宮川努学習院大学経済学部教授

2026年3月11日・第221回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第2号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 17 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 95 発言)

どうも御質問ありがとうございます。

それでは、十九ページで私が何を考えていたかということを中心に御説明をさせていただきます。

今、いわゆるエッセンシャルワーカーと言われている方々の人材不足が言われています。一方で、先ほど御指摘があったように、コンサル系が人気があるということですけれども、既にアメリカではコンサル系の会社の失業者はどんどん増えております。コンサル系こそ最もAIで代替できる職業なわけですから、そうした職業は多分なくなるだろう。私も卒業いたしました東京大学ではコンサルに最近は就職する人が多いと言いますが、大体、東京大学で人気のある職業というのは十年か二十年うちに没落産業になると。それは、昭和三十年代に石炭産業や繊維産業に行った人たちが石油危機でかなり苦しい思いをされていた。私が就職したときに銀行系は非常に人気でありましたけれども、不良債権で沈没してしまったということですから、必ずしも今そういう人気があるからといって、それが将来も続くと、いわゆる長期雇用を前提として将来も続くというのは、私も長い経験をしてそのとおりだなというふうに思っております。

問題は、そうしたエッセンシャル、先ほども言いましたように、エッセンシャルワーカーの方々の方がむしろこれから大事になるので、そういった教育をいわゆる学校教育のときからもっと、コロナのときのように、そういう職業の重要さ、そういったものをやる。何かこうAIで代替できるようなものが貴重かのようなものを、やはりこれは考え方の転換にもつながるかと思いますけれども、もう少しエッセンシャルワーカーのような方々の重要性みたいなものを教育の段階でやはり強調していくということが重要です。

そのことが私が包括的な人材育成と申し上げた由来で、決して今、柴先生がおっしゃったことと矛盾するというわけではないと思います。

以上です。

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