成瀬道紀株式会社日本総合研究所調査部主任研究員

2025年3月13日・第217回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 39 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 231 発言)

御質問ありがとうございます。

まず一つ目が、受診控えによるリスクということだと思いますけれども、受診控えをどう捉えるかなんですが、仮に経済的負担から受診を控えるということですと、今回の提案というのは経済的負担が増えるものではありません。

と申しますのは、まず、処方箋を不要とするということは、処方箋がなくてもいいし、あってもいいということで、引き続き医療機関に行ってもこれまでどおり出してもらえるし、薬局で直接買うこともできるということで、何か受診控え、経済的な理由からの受診控えは生じないということです。

それから、自己負担にいたしましたら、それは薬をもらう部分は自己負担確かに増えるんですけれども、重症ではないかということを医師に診ていただく、その部分についてはこれまでどおり全く自己負担が増えるものではありません。それで、重症ではなかったから薬で症状を抑えるかどうかという、そこの部分だけ自己負担が増えることですので、重症化を見落とす、受診抑制が起こるというふうにも私としては考えていないところです。

ただ、受診しなくても薬がもらえるという選択肢が増えるので、患者の意思として受診しないということを仮に受診控えと呼ぶのであれば、それはそういうことはあると思いますけれども、それを否定してしまうと、もうセルフメディケーション一切駄目で、全部医師に診ていただくということになってしまうので、患者が自分の意思で薬局に行くというのは認められるべきだし、そこで薬剤師が重症化の兆候があったら受診、医師の受診を勧奨していくということをしていくのが重要であるというふうに思っております。

それから二つ目は、経済的負担についてですけれども、OTC類似薬は基本的に安価であって軽症に使われることが多いということで、そこまで全体としては心配はないのですが、例外的なケースは例外的に給付すればよいということで、線引きの難しさとかはありますけれども、しっかりと対応することは可能であるというふうに考えております。

それから、経済的負担という観点からは、まさにその保険給付から外すということだけ行ってしまうと、OTC医薬品って比較的高いものですから経済的負担が増えてしまうんですけれども、保険適用から外すのであれば、もうこれは処方箋なしで買えるようにして、そうすると、OTC類似薬比較的安いですから、その方が患者の経済的負担が小さくなるというふうに考えます。

三つ目の、薬の適正使用が困難になるおそれということですけれども、この点については、私がこれまで、先ほども申し上げましたように、これを薬剤師ができるかできないか、適正使用の指導をできるかできないか。できないって言ってしまうと、何のために六年制にしたんだということになってしまうので、ここはできるようにしていかなければならないと、そういうことだと思っております。

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