村木汀 (自由民主党)

2026年7月10日・第221回国会 衆議院 内閣委員会 第25号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 6 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 201 発言)

ありがとうございます。

私の元には、地元を離れて首都圏で働く同世代から様々な話が寄せられます。私の友人は、北海道で高齢者向けグループホームに勤務した後、現在は東京で独り暮らしをしております。東京で夜勤のアルバイトに入ると一晩で三万三千円ほどの収入になる一方、北海道では二万一千円ほどの収入であったそうです。同じ介護の仕事でありながら、約一万円も多いことになります。一回の勤務で約一万円、月に八回夜勤に入れば八万円以上の差になります。若い世代にとってこの差は決して小さいものではなく、お金のことだけではありませんが、友人は東京での働きがいをとても感じているそうです。

私自身も、介護事業所の経理部門に携わっておりましたので、北海道の事業者が厳しい経営環境の中で精いっぱい賃金改善に努めていることは承知しております。しかし、北海道でこれだけのアルバイト代を支払える事業所は少ないと思います。若い世代にとっては、このような収入の差が進路を考える上で大きな判断材料になっていることも事実だと感じております。

よく、地方と都市部では物価が違うからという言葉を聞きますが、若い世代は家賃を基準に部屋を選ぶことも多く、収入に対する家賃の割合はそれほど大きな差はないように思います。家賃や光熱水費など、実際の生活コストは想像以上に地方と都市部では差がなく、逆に、北海道などでは、冬場の暖房費が月額一万円から二万円余計にかかることや、交通の利便性の観点から自家用車を持つことが不可欠であるため、車の維持費などの負担も発生します。

もちろん、地域によって事情は様々ではありますが、若者からは、同じ仕事をするのであればより収入が得られる地域で働きたい、そういった声を耳にします。こうした積み重ねが地方から都市部への人の流れにつながっている一因ではないかと考えております。

先ほど御紹介しました地域課題分析レポート二〇二四年秋号には、コロナ禍を経て、Uターン希望割合も増加傾向にあるとの結果が出ておりました。別の調査では、やりがいがあり自分らしい仕事があれば地元に残りたかったと回答する若者も多いそうです。つまり、雇用の機会と質を上げることで、若者が地方での就職を選択する可能性が広がることを示しています。若者が地方に根づくことは、地方の活性化に直結いたします。雇用の機会と質を上げるための取組を充実させていかなければならないと、改めて提案させていただきたいと思います。

さて、現在、日本は、世界に類を見ない少子高齢化、人口減少社会を迎えております。厚生労働省が公表した直近の人口動態統計によりますと、出生数は過去最低を更新し、合計特殊出生率も深刻な水準に落ち込んでいます。

少子化には様々な要因があり、一つの理由だけで説明できるものではありません。ですが、実際に調査もなさっておられるとは思いますが、最も大きな要因と捉えられるのは婚姻数が減っていることだと承知しております。

私は二十六歳で、まさに結婚や将来について考える当事者の一人です。周りを見ても、結婚したい、子供が欲しい、そういう友人は決して少なくありません。また、そうした思いを抱きながらも、まずは仕事を覚えなければ、収入や生活を安定させなければ、そういった理由から一歩を踏み出せずにいる同世代も少なくありません。

そこで、結婚や子育てを望みながらも一歩踏み出せないという若い世代の心理的、経済的障壁をどのように分析し、認識されておられるのか、お聞かせください。

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