吉村忍東京大学名誉教授

2025年6月3日・第217回国会 参議院 内閣委員会 第19号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 51 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 109 発言)

ちょっと一つ具体的な事例で、先ほどもちょっと話題に出ましたけれど、防災・減災関係でいいますと、防災・減災というのは本当に国民一人一人の生活に密着していますし、あと、しかもそれが物すごく激甚化している、あるいは広範囲になっていたりとか、そういう状況にあるわけで、これは当然、学術会議の僅かな会員、連携会員だけで問題を解こうというふうには全く思っておりません。

ただ、学術会議の中に一部、二部、三部を横断した委員会をつくり、その委員会が今度はその関連の学協会と防災学術連携体というネットワークをつくりまして、それに、それこそ内閣府、国交省、そういったところの役所の方も参加して、実は日本横断的な連携組織というのが動いていまして、それが実際の具体的なアクションに関する提案等をするというような仕組みになっております。

個別の学協会があれば、じゃ、足りるのかというふうに見えますけれども、先ほど言いましたように、広範囲になっていろんなところが絡んできて、なおかつ、例えば防災というと、いわゆる理学、工学だけの問題のように見えますけれども、例えば、避難所の中での人々のケアをどうするかであるとか、あと、そういう災害で避難しているところで今度は感染症がはやるような状況の下であればどうするかとか、そういう人のこととかライフサイエンス的なことまで出てくると、学術会議の持っているこの横断的な力というのが極めてその中核を担うというようなことになっておりまして、実はそういう意味で、現在でも、この日本学術会議だけでも十分に稼働しているということを、それは是非理解いただきたいなというふうに思います。

なかなかそこだけ取り上げて、マスコミで取り上げられるということないんですけれども、縁の下の部分での巨大な、強力なネットワークを活用、つくっているというのが学術会議の一つの大きな力かなというふうに思います。

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