令和三年度から、小学校五年生から中学校三年生を対象に、現行の教科書代替教材のデジタル教科書を国から提供しており、英語については、令和四年度以降、約一〇〇%の小中学校等に配付して、いろいろな私どもも検証を行ってまいりました。デジタル教科書の活用も年ごとに増えてきているというふうなことも踏まえてございます。
現行の教科書代替教材のデジタル教科書をいつも使う児童生徒ほど、授業内容の理解、主体的、対話的で深い学びといった項目での肯定的な回答の割合が高いことや、デジタル教科書を使ってからその教科のことが好きになったといったことも、いつも使う児童生徒の方が教科のことを好きになったと。そうした多くの子供たちに対して行ったアンケート調査結果でも出ていると確認をしてございます。これは教科書ですから使い方一つでございまして、慣れもあるかと思ってございます。
ただ、子供たちが自身で興味、関心を持って教科書を使いながら自学自習をする、あるいは、授業の場面においてそうした教科に自分自身が自信を持って臨んでいくという観点においては、これまでの教科書代替教材であるデジタル教科書であっても、一定の子供たちの反応や成果というのは見られているというふうに考えてございます。
長くなりましたが、諸外国について少し御説明をさせていただきたいと思っております。
先ほど山崎委員の方からも御指摘がございましたように、日本と同様の教科書の使用義務あるいは検定制度が他の諸国においてあるわけではございませんので、単純な比較は困難です。
韓国や米国のように多くの州で教科書へのデジタル活用を進める国がある。ただ、これも、日本と教科書制度が違いますから、教材でございます、これを教科書として使っている。これはどんどんデジタル活用を進める。
一方で、スウェーデンにつきましては、二〇二三年度から印刷出版物である教科書の購入を補助する仕組みを導入してございます。この政策につきましては、先ほど御答弁申し上げましたのに加えまして、教科書として活用しておりましたそうしたデジタル教材に広告が表示されるなどの問題が生じていたことなども踏まえまして、質の高いデジタル教材へのアクセスを保障しようとするものとしての新たな補助の仕組みというものでございまして、デジタル教材の使用の制限をするものではないと承知をしてございます。OECDも、生徒の年齢等に応じたデジタル活用のバランスを追求したものと分析をしているところでございます。
今後も、授業理解など児童生徒の学びを充実させるとともに、教科書のデジタルコンテンツの質を保障する仕組みや児童生徒の発達段階というものに留意しながらデジタルも活用した学習基盤の構築を進めてまいりますが、この法改正あるいは今後策定する指針などを通じまして、また実証研究を続ける中において分かりましたことについては、児童生徒や保護者などにもできる限り分かりやすく情報発信をしてまいります。もちろん、学校に対しても情報発信をしてまいりたいと考えてございます。
62山山崎正恭(中道)
大変丁寧な御答弁で、よく分かりました。ありがとうございました。
次に、現場での運用に関わる重要な点についてお伺いします。
先ほど来からも話が出ていますけれども、デジタル教科書を正式な教科書とする以上、その使用方法について、ここはデジタルにしなさいとかここは紙にしなさいとかということをがちがちにくくることは、これは趣旨上もおかしいと思いますし、それは大変やりにくいと思うんです。逆に、先日ヒアリングの中で校長会からも出ておったんですけれども、では、全てを現場の裁量に委ねるのだけでよいのかという問題があります。一定のめどを示してほしい、例えば紙とのバランス…
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63望望月禎文部科学省初等中等教育局長
お答えいたします。
学校現場で使用する教科書につきましては、教育委員会等の教科書採択権者が、その形態を含めて使用する教科書を採択する仕組みでございます。そして、その教科書を授業の中でどのように使うのか。子供たちの状況、学年の状況、クラスの状況、あるいは地域との関わりの状況の中で、その教科書をどのように活用して、そして子供たちに、分かった、あるいは自分自身に自信がついた、そういう実感を持ってもらう、そういう教科書の活用の仕方については、まさに学校の先生方の裁量であるというふうに考えてございます。
したがいまして、教科書のデジタル部分の使用について、量的…
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64山山崎正恭(中道)
ありがとうございます。
がちがちにくくっていくのは逆に非常に使いにくくなると思いますので。先ほどありましたけれども、やはりここは望ましいというふうな展開が大事だと思います。
私も、この辺のところを現場の方に聞いてみました。そうすると、デジタル教科書の利用が進まなかったり、あと、結構、最初、使いましょうということで使っているんですけれども、失速していくというか途中でやめる理由について何が原因だろうというふうに聞いてみると、一つは、使うとこんなに便利だよというのを教員が余り知らないというふうな問題があるというふうに言われておりました。先ほど局長からもあっ…
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- (上の発言)
