これは、まとめますと、おっしゃるように、収益は、金利を上げていく過程で、あるいはバランスシートを縮小し金利を上げていく過程で一旦下押しされます。ただし、その後収益が回復していくメカニズムがあるため、全体を通じて見れば、信頼を逸するということにはならないというふうに考えております。
具体的には、政策金利が上がってバランスシートが縮小する局面では、委員おっしゃいましたように、当座預金に対する付利金利の引上げが起こりますので、超過準備に対する支払利息の増加から収益は下押しされます。
ただ、その後は超過準備がだんだん減少していくということで支払利息が減少するというメカニズムがありますし、また、少しずつでも国債の買入れを続けている中で、利回りの高い国債へ資産サイドの保有国債が入れ替わっていく、それは受取利息を増加させる要因になる。さらに、利子が付かない銀行券や所要準備といった無利子負債の見合いで持っている債券がございます。これらの収益が入ってくるということを併せますと、収益はだんだん回復していくというふうに考えております。加えまして、債券取引損失引当金のような一定の財務上の備えも行っております。
以上について、より具体的には、昨年十二月に公表しました私どもの試算では、いろいろなシナリオについて、今申し上げましたような日本銀行の収益の動きが現実に申し上げたような動きになるというところをお示ししたところでございます。
60藤藤巻健史(維新)
日本維新の会の藤巻健史です。よろしくお願いいたします。
一週間ほど前に令和六年度の日銀の決算報告が出ましたけれども、当期純利益が二・二兆円、一方、ETFの運用益、株のETFですね、その運用益が一・三兆円ということです。ですから、もしETFがなければ日銀の当期剰余金は一兆円を割っていたということになるかと思うんですが。釈迦に説法かもしれませんけれども、中央銀行たるもの、通貨の信用を守るために、株とか長期国債とかいうボラタイルな、値段がボラタイルなものを、金融商品を買ってはいけない、これは金融界の第一歩であると思いますし、中央銀行であれば当然のことだと思う…
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61植植田和男日本銀行総裁
私ども、二%の物価安定目標を実現するために昨年春まで大規模な金融緩和を行っておりました。ETF等を保有しておりますのは、物価安定という自らの使命を果たすために必要な政策を行った結果でございます。
日本銀行に対する信用をという点に関しましては、第一義的には私どもが物価安定目標をきちんと達成するということを通じて信認を確保していくということであるかと考えております。
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62藤藤巻健史(維新)
日銀総裁としてはそう答えざるを得ないのかもしれませんけれども、大変申し訳ないんですけど、学者としての矜持があるのかなと。中央銀行がこんな株でもうけを出している、それを恥ずかしげもなくおっしゃるというのはどうかなと私は思いますですけどね。
次の質問です。
今まで、時価会計で日銀のバランスシートを評価すると債務超過になるリスクがかなり強まってきたのではないかという質問に対して、総裁は、日銀は簿価会計をしているから大丈夫だという答弁でした。今日は、その簿価会計であったとしてもという話をします。
これ非常に、簿価会計やっているから大丈夫だというのは非常に私…
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- (上の発言)
63植植田和男日本銀行総裁
これは、まとめますと、おっしゃるように、収益は、金利を上げていく過程で、あるいはバランスシートを縮小し金利を上げていく過程で一旦下押しされます。ただし、その後収益が回復していくメカニズムがあるため、全体を通じて見れば、信頼を逸するということにはならないというふうに考えております。
具体的には、政策金利が上がってバランスシートが縮小する局面では、委員おっしゃいましたように、当座預金に対する付利金利の引上げが起こりますので、超過準備に対する支払利息の増加から収益は下押しされます。
ただ、その後は超過準備がだんだん減少していくということで支払利息が減少するというメカニズムがありますし、また、少しずつでも国債の買入れを続けている中で、利回りの高い国債へ資産サイドの保有国債が入れ替わっていく、それは受取利息を増加させる要因になる。さらに、利子が付かない銀行券や所要準備といった無利子負債の見合いで持っている債券がございます。これらの収益が入ってくるということを併せますと、収益はだんだん回復していくというふうに考えております。加えまして、債券取引損失引当金のような一定の財務上の備えも行っております。
以上について、より具体的には、昨年十二月に公表しました私どもの試算では、いろいろなシナリオについて、今申し上げましたような日本銀行の収益の動きが現実に申し上げたような動きになるというところをお示ししたところでございます。
64藤藤巻健史(維新)
かなり無理な答弁だと思うんですけれども。
幾つかありましたね。その幾つか申しますと、前回、前々回だったかな、四月の財政金融委員会で、私が今年中に満期になる国債は幾らあるかと、五十八兆円という答弁を日銀からいただいたんですけれども、今保有している国債というのはほとんどが長期国債ですよ。長期国債、固定金利ですから、十年なら十年、満期が来ないと新しい利率に変わらないわけで、五十八兆しか変わらないという、満期しか来ないということは、五十八兆円分だけ新しい金利に変わるわけですよ。〇・五%上がったとして、五十八兆円分の〇・五%、二千九百億円ぽっちですよ。二千九百億…
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65植植田和男日本銀行総裁
委員が今御指摘されたようなメカニズムと、日銀の収益に対してマイナスに働くようなメカニズムも一応全て織り込んで、先ほど申し上げましたような、昨年十二月に公表した試算は、試算結果を公表しております。
そこによりますと、収益、例えば付利金利のマイナスと資産サイドで長期国債保有で稼ぐ金利、ここが逆ざやになるという期間はしばらく続きます。ただ、数年後、それはケースによって短かったり長かったりしますが、収益は回復に転じ、その間に減った自己資本も徐々に回復していくという姿がシミュレーションでは描かれております。
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66藤藤巻健史(維新)
到底納得のできない答弁なんですけれども、時間がないので次の質問に入りますが。
今、政策金利は〇・五%で、先日、つい先日発表された東京都区部の消費者物価指数、前年同期比、同月比三・六%、実質マイナス金利三・一%ですよ。
私、長い間マーケットにいますけれども、実質金利がマイナスになったというのはほとんどなかった。一九八五年から二〇〇〇年まで銀行員としてマーケットにいましたけど、そのときに実質的な、実質金利がマイナスになったというのは、私の覚えている限り、九七年の大変なとき。あの橋本総理が財政構造改革法案を出して、第二条に財政は危機的状況であると書いてあっ…
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