先ほども三上先生に失礼なことを申し上げましたが、私は中東のことしか分からないので、そのコンテクストでお話をさせていただきます。
まず、イランのイスラム革命体制、先ほど私の方でも申し上げましたが、この体制は、自分たちの体制を維持することが最大の目的で、そのためには、一般市民の生命とか財産とかについては彼らは容赦しないという体制でございます。当然、これは我々から見ればとんでもない体制ですね。実際、御指摘いただいたとおり、去年の暮れから今年の初めにかけて、市民の弾圧数千、イラン政府はそもそも三千人亡くなったと言っていて、恐らく亡くなった人はもっと多いという、とんでもないことになっていると。
ただし、イランの今の状況を簡単に御説明させていただきたいんですが、このイスラム革命体制は、自分たちの体制の維持を最大の目的にしていたために、この四十何年間かはただひたすらその治安の維持にお金を使って、人、時間を使ったわけです。その結果、私がいたときにガソリン値上げ暴動、あと、その後スカーフ暴動、それで今回の経済暴動があったわけですが、彼らはそれを鎮圧してしまっていると。
あと、先ほどレザー・シャー元皇太子の発言を引用されましたが、その結果、何が起きたかというと、要するに、イランの国内に反体制派がいないんですよ。国民の、何ですか、草の根的な不満が暴動につながるわけですが、それをまとめる受皿がないというのが重要で、逆に言うと、なぜ外に亡命しているレザー元皇太子の発言が取り上げられるかというと、要するに、外にいる人しかそういう声が上がらないという問題がある。
では、イランの今の国民は完全にその体制に抑圧されていて、戦争も、ともかく逃れられない、非常な、人間の安全保障上問題がある状態かというと、これがまたちょっと違っていてですね、というのは、さっき私、アラグチ大臣の話のときに、イラン人はその長い間、非常に虐げられたという、特に外からのいろんないじめに遭ったという感覚が強いと申しましたが、その結果、今回、まさにイスラエルとアメリカという外の勢力がイランを攻撃しているということで、恐らくですね、パーセントとかでは示せないんですが、イラン国内における愛国心は高揚していて、それで去年の十二日間戦争でも一時期、政府支持が高くなったということで、今回もひとつ実は政府支持が高まっている。ただ、なぜ政府支持が高まったかというと、それは、反体制派の大きな統一的な組織がないから国民はそこに行かざるを得ないという実態もあると。
あともう一個、イランで国民が立ち上がらないのは、隣のイラクとかシリアの非常に悲惨な状況を見ているわけですね。いずれも政府が倒れた後、その受皿がないために混乱したと。だから、国民が立ち上がらないもう一つの理由は、今の体制は嫌いだけれども、それを倒して、じゃ、その後、混乱するのはもっと嫌だと、そういう感覚があるからだと私は思っております。
お答えになりましたでしょうか。
19
三上えり(立憲)
ありがとうございます。
ちょっと時間が近づいてまいりましたので、おっしゃるように、日本の役割はとても重く、日本の外交努力、引き続き求めてまいりたいと思います。
以上です。
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20
鈴木宗男(自民)
庭田幸恵さん。
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21庭庭田幸恵(国民)
国民民主党・新緑風会の庭田幸恵でございます。
お二方から貴重なお話賜りましたこと、まずはお礼を申し上げます。
本日は、中東情勢と日本の外交の在り方について、私からは、いろいろ、経済安全保障、エネルギー安全保障、今、非常にいろんな情勢が変わる中でいろんな言葉が飛び交ってはいるんですけれども、私からは人間の安全保障の視点からお話をお伺いしたいと思っております。
先ほど齊藤参考人から、このイランの体制を転換するもくろみはもう見事に失敗したというようなお言葉もございましたけれども、今月の九日、亡命中のイランの皇太子、レザー・パフラヴィー氏による声明も発表さ…
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- (上の発言)
22齊齊藤貢元駐イラン大使/関西学院大学客員教授
先ほども三上先生に失礼なことを申し上げましたが、私は中東のことしか分からないので、そのコンテクストでお話をさせていただきます。
