川名晋史大東文化大学法学部政治学科教授

2026年7月3日・第221回国会 参議院 沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会 第6号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 45 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 83 発言)

おっしゃるとおりだと思います。再設定というか、我々が認識を新たにすべきところがあるとすれば、先ほど申し上げた国連軍の枠組みは、これは一九五〇年の段階から、つまり日本が主権を回復する以前からこの枠組みはあったし、日本は国連軍地位協定も結んでいます。

それから、この西太平洋地域においてアメリカが重要視している、例えばフィリピンとかオーストラリアとかニュージーランドとか、あるいは、かつては台湾、そしてもちろん韓国、こうした国々とアメリカが締結しているいわゆる軍事同盟、相互防衛条約というのは、その対象地域を西太平洋あるいは太平洋というふうに表現しています。つまり、この西太平洋や太平洋の中には日本が入っているわけです。

したがいまして、日本にいる、例えば沖縄にいる米軍が外部から攻撃を受けたときに、当然ながら日米安保どうするんだという問題がありますけれども、アメリカからすれば、それは日本だけの話ではなくて、韓国との同盟が起動する、あるいはANZUS、オーストラリアとの同盟が起動する、フィリピンとの同盟が起動するという、そういう話なんですね。ですから、我々はずっとアメリカだけを見ているわけですけれども、アメリカは日本だけを見ているわけではない。この西太平洋という面で彼らは考えていて、沖縄で何かがあれば日本以外の国々が駆け付けるような、そういうような枠組みをずっと維持してきたわけなんです。ですから、日本だけがその観点を持っていない。

したがいまして、今、トランプ政権が、ヨーロッパ含めてある種の引き、彼らの言うある種のモンロー主義というか西半球に回帰するような、そういうそぶりを見せているときだからこそ、日本人、我々も、アメリカがいかにして同盟国を防衛するのかと、防衛といったときにその中身は一体何なのかと、そして、条約、つまり契約書ですけれども、契約書をもう一回引っ張り出してきて、そこに一体何て書いているかということについて再点検する非常にいい機会だというふうに私は思っています。

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