牧山ひろえ (立憲民主党)

2026年7月14日・第221回国会 参議院 法務委員会 第20号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 242 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 375 発言)

信頼を保たなくてはという、信頼をもう失っている部分大きいと思いますよ。

福井事件では、アリバイを崩す証拠を持ちながらも抗告していたんです。この事案も踏まえて発言してもらいたいなと思うんですけれども。名古屋高検は、福井事件の福井地裁での抗告を今なお正当だったと評価しているんですね。この認識が改まらなければ、例外的な場合のみ抗告できるとする新たな条文四百五十の二ができたとしても、同様の抗告が私は繰り返されるんではないかという懸念があるんです。

福井事件での検察による明らかな証拠隠しでさえ抗告は正当だったと評価されているんですよ。そうであれば、例外的な場合のみ抗告できるという規定は実質的な抜け道になりかねないじゃないですか。再審開始決定は被告人と弁護人が長い年月を掛けて、まさに針の穴に糸を通すような思いで積み重ねてきた結果です。その努力を再び抗告で覆すことは、私は本当に例外でなければならないと思っています。

続きまして、次の質問ですが、捜査は初動が重要だと言われています。しかし、私はそれと同じぐらい、いつまで捜査を続けるのか、そしていつ捜査を見直すのか、いつ真犯人を探す再捜査を始めるのかという、そういった判断も同じぐらい重要だと考えています。

検察による再審手続の長期化となれば、その間にも時間は過ぎ、証拠は失われ、真犯人を発見することは日を追うごとに難しくなります。冤罪の可能性が一ミリでも生じた場合は、私は捜査の再開や証拠などの見直しは一刻も早く進めなければならないと思います。

名古屋の主婦殺人事件では、被害者の御主人が犯行現場のマンションを二十六年間借り続けたことで犯行現場はたまたま保全されました。これは極めて非常に例外的で珍しい事件で、多くの事件ではこのようにならないわけです。時間の経過とともに証拠は失われて、真犯人にたどり着くことはますます困難になる。

個別の事案について聞いていません。これまでの検察による数々の見落としや間違いへの反省を踏まえた経験から、捜査の延長ですとか捜査の再開のタイミングを計る判断はより進化したものであるべきと思いませんか、副大臣。

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