泉房穂です。
もう再審法の審議も、この間、衆議院、参議院となされてきましたが、先ほど恐らく理事会で、今日が終結、採決なんですかね、という状況の中で、私にとって最後の質疑の時間となります。二十五分間の時間です。この間、様々な修正案を提案申し上げ、本日も修正案提出予定ではあります。ただ、いろいろ、これまでと同じ質問をしても同じ答弁が繰り返されるだろうということも含めて、改めてどういう質問をしようかなと思いました。
やっぱり改めて、このテーマに関してはなぜ今この議論はなされているかということをしっかり振り返る必要があると私は改めて思いました。二年前の袴田さんの再審無罪確定、昨年の福井事件の前川さん、今年の阪原さん、まさにそういった事件が、立法府をしてしっかりとした法整備が必要であることを私は物語っていると、そのように思います。今お話しした袴田さん、ひで子さん、福井事件の前川さん、そして日野町事件の阪原さんなどとも直接お会いをし、いろいろお話を聞かせていただきました。
やはり今回のポイントは、そういった冤罪の被害者らの声をしっかり受けて、その思いをかなえるというのが私は最も大事なことであり、もちろんいろんな要素があることは理解しないわけではありませんけど、やはり原点としては冤罪の被害者らの声だと私は思います。
この点、例えば袴田ひで子さんは、衆議院の法務委員会にて、今の政府案では巖も助からず処刑されていたと、そのように参考人のときに語っておられます。大変重たい言葉です。前川事件の、福井事件の前川彰司さんも、再審法はただ改まればいいのではない、今まさに苦しんでいる人が救われて何ぼですと語っておられます。日野町事件の阪原さんも、満足のいかない状態で法案を法制化すると、今冤罪を闘っている方々に利益のある結果にならない。お三方そろって、今の政府案のままでは駄目だと言っておられるんです。加えて、東住吉事件の青木恵子さんにおいては、政府案では獄中で無罪を訴えて闘う仲間は今以上に苦しむことになる。まさに、そういった声を受けて、今日の質疑を踏まえて、私たち国会議員、立法府としてどういう判断をするかが問われていると私は思います。
そこで、改めてその三つの事件について振り返り、答弁は恐らく個別の案件にはお答えいたしかねますという答弁だろうと思いますけど、違うんです、その個別なんですよ。それぞれの、袴田さんや前川さんや阪原さんの人生を奪ったんです。それが許されるのかと。そんなことがないように、しっかり、冤罪が起こらないようにする、冤罪が起こった場合にはできるだけすぐに救済する。今回の政府案だって基本的に立法趣旨は一緒じゃないですか、確実な救済、迅速な救済。であれば、その方向に向けて更なる知恵を絞るべきというのが私のスタンスであります。
資料をお配りしております。一枚目の方に、冤罪と再審と証拠の関係という形で記載をしております。こちらを御覧いただきたいと思います。
あえて個別の案件に踏み込みます。袴田さんの事件も日野町事件も福井事件も、なぜ冤罪となったか。捜査機関が証拠を捏造したからです。捏造した証拠を裁判所に提出し、有罪立証したから、有罪確定したんです。
じゃ、なぜそれが救済に向かったか。それが捏造であると分かる、無罪につながる証拠が後に出てきたからです。でも、すぐに出てきたわけではありません。袴田事件においていわゆるカラー写真が出てくるまでに四十四年、日野町事件においてネガが出てくるまでに二十四年、福井事件において捜査報告書が出てくるまでに三十六年もの年月を経ています。
そもそも、捏造すべきではありません。ただ、捏造が分かったのであれば、速やかにその証拠をオープンにして、しっかりとそれを踏まえた判断をすべきではないかと、そう思えてなりません。
そこで、恐らく答えは個別の案件に答えられないということになるとは思いますが、もう一回あえて聞きます。袴田事件、日野町事件、福井事件に関してでありますが、まず袴田事件。裁判所は、再審確定に、再審無罪確定において、三つの捏造を認定しています。改めて法務省に問います。捏造は認めますか、認めませんか。
2
伊藤孝江(公明)
政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
刑事訴訟法の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、法務省刑事局長佐藤淳さん外六名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言のページ
3
伊藤孝江(公明)
御異議ないと認め、さよう決定いたします。
─────────────
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4
伊藤孝江(公明)
刑事訴訟法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
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- (上の発言)
5
泉房穂(立憲)
泉房穂です。
もう再審法の審議も、この間、衆議院、参議院となされてきましたが、先ほど恐らく理事会で、今日が終結、採決なんですかね、という状況の中で、私にとって最後の質疑の時間となります。二十五分間の時間です。この間、様々な修正案を提案申し上げ、本日も修正案提出予定ではあります。ただ、いろいろ、これまでと同じ質問をしても同じ答弁が繰り返されるだろうということも含めて、改めてどういう質問をしようかなと思いました。