65望望月禎文部科学省初等中等教育局長
令和三年度から、小学校五年生から中学校三年生を対象に、現行の教科書代替教材のデジタル教科書を国から提供しており、英語については、令和四年度以降、約一〇〇%の小中学校等に配付して、いろいろな私どもも検証を行ってまいりました。デジタル教科書の活用も年ごとに増えてきているというふうなことも踏まえてございます。
現行の教科書代替教材のデジタル教科書をいつも使う児童生徒ほど、授業内容の理解、主体的、対話的で深い学びといった項目での肯定的な回答の割合が高いことや、デジタル教科書を使ってからその教科のことが好きになったといったことも、いつも使う児童生徒の方が教科のことを好きになったと。そうした多くの子供たちに対して行ったアンケート調査結果でも出ていると確認をしてございます。これは教科書ですから使い方一つでございまして、慣れもあるかと思ってございます。
ただ、子供たちが自身で興味、関心を持って教科書を使いながら自学自習をする、あるいは、授業の場面においてそうした教科に自分自身が自信を持って臨んでいくという観点においては、これまでの教科書代替教材であるデジタル教科書であっても、一定の子供たちの反応や成果というのは見られているというふうに考えてございます。
長くなりましたが、諸外国について少し御説明をさせていただきたいと思っております。
先ほど山崎委員の方からも御指摘がございましたように、日本と同様の教科書の使用義務あるいは検定制度が他の諸国においてあるわけではございませんので、単純な比較は困難です。
韓国や米国のように多くの州で教科書へのデジタル活用を進める国がある。ただ、これも、日本と教科書制度が違いますから、教材でございます、これを教科書として使っている。これはどんどんデジタル活用を進める。
一方で、スウェーデンにつきましては、二〇二三年度から印刷出版物である教科書の購入を補助する仕組みを導入してございます。この政策につきましては、先ほど御答弁申し上げましたのに加えまして、教科書として活用しておりましたそうしたデジタル教材に広告が表示されるなどの問題が生じていたことなども踏まえまして、質の高いデジタル教材へのアクセスを保障しようとするものとしての新たな補助の仕組みというものでございまして、デジタル教材の使用の制限をするものではないと承知をしてございます。OECDも、生徒の年齢等に応じたデジタル活用のバランスを追求したものと分析をしているところでございます。
今後も、授業理解など児童生徒の学びを充実させるとともに、教科書のデジタルコンテンツの質を保障する仕組みや児童生徒の発達段階というものに留意しながらデジタルも活用した学習基盤の構築を進めてまいりますが、この法改正あるいは今後策定する指針などを通じまして、また実証研究を続ける中において分かりましたことについては、児童生徒や保護者などにもできる限り分かりやすく情報発信をしてまいります。もちろん、学校に対しても情報発信をしてまいりたいと考えてございます。
66山山崎正恭(中道)
これだけ社会全体がデジタルが進んでいますので、保護者も大きな反対はないと思うんですけれども、不安があるような保護者に対しては丁寧な対応をお願いしたいと思います。
続いて、今デジタル教科書を使っている現場の先生方の中で、よく言われる、数学とか英語とかは使いやすいと思うんですけれども、悩まれながらやられている先生の中に国語の先生がいらっしゃいます。それは、やはり書く力とか読む力は国語の基本というふうなところの考え方がありまして、悩まれながらも、両方のベストな組合せはどういうふうなことなのかということを考えながら実践されています。
デジタルが進んでいく中で…
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67望望月禎文部科学省初等中等教育局長
学校現場にデジタルを取り入れる中にありましても、これまでのGIGAスクール構想の推進や今回の制度改正によりまして、委員御指摘の、友達との関わり、あるいは対話的な学びなど、それからリアルな体験ということが軽視されるということは、これは逆にあってはならないことだと考えてございます。学校ならではの学びというものが大事にされる中で、デジタルのよさを取り入れた学びというものが逆に生かされていくものだというふうに考えてございます。
リアルとデジタルのいわゆるバランスの取れた学びというものを追求しながら、自分自身が体験をしていくということは、どうした場面においても大…
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68山山崎正恭(中道)
ありがとうございました。
次に、多様な子供たちへの対応支援について伺います。読み上げ機能や文字サイズの変更、背景色の調整など、デジタル教科書には読むことに困難を抱える児童生徒を支援する様々な機能が期待されています。
実は、私も教員時代に、読むことに困難さを抱える生徒さんがいまして、なかなかノートが書けないというふうな状況がありました。どうしてだろうと様々なことを模索する中でたどり着いたのが、短期記憶の問題で、黒板を見て確認していたことが下を向いてノートを書くときにはもう忘れているというような状況がありまして、あらかじめ教員が書いた板書の写真をタブレッ…
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