質問ありがとうございました。
先ほどのどなたかの質問に対してもお答えしましたけど、農業と工業との違いということを踏まえた方がいいと思うんですよ。
農業の場合は、どこまで行っても供給は弾力的に変動することができないものですから、そのときの需要の水準に規定されちゃうという関係があります。それは、値決めの仕方も、交渉で決めるのではなくて競りとか入札のやり方になっちゃう、典型的なやつはですね、という決め方になります。したがって、生産サイドからすると、コストが全然償われない状態が起こってしまうというのが常態化しています。
それに対して、製造業の場合はどういうことが起こるかというと、供給サイドが必要なコストを積み上げて、そのコストで売れるように供給量を絞るというやり方ができます。そのことによって、どうしてもその商品を買いたいということになれば、供給サイドの提示した価格で買わざるを得ないという、そういう構造ができ上がってくるという意味で、工業と農業とのその値決めの仕方が全然違うということをまず押さえておく必要があるだろうと。
ですから、需要と供給によって自動的に決まりますよというのは、典型的にやっぱり農産物、それも需要の方向性で決まるという形になってくる。だから、それだけやっちゃうと農家は常に赤字でやっていかなきゃならないということになりますから、それをどうやって再生産ができるようにしていくのかという工夫をしなきゃいけない。
それが、例えば市場取引だけではなくて、数年間の先渡し契約みたいなものをどうやって、つまり価格と量を春先にもう決めちゃって、それで農家の経営を安定させるといった形を取るのか、あるいは、大規模農家なんかは今でもやっていると思いますけれども、先物取引でリスクを自らヘッジしていくというやり方もあり得るわけじゃないですか。
それらでもどうしようもない部分というのはきっと残るんだろうと思うんです。そこのところを再生産を確保するために、直接支払というのか、それとも保険方式というのか、名前はどうでもいいんですけど、そういうものを、つまり財政負担によって再生産を維持するというところを入れるべきかどうかというのは、すぐれて政策判断になってきますと思っています。
57杉杉本純子(参政)
参政党、杉本純子です。
本日は、御多忙の中、参考人の皆様におかれましては、大変貴重な御意見、本当にありがとうございます。
まず最初に、価格はマーケットで決まるものと政府は発言しているんですけれども、原則、需要と供給によりマーケットの市場価格というのは、やはり、マーケットの市場価格が形成されるとは認識はしているんですけれども、ただ、実際に農家さんの再生産可能な価格はこれに反映しているとは思えないわけです。そうなると、必ずしも反映されていないのに、政府は今度はコスト指標を公表しているんですけれども、コスト指標と、価格はマーケットで決まるべきのこの二つの目…
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58西西川邦夫日本大学法学部教授
御質問ありがとうございます。
まず、私も基本的には価格というのはマーケット、需要と供給で決まるべきであるというふうに考えております。
その上で、コスト指標の位置付けでございますけれども、やはり二つあると思っております。
やはり一つは、コスト指標は、繰り返しになりますけれども、一つの取引のときの参照指標として取引関係者に参照していただきたいと。そのことによって生産者が、生産段階に注目してみますと、生産者がどれぐらいコストが掛かっているのかというふうなことをよく知っていただきたいというのが一点でございます。
それともう一つは、その需要と供給で決まると…
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59長長谷川敏郎農民運動全国連合会会長
価格はマーケットで決まるというのは、今の市場の現実ではあると思います。
しかし、その価格が決まった、決まったその価格が本当に消費者が受け入れられるものかどうかということも別の問題としてあると思うんですよね。今回も、例えば消費者の方は三千円台がいいよという話がありました、二千円台から三千円。そして、生産者の方も四千円以上ないと再生産できないと。その間で、本当に生産者か消費者がどちらかがかぶるという形ではなくて、その間に政府がやっぱり入るべき。そして、確かにその市場価格は市場で決まるんだけれども、安定供給する価格への働きかけを政府がすべきだと、そこにやっぱ…
