お答え申し上げます。
御質問の点につきまして、御指摘もございましたように仮定の問題になりますけれど、この二〇一三年の事例につきましては、韓国隊が国連、UNMISSの本部の方にお話をして、国連からお申出があったものでございます。
したがいまして、国連との間のACSAというのは今のところございませんので、そうしますと、このときと同じように物資協力の枠組みを使うしかないということにはなりますけれど、例えば韓国であれ、どこかの国とACSAを結んでおって、ACSAを結んでいる国がPKO、同じ部隊を、日本と同じ部隊を派遣しておって、その部隊から直接お申出があれば、PKO法に基づく物資協力のような閣議決定というのは取らなくても、その場で、現場同士のお話で物品の貸し借りといいますか、物品の提供ができますので、そういう意味では、時間的にもあるいはその手続的にも簡便にできる、円滑にできる可能性はやはり高いというふうに考えます。
109
平木大作(公明)
相応の手続があるということ、そして主なものにこの財政法上の制約、これ適正な対価の交渉というのを一つ一つやらなければいけない、ここが大幅に簡素化されるというふうに理解をしました。
やはりこうやって見ていくと、ちょっとやっぱり思い出しますのが、二〇一三年の事例なんですけれども、これ南スーダンで国連平和維持活動、PKOに参加する韓国軍から要請を受けて自衛隊が一万発の弾薬を提供したということがありました。これ、当然今もそうですけれども、韓国との間ではACSAがありません。この中で、提供に至った経緯ですとか手続ということについて御説明をいただきたいと思います。
この発言のページ
110上上田幸司防衛省統合幕僚監部総括官
御指摘の事例について御説明いたします。
南スーダン共和国におきまして、二〇一三年十二月中旬から反政府勢力の攻勢により現地の治安情勢が急激に悪化しまして、反政府勢力による争乱行為で大量の避難民が発生したという事案がございました。
その際、UNMISS、国連南スーダン共和国ミッションに参加して同国中部に展開していた韓国隊の宿営地に避難民約一万五千人を受け入れているという事態が発生したところでございます。このような状況を受けまして、韓国政府及び国連から我が国に対しまして、緊急事態に対応し、韓国隊員及び避難民の生命、身体を保護するために必要な弾薬の譲渡につい…
この発言のページ
111
平木大作(公明)
今、経緯も含めて御説明をいただきました。この当時の決断ということについては、私、大変賢明でかつ極めて重要、必要な判断だったというふうに思っております。一方で、このまさに一刻を争う状況の中で、先ほど御説明いただいたような、じゃ、相応の手続をと、果たして適正な対価は幾らなんだみたいなことがあるって、なかなかこれは大変なんだろうと思うわけです。
ちょっとこれ、更問いの意味で確認なんですが、じゃ、仮に、この当時、韓国軍とACSAを締結していた場合、この上記弾薬の譲渡というのはどのくらい、いわゆる簡素化ですとか、あるいは迅速化できたのか、想定の問いになりますけれ…
この発言のページ
- (上の発言)
112萬萬浪学防衛省防衛政策局長
お答え申し上げます。
御質問の点につきまして、御指摘もございましたように仮定の問題になりますけれど、この二〇一三年の事例につきましては、韓国隊が国連、UNMISSの本部の方にお話をして、国連からお申出があったものでございます。
したがいまして、国連との間のACSAというのは今のところございませんので、そうしますと、このときと同じように物資協力の枠組みを使うしかないということにはなりますけれど、例えば韓国であれ、どこかの国とACSAを結んでおって、ACSAを結んでいる国がPKO、同じ部隊を、日本と同じ部隊を派遣しておって、その部隊から直接お申出があれば、PKO法に基づく物資協力のような閣議決定というのは取らなくても、その場で、現場同士のお話で物品の貸し借りといいますか、物品の提供ができますので、そういう意味では、時間的にもあるいはその手続的にも簡便にできる、円滑にできる可能性はやはり高いというふうに考えます。
113
平木大作(公明)
国連経由であったということで事情は理解をいたしました。
改めて、本当に必要になるときというのは、一刻を争う場面というのは実際に多くあるかというふうに思っています。このときの判断というのは改めてすばらしかったというふうに思っておりますし、また、ある意味こういう時点からACSAのネットワークをしっかりと広げておくということが、まさに必要な事態に対処できる重要なことだというふうにも思っております。
そこで、ここでちょっと茂木大臣にお伺いをしておきたいんですけれども、これまでアメリカですとかあるいはオーストラリアといった国と、これまでだと八か国と結んできたこ…
この発言のページ
114
茂木敏充(自民)外務大臣
ACSAによりまして、これまでも議論をさせていただいたところでありますが、自衛隊と相手国軍隊が共に活動に従事する現場で、より緊密な連携というものが促進されるということが期待をされるわけであります。我が国や国際社会を取り巻く安全保障環境の変化、これが様々な分野で加速度的に進む中で、我が国として、日米同盟を基軸としつつ、様々なパートナーとの連携を一層強化していきたいと考えております。同盟国、同志国とのネットワークをより重層的に構築をするとともに、それを拡大し、抑止力を強化していくことは極めて重要だと考えております。ACSAはそうした取組を力強く後押しするもの…
この発言のページ
115
平木大作(公明)
ありがとうございます。
この先、もうちょっと、じゃ、細かい論点に少し触れていきたいと思うんですが、一つは、まず最初に、日本とフィリピンのACSAについてであります。
六月八日に開催をされました日米比の海洋協議、三か国間の海洋安全保障協力を重層的に強化をするということが確認をされました。今回のこの日比ACSAの締結というのは、この三か国協力そのものを直接定めるものでは当然ないわけですけれども、日米比のこの三か国の協力、全体の実効性をどのように支えるものと考えているのか、防衛省にお伺いしたいと思います。
この発言のページ