石川智久株式会社日本総合研究所調査部長・チーフエコノミスト・主席研究員

2025年2月19日・第217回国会 参議院 資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 19 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 93 発言)

ありがとうございます。

ニュージーランドの予算は非常に重要なポイントでございまして、その質問は本当に大変重要と思っております。

ニュージーランドにウエルビーイング予算というのがございまして、ニュージーランドはウエルビーイングの高い国を目指そうということで重点項目を五つぐらい決めまして、その中の一つがこの公正な移行というものでございました。それはまさに、脱炭素に向けたときに不利益が得る人に対してどのように新たな仕事に移していくのかという予算であって、このウエルビーイング予算というのは基本的に省庁横断的であるというところもあって、そういう意味で、例えば普通だったら、日本だったら環境省とか厚生労働省しかやらないような話が、ウエルビーイング予算であったということで比較的他省庁にもわたってやったというところがあります。

実は、経済学者の間でも、ウエルビーイングを研究している人間からするとこのニュージーランドの予算というのは非常に高く評価されておりまして、こういったものを進めるべきだという議論があったのですけれども、ニュージーランドで政権交代があってしまいまして、新政権になると、比較的保守的な政権になってしまった結果、それがちょっと頓挫してしまったというところはあります。

ですので、何かこういう、例えば脱炭素みたいな大きな時間の話というのは、ころころころころ変わるというのはある意味コストが発生するので、できれば、何ですかね、与野党で一致団結して進めていく、超党派的に意見を決めて、それについては省庁横断を超えた統一的な予算にしていくとか、そういった工夫が必要なのかなという気はしております。

もちろん、政権が替わることで政策変わるのは、これは民主主義として当然な話ではあるんですが、脱炭素みたいにある程度、十年、二十年、腰を落ち着けてやるものについては、政権交代があってもある程度保たれるような仕組みであるものが必要なのかなと思っております。それが法律的な手当てなのか、与野党の合意なのか分かりませんが、そういった工夫も必要なのかなということで、そういう意味では、ニュージーランドの例はいい例でもあるし悪い例でもあるというところなので、非常に重要な質問だと思います。

ありがとうございます。

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