では、現行の認定基準であります昭和五十二年判断条件や平成二十六年通知を踏まえまして、個々の申請者の暴露、症候、因果関係について総合的に検討していただいているものと考えております。
一方で、…
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尾辻朋実(みらい)
大臣、私、本日の質問に立つに当たりまして、少なくとも今年に入ってから水俣病関係で質問がなされた衆参全ての委員会の質問を読んでまいりました。その中で、十五日の衆議院の環境委員会で、先ほど申し上げましたとおり、私、鹿児島県選出でありますけれども、同郷の野間健委員の質問で引用された、当時鹿児島大学の医学部に在席しておられた井形教授のインタビューも拝読してまいりました。
昭和五十二年、私生まれておりませんけれども、したがって、それが真実、本当の、そのときの現実と合っているかどうかは分かりません。しかしながら、これまで質問を重ね、質問の準備を重ねてきた中で私が思…
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102及及川仁消費者庁食品衛生・技術審議官
それでは、お答えいたします。
国際的なリスク評価機関でございますFAO・WHO合同食品添加物専門家会議、略称JECFAと呼びますが、が平成十五年六月に、発育途上の胎児を十分に保護するため、メチル水銀の再評価を行いました。その結果、暫定耐容週間摂取量が体重一キログラム当たり三・三マイクログラムから一・六マイクログラムに引き下げられました。
この結果を受けまして、我が国におきまして食品安全委員会に食品健康影響評価を諮問し、その評価結果に基づき、平成十七年十一月二日に、妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しを行い、発出したということになっており…
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- (上の発言)
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尾辻朋実(みらい)
この通知、二十年前、平成十七年のものでございますけれども、二十年前に、これまで考えていたよりも水銀が胎児に及ぼす影響は大きいということで国際評価が変わったので、国内においても、妊婦の皆さんは魚を食べるにおいて水銀の影響に十分留意をしてくださいねという、こういう通知がなされたということであります。
そもそも、水俣病が公式確認をされたときは、人のへその緒は毒を通さないと信じられておりました。そのため胎児性の水俣病はないと、初期はこのようにされたのであります。
今、胎児性の水俣病と認められている皆さんは、最初は脳性小児麻痺という診断を受けてこられました。昭和三十一年に、五月に水俣病が確認されてから、昭和三十六年八月に、これも胎児性水俣病の患者の方がお亡くなりになられて初めて、この方は胎児性の水俣病であったということが分かり、国も正式に確認をいたしました。五年の長きにわたり胎児性は認められませんでした。
そして、今日、先ほど申しましたように、今日といっても二十年前にようやく、胎児はおなかの中でまさに細胞分裂をしていて、神経組織を含めて急速な発達段階にあるので、成人とは比べられないほど水銀の影響を大きく受けるものだということを、厚生労働省、今消費者庁に変わっておりますけれども、が国内に通知をいたしました。
私がこの問題にこだわるのは、大臣も五月一日に訪問されました相思社に私も訪れまして、その際に、うそつき、偽患者と書いたはがきを見たからであります。国が調査を行ったために、被害の裾野が分からなくなりました。しかし、被害の裾野が分からないからといってみんなを救済しないわけにはいかない。だからといって、のべつ幕なし救済もできない。そして、国の救済の都合で線を引きました。その線からはみ出た人たちは、うそつきと心ない言葉を浴びせかけられています。
私は、国がまた新たに差別を生み出すような状況を看過していいのか、この点を大臣にお聞きをしたいと思います。冒頭にアンコンシャスバイアスの話をいたしました。人は、これまでに生きてきた中で得た経験と知識の中でしか物事を判断できません。であればこそ、五月一日に現地に行かれた大臣は、当事者の皆さんのお声を聞かれた今、どのようにお考えか、御見解をお聞かせください。お願いします。
104
石原宏高(自民)環境大臣・内閣府特命担当大臣(原子力防災)
私、二日間、水俣に行きましたけれども、古い看板でしたけれども、水俣病被害者若しくはその訴訟を起こされていらっしゃるような方々に対する御批判の看板というものもまだ水俣市内にあるんだなということを、驚きとともに、今委員が言われたような問題が長きにわたって続いてきたんだなというような実感をいたしました。
だからこそ、要するに、そういう御批判とか差別みたいなことをなくすということも、水俣病の問題については、環境省、ずっと発言をさせていただいているところであります。
是非、保健部長もおられるので、先ほど言った消費者庁と、そしてクライテリアですね、環境保健クライ…
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105
尾辻朋実(みらい)
大臣からのお申出ですので、もし部長で何か御発言必要であれば、お聞かせください。
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106伯伯野春彦環境省大臣官房環境保健部長
お答えいたします。
先ほど消費者庁の方からございました、FAO・WHO合同食品添加物専門家会議において、母親の毛髪水銀濃度を用いて算出された暫定耐容週間摂取量が引き下げられたという知見を踏まえたものでございますが、こちらは胎児への影響を考慮して定められたものであるというふうに認識しております。
一方で、環境保健クライテリアで示しております頭髪の総水銀濃度の五〇ppmというのは成人の発症閾値でございまして、当然、先生御指摘のように、胎児というのは新しく知見ということで、厚労省の方で当時引き下げられたというふうに認識しておりますが、こちらの成人については…
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