山田吉彦 (国民民主党)

2026年7月16日・第221回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 48 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 153 発言)

国民民主党・新緑風会、山田吉彦でございます。

また、とてもとても暑い夏がやってまいりました。世界的に見ても今年は特に異常気象で、スーパーエルニーニョ現象ということも言われております。

そのような環境の中で、七月三日から四日、沖縄久米島沖海域に、東方紅三、東方の紅と書きます、これは中国の大型海洋総合科学観測船と言われるもので、五千トン級の観測船です。この船、実は今、世界の海洋研究の最高峰にある船。二〇一九年にできまして、中国海洋大学が所属している船なんですが、水中放射ノイズの最高級等級を持っていまして、この船が調査している海底では、その下の海底では魚すら気付かないというほどの静けさを維持できる、ということは、潜水艦にも気付かれにくいというような機能を持った調査船です。さらに、電磁干渉を徹底的に抑え、サイバー対策にも使われて、精密機械が安定して機能できるという、極めて精度の高い調査船が、実はこの七月三日から四日にかけて、久米島沖で海洋調査を行っておりました。

この様子を見ますところ、恐らく海流の調査だろうと私は見ております。この海流、どういう意味があるかといいますと、潜水艦の運用に関する航路の測定、そして潜水艦同士がどう距離を保っていくかという細かなデータを取っていたということが考えられます。

この東方紅三に対抗できる日本の調査船というのは、実は同じ機能を持ったものというのはなかなかありません。この二〇二六年十一月に完成しますみらいⅡ、これは八千七百トンある大型の調査船なんですが、であるとほぼ同等の能力が持てると。実はまだ中国に対して海洋調査能力というのは劣っているというのが現状でございます。

なぜ中国がこの海域にまた改めて調査船を出してきているのか。その一つは、よく言われるスーパーエルニーニョ現象。海水温が非常に高くなっております。これは気温も高くなっております。大体、日本の周辺海域というのは、世界のレベルに比べて倍、二倍ほど高くなっている。これが非常に問題になってきております。また、この海流、海水温の変化によって黒潮の流れというのは大きく変わってきます。

この久米島沖海域というのは、黒潮の影響を多大に受ける海域、そして、日本周辺、沖縄トラフと言われる浅い東シナ海が急速に沈降する海域、そこのデータを取っていたということが考えられます。

この気候変動、非常に大きな問題になっております。このスーパーエルニーニョ現象というのは、今まで我々のセオリー、エルニーニョ現象といいますと、日本の場合は冷夏になるということがセオリーだったんですが、今の状況は全くそういうことがありません。過去のデータに比べましても、今回、一般的にスーパーエルニーニョ現象と言われるもの、報道されてはおりますが、これが、過去のデータは余り役に立ってこないということが言えます。

実は、気象、海象というのは非常に安全保障上も影響を及ぼすものであると考えております。この夏の日本の気象、海流について気象庁参考人の方、お教えいただけたらと思います。

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