私はそんな、政府の微に入り細に入りの細かい情報を存じ上げているわけではございませんので、極めて一般論として申し上げたいと思いますけれども、外交においては相手に対してどういうメッセージを発するかというのが極めて重要でございます。
外交においては、これは戦争、外交と戦争を対置させる主張もありますけれども、私はそれは正しくないと思っておりまして、やはり国際社会の中における外交というのは極めて重要な手段だと思っております。第一義的に考えるべき手段だと思っております。
しかしながら、外交にはその中で交渉をするという局面がありまして、交渉する際には相手に対して何らかの、相手がそのこちらの交渉に乗ってくるための手段というのがございます。恐らく、軍事力をプレーンに評価するとすれば、その外交の手段として軍事力というのが存在するんだというふうに思っております。
その観点から考えていきますと、先ほどおっしゃったように、全国的に演習が行われ様々な日米協力が強化されるというのは、確かに軍事面から見たときにそれを脅威に思う方がおられるというのは十分理解できますけれども、同時に、そういう形で日本が、日米が準備態勢を取ることによって相手を抑制させるという効果もございます。
その軍事力が相手に対して脅威になるか、そして相手を抑制させるかというのは極めて重要なバランスが必要な作業だと思いますので、当然のことながらそこには、先生がおっしゃったとおり行き過ぎの場合もあれば、若しくはそれが不十分な場合もあると思います。現実に行われている南西諸島における、南西諸島を含めた、鹿児島も含めた、九州地区も含めた防衛力の強化というのが果たして行き過ぎであるのか、それともそれはまだ不十分であるのか、またこれが十分であるのか、そこについては、恐らくある一定の瞬間においてそれが正しい正しくないというのはないと思いますので、常に参議院の中においても、またここの調査会においても検討を加えていただければ有り難いなというふうに思っております。
84
伊波洋一政府参考人など
済みません、二巡目で質問させていただきます。
佐藤参考人だけに質問したいと思いますが、今日の資料の中にもあります民間人附帯被害の問題というのがあります。これは、ジュネーブ諸条約第一追加議定書等で、やっぱり住民に被害を与えてはいけない。で、日本は、実は九条があって、そういうことを考えない世界で、二〇〇四年にこれを批准をしたということで。というのは、戦争しない国がする国になろうとしてきたわけですね。
もうそれで、この十年間で完全に戦争する国になっていまして、今、防衛省では配備するミサイルのその附帯被害について今一生懸命考えているというようなことが聞こえま…
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85佐佐藤丙午拓殖大学教授
ありがとうございます。
民間人の附帯被害の問題というのは、こういう戦争に関わる問題若しくは軍事力行使に関わる問題においては、どこの局面においても極めて悲惨な、非常に心を痛めるような問題であることは言うまでもございません。
我々日本として見て、日本もジュネーブ諸条約の追加議定書に参加していますけれども、これはたしか、私の記憶が正しければ、イラクに自衛隊を派遣する際に、国際基準に合わせた形で活動しなければいけないということを前提に条約に加盟したものでございまして、この加盟においては、これはそれこそバックグラウンドで聞くような話なのかもしれませんけれども、…
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86
伊波洋一政府参考人など
私、外交防衛委員会にもおるんですけれども、今日、石破総理の訪米報告の本会議がありまして、南西諸島における米軍といいますかね、日米の関与をより多くするということに対する質問がありまして、どういうことなんだと聞いたら、要するに演習をここでやりますよということなんです。でも、二〇二二年、二三年、二四年と、本当に以前と違って、本当に全国的な演習が今、日本で行われています、日米の演習が。それはいわゆる中国との戦争なんですけれども、そのために例えば沖縄では、南西諸島の四十の島々を攻撃拠点にするという日米合意の下での戦争計画が作られたということでももうある程度確定され…
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- (上の発言)
87佐佐藤丙午拓殖大学教授
私はそんな、政府の微に入り細に入りの細かい情報を存じ上げているわけではございませんので、極めて一般論として申し上げたいと思いますけれども、外交においては相手に対してどういうメッセージを発するかというのが極めて重要でございます。
外交においては、これは戦争、外交と戦争を対置させる主張もありますけれども、私はそれは正しくないと思っておりまして、やはり国際社会の中における外交というのは極めて重要な手段だと思っております。第一義的に考えるべき手段だと思っております。
しかしながら、外交にはその中で交渉をするという局面がありまして、交渉する際には相手に対して何らかの、相手がそのこちらの交渉に乗ってくるための手段というのがございます。恐らく、軍事力をプレーンに評価するとすれば、その外交の手段として軍事力というのが存在するんだというふうに思っております。
その観点から考えていきますと、先ほどおっしゃったように、全国的に演習が行われ様々な日米協力が強化されるというのは、確かに軍事面から見たときにそれを脅威に思う方がおられるというのは十分理解できますけれども、同時に、そういう形で日本が、日米が準備態勢を取ることによって相手を抑制させるという効果もございます。
その軍事力が相手に対して脅威になるか、そして相手を抑制させるかというのは極めて重要なバランスが必要な作業だと思いますので、当然のことながらそこには、先生がおっしゃったとおり行き過ぎの場合もあれば、若しくはそれが不十分な場合もあると思います。現実に行われている南西諸島における、南西諸島を含めた、鹿児島も含めた、九州地区も含めた防衛力の強化というのが果たして行き過ぎであるのか、それともそれはまだ不十分であるのか、またこれが十分であるのか、そこについては、恐らくある一定の瞬間においてそれが正しい正しくないというのはないと思いますので、常に参議院の中においても、またここの調査会においても検討を加えていただければ有り難いなというふうに思っております。
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伊波洋一政府参考人など
ありがとうございます。
こういうことがあるということをみんなが知っていく中で議論をして、戦争ではない道にやはり向かっていこうと私自身は思っておりまして、是非皆さんにもこういうことが今起きているよということだけは知っていただきたいと思いまして質問いたしました。
ありがとうございました。
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猪口邦子(自民)
他に御発言はありませんか。──他に御発言もなければ、参考人に対する質疑はこの程度といたします。
参考人の皆様に一言御礼申し上げます。
参考人の皆様には、長時間にわたり貴重な御意見をお述べいただき、誠にありがとうございました。調査会を代表いたしまして厚く御礼を申し上げます。(拍手)
本日はこれにて散会いたします。
午後三時四十一分散会
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