むしろ僕が伺いたいぐらいでね。そうすると、そういう中国に対して抑止力をとにかく張っていけば中国に脅かされるようなことはないんだと思われるとすれば、それも違うでしょう、多分ね。
それで、今何がこれから起こるかというと、恐らく中国とアメリカとの関係は一定のマネジメントをするような関係になっていくはずですよ。さっきも言われたように、四回会うんですよ、四回。四回会うってことは、貿易について一定の貿易休戦を続ける。それから、台湾については、恐らく台湾の独立に反対であるということを言ってくれよと言われてもアメリカもそれは言わないだろう。だけど、今までのようにアメリカが中国の頭を抑えるというようなことをやるわけがないんでね、一定の曖昧な言葉で終わらせるはずなんですね。で、ヨーロッパはヨーロッパで中国と近づいていく。日本だけがあたかも中国に対して強硬な姿勢を取っているということになれば、中国は徹底的に日本を狙い撃ちますよ、狙い撃ち。
例えば、中国のレアアースの措置というのは段階的なんですよ、あれ。最初は一般論を打って、それから、軍事についてのデュアルユースとして日本の企業、軍事産業を要するに二十社選んで、それに対する輸出はしないと言っているわけですね。まだ余地があるんですよ、あれね。だから、民間に対しても恐らく将来的には今の、さっきの武器輸出の話とかもろもろの話でやってくるでしょう。で、いや、中国がけしからぬからそれでいいんだと言われればそれまで、それまで。抑止力があることによって中国がより健全な国になると思われるんであれば、それまで。
私はそうは思わないから。中国は多分日本より巧みなのかもしれないが、やっぱり全世界に対してやっているわけですよ、全世界に対して。一つの中国だ、これは台湾は中国の領土の一部だということについて公然と反対する人なんていないんですよ、世の中にね。日本だって反対していないですよ、理解し尊重すると言っているわけだから。にもかかわらず、台湾をシングルアウトして、いざとなったら自衛隊出ていくぞと。それはやっぱり具合が悪いんですよね。そんなことをやる必要はない。だって、現実にそうなれば自衛隊出ていくわけだから。そんなことをあらかじめ言う必要性は全くない。
だから、これから先の日本というのは、今のイランの戦争で石油の価格が上がり、輸送費が上がり、インフレ、それから中国がより制裁を強めていけばインフレ、円はどんどん安くなる。それでいいんですかというのが僕の気持ちであって、そうすると、抑止力を維持したまま中国を入れてマルチで抑えていく必要があるんじゃないですかと。抑止力を張らなくてもいいと申し上げるつもり全くない。日米の抑止力を強化して中国を牽制するということはそれでいいけど、インド太平洋戦略というのはそれはそれとしてなるけど、アジア太平洋をもう全部捨てちゃうというのはやめた方がいいんじゃないですかと、もう少し中国を入れて、マルチで中国と話していくという仕組みを追求した方がいいんじゃないですかということを申し上げている。
36窪窪田哲也(公明)
ありがとうございます。
この発言のページ
37
鈴木宗男(自民)
続いて、石平君、どうぞ。
この発言のページ
38
石平(維新)
ありがとうございます。
ちょっと田中参考人に是非お聞きしたいことがありまして、先ほど参考人のお話の中にもありましたように、要するに今、中国に対していじめを牽制するのではなくて、むしろ積極的に、例えば我々の地図上の中に取り入れる、あるいは取り込む、そういうお考えだと私は理解しておりますけれども、しかし、歴史的に見ればですよ、例えば中国が八〇年代から改革・開放始まってから、アメリカにしても日本にしてもヨーロッパにしてもずっと、何とか中国を取り入れる、中国を取り込む、そのために中国の近代化を支援する。例えば、天安門事件があったとしても日本は率先して中国に対す…
この発言のページ
- (上の発言)
39田田中均株式会社日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問
むしろ僕が伺いたいぐらいでね。そうすると、そういう中国に対して抑止力をとにかく張っていけば中国に脅かされるようなことはないんだと思われるとすれば、それも違うでしょう、多分ね。