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- (上の発言)
60武武本俊彦新潟食料農業大学名誉教授
質問ありがとうございました。
先ほどのどなたかの質問に対してもお答えしましたけど、農業と工業との違いということを踏まえた方がいいと思うんですよ。
農業の場合は、どこまで行っても供給は弾力的に変動することができないものですから、そのときの需要の水準に規定されちゃうという関係があります。それは、値決めの仕方も、交渉で決めるのではなくて競りとか入札のやり方になっちゃう、典型的なやつはですね、という決め方になります。したがって、生産サイドからすると、コストが全然償われない状態が起こってしまうというのが常態化しています。
それに対して、製造業の場合はどういうことが起こるかというと、供給サイドが必要なコストを積み上げて、そのコストで売れるように供給量を絞るというやり方ができます。そのことによって、どうしてもその商品を買いたいということになれば、供給サイドの提示した価格で買わざるを得ないという、そういう構造ができ上がってくるという意味で、工業と農業とのその値決めの仕方が全然違うということをまず押さえておく必要があるだろうと。
ですから、需要と供給によって自動的に決まりますよというのは、典型的にやっぱり農産物、それも需要の方向性で決まるという形になってくる。だから、それだけやっちゃうと農家は常に赤字でやっていかなきゃならないということになりますから、それをどうやって再生産ができるようにしていくのかという工夫をしなきゃいけない。
それが、例えば市場取引だけではなくて、数年間の先渡し契約みたいなものをどうやって、つまり価格と量を春先にもう決めちゃって、それで農家の経営を安定させるといった形を取るのか、あるいは、大規模農家なんかは今でもやっていると思いますけれども、先物取引でリスクを自らヘッジしていくというやり方もあり得るわけじゃないですか。
それらでもどうしようもない部分というのはきっと残るんだろうと思うんです。そこのところを再生産を確保するために、直接支払というのか、それとも保険方式というのか、名前はどうでもいいんですけど、そういうものを、つまり財政負担によって再生産を維持するというところを入れるべきかどうかというのは、すぐれて政策判断になってきますと思っています。
61杉杉本純子(参政)
ありがとうございます。
まさに、本当に価格設定って、様々な生産コストに本当は利益を乗せて販売しなければならない、これどんな商売でも同じだと思っているんですけれども、農業の場合は、やっぱり原価が安定価格じゃない、その安定価格の価格設定が難しいというのも十分理解していて、とはいえ、やっぱり農家さんが頑張っても頑張ってももうからない今の仕組みはどうかと思っています。
この非常にもうけが少ないという現状だと、どうしても後継者が増えるということにはつながりにくいと考えます。農業をゼロから始めたいという方は私の周りにもたくさんいるんですけれども、やっぱりハードル…
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62西西川邦夫日本大学法学部教授
御質問ありがとうございました。
国の方でやはりやるべきことというのは、環境整備が非常に重要になってくるかなと思っております。そうしたときに、例えば基盤整備というふうな観点からいいますと、大区画圃場を整備して、それでなるべくコストを低く生産できるようにしていったりとか、それから、用水路ですとか、それとか、そういったところの整備に係る支援等が重要になってくるのかなというふうに考えております。
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63長長谷川敏郎農民運動全国連合会会長
生産費の問題で西川先生が大変御苦労なさって、お米の生産コストの指標を発表していただきました。しかし、あれはあくまで、それのコスト指標がカバーされても、生産費として残りはゼロなんですね。やっぱり、先ほどおっしゃっていたように、利益、利潤はない計算ですね。だから、その利潤を本当にカバーしていくような価格に本当になるのかどうかという問題。
そして、そういう意味でも、後継者をつくっていく上では利潤が必要だと思いますが、実際に人材確保の問題でいうと、やっぱり今の政府の進めるやり方、専業で、大規模でという形をすると、当然、初期投資も大きなものと大きな農地が要ると。…
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