安藤裕 (参政党)

2026年7月14日・第221回国会 参議院 国土交通委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 155 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 194 発言)

参政党の安藤裕です。

埼玉県八潮市の道路陥没事故で大切な人命が失われました。改めて、犠牲になられた方の御冥福を心からお祈り申し上げます。

しかし、この八潮市の道路陥没事故は氷山の一角にすぎません。下水道の整備は高度経済成長とともに進められ、日本全国での管路延長は約五十万キロにも及びます。私が子供の頃には近所に肥だめなどもあり、私の家も浄化槽でした。しかし、下水道が普及していくに従って、肥だめなどは見なくなりました。私の家も浄化槽ではなく、下水が引かれたことを覚えています。

下水道の整備とともに衛生環境も向上し、日本人は快適に、汚物の処理をすることも目にすることもなく生活ができるようになりました。このように、下水道を整備してくださった先人に感謝しなくてはなりません。しかし、毎日当たり前に下水道が使えることに対して感謝する人はほとんどいないでしょう。

国土交通省管轄の仕事は、残念ながら、人々の生活を支える大事な仕事なのに感謝されないという、とても悲しい現実があります。皆さんもここに来るまでに道路や鉄道を使って来たと思います。しかし、道路や鉄道に毎日ありがとうと言う人はいません。また、大雨が降っても、以前であれば洪水の被害が発生していた地域でも、ダムや堤防が整備されたことによって災害が発生しなくなっています。以前なら甚大な被害が発生していた地域でも、多少の雨なら安心して枕を高くして寝ていられます。でも、雨が降った後にダムや堤防に対してありがとうと言う人はほぼいないでしょう。

一方で、公共事業はずっと敵視されてきました。公共事業は無駄だと、公共事業をなくせ、そして、公務員の数は多過ぎる、公務員を減らせと、これが一時期とても流行した政治的なスローガンでした。このような政治的なスローガンの下、公共事業予算は削減され、公務員の数も減らされていきました。

今の日本は失われた三十年と言われていますが、まさにこの失われた三十年は、公共事業予算の削減や公務員の削減に代表される緊縮財政が実行された時期でもあります。我々は、便利な下水道を利用して快適な生活を享受してきました。しかし、当たり前のことですが、下水道もメンテナンスが必要です。メンテナンスをしなければ、当然、管路はいつか壊れて使えなくなります。

今、日本中の上下水道が管路更新がなされずに老朽化しています。私たちは、先人たちが努力して整備してくれた上下水道設備を使い、便利な上下水道を当たり前に利用してきました。その一方で、次世代にこれを安心してこれからも使うことができるようにメンテナンスすることは怠り、次世代にはぼろぼろの設備しか残さない、公共事業を敵視して予算を削減した結果、管路のメンテナンスは行われず、公務員を削減して、管理できる人材育成もできなくなってしまった。とんでもないことをしてしまったと、三十年にも及ぶ政治の失策を我々は強く反省しなくてはならないと感じています。

そこで、まず内閣官房に伺います。

今、高市内閣では、責任ある積極財政という名の下に、十七の成長分野を指定をして投資をしようということを今計画しておりますけれども、この成長分野に上下水道が入っていないのはなぜなのか、この成長産業の選定基準は何なのかをお尋ねします。

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