結城恵群馬大学特別教授・名誉教授

2026年4月21日・第221回国会 衆議院 法務委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 31 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 71 発言)

御質問ありがとうございます。

まず、この間の有識者会議の意見書、さらに、総合的対応策の中に反映されていた大事な文言を繰り返していただき、ありがとうございます。秩序は社会の土台で多様性は社会の活力になる、ここは私も思いを込めて提案させていただいたところでございました。

さて、この秩序とそれから社会統合というのは両立し得るのかという問いもあろうかと思います。

まず最初に、私は、今回、秩序という問題が大きく取り上げられた、非常に大事なことであったと思います。これまでは多文化共生施策の議論が非常に大きくて、その間、日本国民の中で、あれ、どうなっているの、私たちの生活のルールがというふうにみんな心の中で思っていても声に出さなかったところを、しっかりと明示し、しっかりと話し合おうというところに持ってこれたということは、今までもずっと多文化共生に三十年取り組んでいましたけれども、すごく大きな一歩であるというふうに考えました。

同時に、秩序については、新たに私たちの視点をしっかりと練り直さないといけないということも感じています。

いわゆる秩序と言われたときに、日本社会にある、長く長く、もう幼稚園のときから学校やいろいろな場で教えてもらっている、いわゆる日本流の秩序というのがあります。しかしながら、今の現在の社会では、その多様性がどんどんと複雑化し、拡大しています。そのときに、ずっと古来の秩序に固執するのかという問題も出てこようかと思います。

私自身、三十年間、いろいろな外国人材の人と、その秩序について、あるときには対立し、あるときには違和感を持ち、葛藤も持ちました。しかしながら、大切だったのは、それを表明し、そこからスタートすることでした。対話を重ねることです。相手はなぜそう考えるのかには必ず理由があります。

相互理解、相互尊重を図る対話を進めることが多文化共生のよこ糸になる、そういったことに改めて気づかされたのがこの有識者会議であり、最終的な意見書であったと思います。それが実現していき、社会の動力になるという、今大きな一歩が進んでいくところです。

秩序はつくり直せるのか、これを常に私は問い直しております。どうぞ先生方の間でも、秩序はどうつくり直せるのか、そして、日本人の、長くからいる人たちも納得できる活力のある社会の秩序は何か、それを是非積み重ねていければというふうに考えております。

またお知恵をいただければ幸いに存じます。私たち、現場でまた頑張りますので、お願いいたします。

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