田村太郎一般財団法人ダイバーシティ研究所代表理事

2026年5月21日・第221回国会 参議院 法務委員会 第10号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 43 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 96 発言)

ありがとうございます。

多文化共生という言葉は、一九九三年頃、川崎市で生まれたと思われます。それを広めたのは確かに阪神・淡路大震災以降、私たちということになります。今先生御指摘いただいたとおりで、これまでは在日外国人問題と言われていたところ、どんな社会を目指せばいいのかという言葉を掲げることが大事ではないかというので、多文化共生という言葉を広めてまいりました。

これは、つまり、外国人が増えることを外国人の問題として捉えるのではなくて、地域の問題、地域全体の問題として抱える、日本人も外国人も当事者意識を持つということが大変重要だということです。これはほかの男女共同参画とか障害者との共生も全く同じだと思うんですね。

ただ、この近年の急増、やっぱり急に状況が変化することについて不安だと思うことは、これは当然のことかと思います。外国人が増えることについて不安だと口にするだけで排外主義だと言われてしまうのは、それは少し状況としては自然とは私は思わないんですね。重要なことは、何が不安なのかということを話し合うような機会をしっかりと設けるということです。

参考になると思いますのは、先ほど、インターカルチュラルシティーのお話が近藤参考人からもありましたが、そこにも参加しておりますバルセロナという市で、反うわさ戦略ということに取り組んでいます。これは、例えば移民、外国人に関して何がしかのうわさが流れたときに、事実はこうですよということをきちっと知らしめるということに取り組んでいます。

今必要なのは、外国人を取り巻く環境がどうなっているのか。例えば、政府が統計などを基に正しい情報を提供するということですね。今その正しい情報を取りまとめる手段もないのですけれども。私も有識者を務めさせてもらいましたこの外国人との秩序ある共生社会の実現のための会議でも、政府から様々統計出されました。決して外国人の方が特段制度を濫用しているというような事実はございませんでした。そういった統計をしっかりと発表していくということですね、事実に基づいてコミュニケーションが取れるような、そういう環境をつくっていくことが大切かと思います。

以上です。

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