水島治郎千葉大学大学院社会科学研究院教授

2026年5月27日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 16 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 69 発言)

御質問ありがとうございます。

御指摘のとおり、現在、ヨーロッパで力を持ってきている急進右派政党の少なくない部分が、結果として見れば親ロシア的な傾向を持っているというところでございます。もちろんその背景にはいろいろありまして、歴史的な経緯、それから、実際その党の中にはロシアと何らかの具体的なつながりがあると言われる政党もあり、その背景については、私もこれだと申しにくいところはございます。

ただ、他方で、イタリアにおけるメローニ政権のように、実際に政権を取ってEUの中である程度役割を担っていくと、EUの主流派に、何といいますか、協調路線を取ることで実はロシアと距離を取って、一定の対決的な姿勢に協力していくということもありますので、EUの路線が、何といいますか、下からどんどん対ロシアに関して崩されていくということは、そこまでのことは起こらないんではないかという気もいたします。

言うまでもなく、軍事的にはNATOという存在もあり、EUにおいては対ロシアは、どちらかといえば、つながりをつくりながら、一定の、場合によっては便宜を図っていくぐらいにとどまり、全体としての方針転換を、何といいますか、引き起こすかどうかについてはちょっと微妙な感じもいたします。

ですので、日本としては、対ロシアに対して、EUとの基本的な方向は、EUのことを余り、何といいますか、こちらが気にするよりも、やっぱり先ほど申しましたような基本的な理念、自由、民主主義、それから国際法の遵守といったものを共通項として対峙していくということを守っていくことがよいかなと思っております。

取りあえず以上です。

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