ありがとうございます。
その点では、本日、鏡としてのヨーロッパと申しましたが、やっぱりヨーロッパの、何といいますか、やらなかったことをやっぱりちょっと見ていかないといけない。
元々、御承知のとおり、日本で外国人人口がかなりヨーロッパに比べて少なかったのは、高度経済成長期に必要となる労働力がヨーロッパはもう国外から入れるしかなかった。でも、日本の場合は国内、特に農村部からの流入、大都市圏に流入する人々が担い手となることで移民に頼る必要はなかったという面もあるわけですね。
ヨーロッパの場合は、ただ、そこで、何といいますか、欠けていたのは、ゲストアルバイター、ガストアルバイター、ゲストワーカーとして彼らを最初位置付けていたわけなんですが、必要がなくなれば彼らは帰っていくだろうと思っていたわけです。ただ、実際その多くの人は帰るという状況にはならなかったわけですね。いつか母国に帰るというのは、それは、何といいますか、一方的な思い込みだったわけであります。
やはり、特に仕事を持ってしっかりとその国で外国人が働くということは、そこで定住する人も当然ながらかなりの部分出てくるだろう。とすると、その定住先でどういうふうな形でその生活を保障していくのかということをきちんと取られるか、あるいはもう最初から入れないかという方式もあるかもしれませんが、少なくとも、いつかは帰っていくだろうという希望的観測のみで移民を入れていくということはヨーロッパが恐らくちょっと欠けていたことかなと思います。
そういう意味では、日本はこれから多くの外国人が入っていくかどうかというところでどういう形で入れていくのか。やっぱり、多くの外国人労働者はそのまま日本に住みたい人も多いと思います。どう扱うのか、どういう日本を構想するかということは、国民的合意を可能な限りつくっていくべきだと思います。
以上です。
37
石井苗子(維新)
両参考人の先生方、ありがとうございます。
水島先生にお聞きしたいんですけれども、先ほどのポピュリズムとは何かというところの点なんですが、理念の帝国の崩壊だというお話の続きで、エリート支配だったり既得権益を批判して急進的な革新を訴える政治運動ということで、先生の著書の中に、世界の潮流の変化と右派ポピュリスト政党の拡大という中に、先ほどから日本の例が出ておりまして、参議院の選挙なども入っておりまして、参政党が大きく支持率を上げて、反移民、反難民を掲げるヨーロッパの右派のポピュリストの政党をほうふつとさせるものがあったというふうに書いてありまして、その後に、…
この発言のページ
38水水島治郎千葉大学大学院社会科学研究院教授
御質問ありがとうございます。なかなか重たい問題でございます。
御指摘ありましたように、今世界的に各国で自国第一主義的な動きが起きていて、それが、何といいますか、自国第一主義が共鳴しているというような状況でございます。その背景にあるのは、先ほど御説明したような各国における旧来の政治勢力がその基盤を喪失していること、さらに、グローバル化の中では新しいイシューが起きてきて、それが旧来の政党は対応できなくなってきていることであります。
〔理事吉井章君退席、会長着席〕
特に外国人、移民関連にしましては、やっぱりヨーロッパにおいても今非常に重大な問題となってお…
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39
石井苗子(維新)
ありがとうございます。
そうすると、水島先生としては日本は何が欠けているとお思いになりますか。
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- (上の発言)
40水水島治郎千葉大学大学院社会科学研究院教授
ありがとうございます。
その点では、本日、鏡としてのヨーロッパと申しましたが、やっぱりヨーロッパの、何といいますか、やらなかったことをやっぱりちょっと見ていかないといけない。
元々、御承知のとおり、日本で外国人人口がかなりヨーロッパに比べて少なかったのは、高度経済成長期に必要となる労働力がヨーロッパはもう国外から入れるしかなかった。でも、日本の場合は国内、特に農村部からの流入、大都市圏に流入する人々が担い手となることで移民に頼る必要はなかったという面もあるわけですね。
ヨーロッパの場合は、ただ、そこで、何といいますか、欠けていたのは、ゲストアルバイター、ガストアルバイター、ゲストワーカーとして彼らを最初位置付けていたわけなんですが、必要がなくなれば彼らは帰っていくだろうと思っていたわけです。ただ、実際その多くの人は帰るという状況にはならなかったわけですね。いつか母国に帰るというのは、それは、何といいますか、一方的な思い込みだったわけであります。
やはり、特に仕事を持ってしっかりとその国で外国人が働くということは、そこで定住する人も当然ながらかなりの部分出てくるだろう。とすると、その定住先でどういうふうな形でその生活を保障していくのかということをきちんと取られるか、あるいはもう最初から入れないかという方式もあるかもしれませんが、少なくとも、いつかは帰っていくだろうという希望的観測のみで移民を入れていくということはヨーロッパが恐らくちょっと欠けていたことかなと思います。
そういう意味では、日本はこれから多くの外国人が入っていくかどうかというところでどういう形で入れていくのか。やっぱり、多くの外国人労働者はそのまま日本に住みたい人も多いと思います。どう扱うのか、どういう日本を構想するかということは、国民的合意を可能な限りつくっていくべきだと思います。
以上です。
41
石井苗子(維新)
ありがとうございます。よく分かりました。
下斗米先生にお伺いします。
ロシアとウクライナ戦争の展開とインパクトにつきまして大変スピーディーで御講義をいただきまして、五十年の研究に私が追い付くわけもございませんが。
プーチンが私はウクライナ戦争を進めているんだと思っていたんですけれども、プーチンというのは、大統領ですけれども、必ず交代の時期が来ると思うんですが、プーチンの後任というのはいるのでしょうかと、プーチンが交代したらロシアはどうなるんでしょうかという質問にお答えしていただきたいんですが。
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42下下斗米伸夫神奈川大学特別招聘教授/法政大学名誉教授
石井先生、どうもありがとうございました。
この問題に答えることができたら私は今ここにいないんではないかと思いますが、それはともかく。私は、プーチンという大統領はエリツィンの指名で後継者になったというのが二〇〇〇年のことでございまして、その直前に、NATO東方拡大はアメリカが、クリントン政権が決めたということが大きな要素だったと理解しております。
その意味では、プーチン政権が終わるのか終わらないのか、私は、この戦争が終わらない限りはプーチン氏は少なくともこの仕事をやるつもりで政権にいると思います。それはいつ終わるのか、これもまた誰にも分かりません。ひょ…
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石井苗子(維新)
ありがとうございます。終わります。
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