やっぱり改めて、このテーマに関してはなぜ今この議論はなされているかということをしっかり振り返る必要があると私は改めて思いました。二年前の袴田さんの再審無罪確定、昨年の福井事件の前川さん、今年の阪原さん、まさにそういった事件が、立法府をしてしっかりとした法整備が必要であることを私は物語っていると、そのように思います。今お話しした袴田さん、ひで子さん、福井事件の前川さん、そして日野町事件の阪原さんなどとも直接お会いをし、いろいろお話を聞かせていただきました。
やはり今回のポイントは、そういった冤罪の被害者らの声をしっかり受けて、その思いをかなえるというのが私は最も大事なことであり、もちろんいろんな要素があることは理解しないわけではありませんけど、やはり原点としては冤罪の被害者らの声だと私は思います。
この点、例えば袴田ひで子さんは、衆議院の法務委員会にて、今の政府案では巖も助からず処刑されていたと、そのように参考人のときに語っておられます。大変重たい言葉です。前川事件の、福井事件の前川彰司さんも、再審法はただ改まればいいのではない、今まさに苦しんでいる人が救われて何ぼですと語っておられます。日野町事件の阪原さんも、満足のいかない状態で法案を法制化すると、今冤罪を闘っている方々に利益のある結果にならない。お三方そろって、今の政府案のままでは駄目だと言っておられるんです。加えて、東住吉事件の青木恵子さんにおいては、政府案では獄中で無罪を訴えて闘う仲間は今以上に苦しむことになる。まさに、そういった声を受けて、今日の質疑を踏まえて、私たち国会議員、立法府としてどういう判断をするかが問われていると私は思います。
そこで、改めてその三つの事件について振り返り、答弁は恐らく個別の案件にはお答えいたしかねますという答弁だろうと思いますけど、違うんです、その個別なんですよ。それぞれの、袴田さんや前川さんや阪原さんの人生を奪ったんです。それが許されるのかと。そんなことがないように、しっかり、冤罪が起こらないようにする、冤罪が起こった場合にはできるだけすぐに救済する。今回の政府案だって基本的に立法趣旨は一緒じゃないですか、確実な救済、迅速な救済。であれば、その方向に向けて更なる知恵を絞るべきというのが私のスタンスであります。
資料をお配りしております。一枚目の方に、冤罪と再審と証拠の関係という形で記載をしております。こちらを御覧いただきたいと思います。
あえて個別の案件に踏み込みます。袴田さんの事件も日野町事件も福井事件も、なぜ冤罪となったか。捜査機関が証拠を捏造したからです。捏造した証拠を裁判所に提出し、有罪立証したから、有罪確定したんです。
じゃ、なぜそれが救済に向かったか。それが捏造であると分かる、無罪につながる証拠が後に出てきたからです。でも、すぐに出てきたわけではありません。袴田事件においていわゆるカラー写真が出てくるまでに四十四年、日野町事件においてネガが出てくるまでに二十四年、福井事件において捜査報告書が出てくるまでに三十六年もの年月を経ています。
そもそも、捏造すべきではありません。ただ、捏造が分かったのであれば、速やかにその証拠をオープンにして、しっかりとそれを踏まえた判断をすべきではないかと、そう思えてなりません。
そこで、恐らく答えは個別の案件に答えられないということになるとは思いますが、もう一回あえて聞きます。袴田事件、日野町事件、福井事件に関してでありますが、まず袴田事件。裁判所は、再審確定に、再審無罪確定において、三つの捏造を認定しています。改めて法務省に問います。捏造は認めますか、認めませんか。
6佐佐藤淳法務省刑事局長
お答えいたします。
裁判所の最後の再審公判における判決におきましてそのような指摘がされたことは事実でありまして、検察当局としても、法務当局としても、その判決の内容を重く受け止めているところでございます。
その上で、当然のことながら、罪を犯していない人が処罰されることはあってはならないというふうに認識しているところでございまして、今委員の御指摘のように、今回の本法律案は、誤判からの確実な救済と手続の円滑化、迅速化を目的とするものでございまして、再審制度を前進させるものであるというふうに考えているところでございます。
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7
泉房穂(立憲)
法務省とやり取りをしていて、すごく違和感を感じ続けています。その原因何かと思ったときに、恐らく法務省としては、袴田さんは本当は真犯人と思っているんではないですか。そうではないでしょう。法務省はその後争うことなく、判決が確定しています。しかしながら、法務省のスタンスは、袴田さんに対してしっかりと謝罪するような対応だとは思えません。
あえて聞きます。袴田巖さんは真犯人なんですか、そうじゃないんですか。お答えください。
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8佐佐藤淳法務省刑事局長
お答えいたします。
検察当局におきましては、袴田巖さんをこの事件の犯人視はしていないということを明らかにしているということであると理解しております。その上で、検察当局におきまして、いわゆる袴田事件の検証を行いまして、その結果を明らかにしているところであると理解しているところであります。
それ以上の詳細につきましては、国賠訴訟も係属中でございますので、詳細については差し控えざるを得ないことを御理解いただければと思います。
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