佐藤丙午拓殖大学教授

2025年2月12日・第217回国会 参議院 外交・安全保障に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 85 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

ありがとうございます。

民間人の附帯被害の問題というのは、こういう戦争に関わる問題若しくは軍事力行使に関わる問題においては、どこの局面においても極めて悲惨な、非常に心を痛めるような問題であることは言うまでもございません。

我々日本として見て、日本もジュネーブ諸条約の追加議定書に参加していますけれども、これはたしか、私の記憶が正しければ、イラクに自衛隊を派遣する際に、国際基準に合わせた形で活動しなければいけないということを前提に条約に加盟したものでございまして、この加盟においては、これはそれこそバックグラウンドで聞くような話なのかもしれませんけれども、外務省も防衛省も驚くほど、議論が国会でないままこの条約の批准が通ってしまったということがあったと思います。

要は、もちろんこれは、皆さん、議員の皆様がこの問題について無関心であったりであるとか、ジュネーブ諸条約を一〇〇%受け入れたがゆえにそういう議論がなかったということを申し上げたいのではなくて、この条約の中で恐らく様々な問題がこの後も起きていくと思います。

自衛隊が戦争をする、まあ日本が戦争をする国になったかどうかというのは恐らく政治的にいろんな判断のあるところだとは思いますけれども、ただ、現場で実際のそういう行動、戦闘行為に関わらざる得ない防衛省・自衛隊にとってみるとこれは極めて深刻な問題でございますので、戦争するしないはともかくとして、今のジュネーブ諸条約の議定書を自衛隊がいかに守り、守ることができ、民間人の附帯被害を最小限にすることができるかということについての議論が、特にこの参議院において活性化されることを期待しております。

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