武本俊彦新潟食料農業大学名誉教授

2026年6月23日・第221回国会 参議院 農林水産委員会 第12号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 28 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 88 発言)

非常に難しい話なんですけれども、基本的には、別に農業に限らず、どんなビジネス、事業であっても、事業者は需要に応じて、つまり売れる分を生産していくという発想で当たっているわけですね。だけど、社会経済変化によって、そのとおりにはならない。それは、需要が変化しちゃっているからとか、あるいは供給量の総体が増えちゃっているからということが起こっちゃうので、それはもう個人ではどうしようもない世界ですよね。

恐らく、この議論のときに、常に需要に応じた供給量を絞り込まなければならないという議論の背景にあるのは、ほっておくと農民がいっぱい作り始めるんじゃないかと思っている節が感じられるんですけど、そういう状況にはもはやないのではないかと思っています。

なので、基本的には、生産者がその売れる分だけ作っていくということが担保されていればいいのではないかと。たまたまおてんとうさんの都合が良くていっぱい取れちゃったという部分については、それを事後的にどうするかということを考えた方がいい。だから、そのために事前の段階から規制を加えるというやり方ではないだろうと。

私が提案しているのは、政府は最後は想定されない事態が起こったときには面倒を見るということを言うしかもうないだろうと。要するに、いっぱい生産者がいて、後から後から新しい生産者が生まれてくるという状態であるならば、そんなに心配はしなくてもいいんだけど、今ある状態はほっておいたらあと五年か十年もつのかという状態だろうと思うんですね。だから、そういうことも加味して政府は考えるべきだろうと思います。

以上です。

前後のやりとり

24の発言を見る

32の発言を見る