まず、イランのイスラム革命体制、先ほど私の方でも申し上げましたが、この体制は、自分たちの体制を維持することが最大の目的で、そのためには、一般市民の生命とか財産とかについては彼らは容赦しないという体制でございます。当然、これは我々から見ればとんでもない体制ですね。実際、御指摘いただいたとおり、去年の暮れから今年の初めにかけて、市民の弾圧数千、イラン政府はそもそも三千人亡くなったと言っていて、恐らく亡くなった人はもっと多いという、とんでもないことになっていると。
ただし、イランの今の状況を簡単に御説明させていただきたいんですが、このイスラム革命体制は、自分たちの体制の維持を最大の目的にしていたために、この四十何年間かはただひたすらその治安の維持にお金を使って、人、時間を使ったわけです。その結果、私がいたときにガソリン値上げ暴動、あと、その後スカーフ暴動、それで今回の経済暴動があったわけですが、彼らはそれを鎮圧してしまっていると。
あと、先ほどレザー・シャー元皇太子の発言を引用されましたが、その結果、何が起きたかというと、要するに、イランの国内に反体制派がいないんですよ。国民の、何ですか、草の根的な不満が暴動につながるわけですが、それをまとめる受皿がないというのが重要で、逆に言うと、なぜ外に亡命しているレザー元皇太子の発言が取り上げられるかというと、要するに、外にいる人しかそういう声が上がらないという問題がある。
では、イランの今の国民は完全にその体制に抑圧されていて、戦争も、ともかく逃れられない、非常な、人間の安全保障上問題がある状態かというと、これがまたちょっと違っていてですね、というのは、さっき私、アラグチ大臣の話のときに、イラン人はその長い間、非常に虐げられたという、特に外からのいろんないじめに遭ったという感覚が強いと申しましたが、その結果、今回、まさにイスラエルとアメリカという外の勢力がイランを攻撃しているということで、恐らくですね、パーセントとかでは示せないんですが、イラン国内における愛国心は高揚していて、それで去年の十二日間戦争でも一時期、政府支持が高くなったということで、今回もひとつ実は政府支持が高まっている。ただ、なぜ政府支持が高まったかというと、それは、反体制派の大きな統一的な組織がないから国民はそこに行かざるを得ないという実態もあると。
あともう一個、イランで国民が立ち上がらないのは、隣のイラクとかシリアの非常に悲惨な状況を見ているわけですね。いずれも政府が倒れた後、その受皿がないために混乱したと。だから、国民が立ち上がらないもう一つの理由は、今の体制は嫌いだけれども、それを倒して、じゃ、その後、混乱するのはもっと嫌だと、そういう感覚があるからだと私は思っております。
お答えになりましたでしょうか。
23庭庭田幸恵(国民)
ありがとうございました。
私の感覚では、家族がイランにたくさんいる、諦めといいますか、日々食料や水を備蓄し、子供たちはノウルーズ以降、学校にも行けず、ひたすらこの体制が変わるのを待っているというようなのが現地の人々の実感ではないかなというふうにちょっと考えているところがございます。
続いて、宮田参考人にお伺いしたいと思います。
今、こういったお話ししましたけれども、もう一つ私、大きな問題があると思っておりまして、先生からは、イランの歴史的な背景ですとか親日的な背景というところもお話ありましたけれども、そういった、この今現在戦渦にある中東の情勢が私た…
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24宮宮田律一般社団法人現代イスラム研究センター理事長
中東で何が起こっているかと、まあ、なかなかその情報が入りにくいということは確かにあるかもしれないですけれども、ただ、アフリカとかラテンアメリカに比べたらまだいい方じゃないかなという気がするんですね。
やはり、そのエネルギー安全保障との絡みでもって中東への関心というのはありますし、第一次石油危機以来、日本の政界でも中東に対する関心が高まったというふうに思います。
さっきの人間の安全保障に絡めて言いますと、今回、イランは戦災という状況になって、戦災というのは人間が起こした人災ですので、それに対して日本が何らかのその復興支援みたいなものをやっていく可能性は…
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25庭庭田幸恵(国民)
対話の回路は閉ざさないということをこれからも思っていこうと思います。
ありがとうございました。
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