それで、今何がこれから起こるかというと、恐らく中国とアメリカとの関係は一定のマネジメントをするような関係になっていくはずですよ。さっきも言われたように、四回会うんですよ、四回。四回会うってことは、貿易について一定の貿易休戦を続ける。それから、台湾については、恐らく台湾の独立に反対であるということを言ってくれよと言われてもアメリカもそれは言わないだろう。だけど、今までのようにアメリカが中国の頭を抑えるというようなことをやるわけがないんでね、一定の曖昧な言葉で終わらせるはずなんですね。で、ヨーロッパはヨーロッパで中国と近づいていく。日本だけがあたかも中国に対して強硬な姿勢を取っているということになれば、中国は徹底的に日本を狙い撃ちますよ、狙い撃ち。
例えば、中国のレアアースの措置というのは段階的なんですよ、あれ。最初は一般論を打って、それから、軍事についてのデュアルユースとして日本の企業、軍事産業を要するに二十社選んで、それに対する輸出はしないと言っているわけですね。まだ余地があるんですよ、あれね。だから、民間に対しても恐らく将来的には今の、さっきの武器輸出の話とかもろもろの話でやってくるでしょう。で、いや、中国がけしからぬからそれでいいんだと言われればそれまで、それまで。抑止力があることによって中国がより健全な国になると思われるんであれば、それまで。
私はそうは思わないから。中国は多分日本より巧みなのかもしれないが、やっぱり全世界に対してやっているわけですよ、全世界に対して。一つの中国だ、これは台湾は中国の領土の一部だということについて公然と反対する人なんていないんですよ、世の中にね。日本だって反対していないですよ、理解し尊重すると言っているわけだから。にもかかわらず、台湾をシングルアウトして、いざとなったら自衛隊出ていくぞと。それはやっぱり具合が悪いんですよね。そんなことをやる必要はない。だって、現実にそうなれば自衛隊出ていくわけだから。そんなことをあらかじめ言う必要性は全くない。
だから、これから先の日本というのは、今のイランの戦争で石油の価格が上がり、輸送費が上がり、インフレ、それから中国がより制裁を強めていけばインフレ、円はどんどん安くなる。それでいいんですかというのが僕の気持ちであって、そうすると、抑止力を維持したまま中国を入れてマルチで抑えていく必要があるんじゃないですかと。抑止力を張らなくてもいいと申し上げるつもり全くない。日米の抑止力を強化して中国を牽制するということはそれでいいけど、インド太平洋戦略というのはそれはそれとしてなるけど、アジア太平洋をもう全部捨てちゃうというのはやめた方がいいんじゃないですかと、もう少し中国を入れて、マルチで中国と話していくという仕組みを追求した方がいいんじゃないですかということを申し上げている。
40
石平(維新)
じゃ、そうしますと、今のお話、当然何もかも中国とけんかするばかりではないということは私もよく理解しておりまして。ただし、じゃ、抑止力なくして、あるいは中国取り入れるということが、じゃ、果たしてそれで中国が変わるのかという話。
ただ、さっき参考人もおっしゃったように、中国、健全化する。じゃ、私自身は、少なくとも中国の体制変わらない限り中国の健全化を望むことは恐らくもう無理だろうと思いまして。いや、ですから、今、最近の世論調査でも、日本国民の七割ぐらいは中国との関係改善は別に望んでいない。私は、それ常識的な考え方であって。じゃ、要するに中国をどういう方法で…
この発言のページ
41
鈴木宗男(自民)
はい、どうぞ。
この発言のページ
42
石平(維新)
神保参考人にお聞きしたいことですけれども、台湾海峡危機のシナリオのところで、最後、最後の一言がすごく大事なことを書いてありまして、要するに武力統一、全面侵攻は参考人の認識としてはもう現状では困難という、すごく重要なそういう御判断だと思いまして、いや、それは、国際情勢から見た上で困難であるか、それとも中国の国内情勢から見て困難であるかと、そこをちょっと、もうちょっと詳しくお聞きしたいと思います。
この発言のページ