岩間陽子政策研究大学院大学教授

2026年3月4日・第221回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 22 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 75 発言)

ありがとうございます。

平和国家としてのブランドということなんですけど、私自身も、日本が安易に軍事力を行使しない、あるいはその武器の輸出をしないということでいろんな国で培ってきた信用というものは大事にしていくべきだと思っています。

他方で、やはり今までの日本の政策は、アメリカという国が防衛面で大きな役割を果たしてきたことによって可能であったということもやはり無視できないであろうと。そして、その大前提が大きく変わろうとしている中で、日本のその平和国家としてのブランドを守っていくということはこれまで以上に非常に大きなチャレンジになると思っています。

私自身は、その抑止と対話ということは決して矛盾しないし、むしろ常にその二つは並行して二重の外交として追求すべきことだと思っています。その効果が出てくるタイミングであるとかはやはりずれは出るんですけれども、どちらか片方だけでは私は駄目だと思っています。それは、日本自身が自分たちの国民とその生き方というものを守るという能力を持つことは必要だと思いますし、先ほども言いましたように、アメリカの役割というものが変わっていく中でより大きな自立性というものをどうやって確保するかというのは、これからも真剣に日本は国家として議論しなければいけないことだと思っています。

他方で、地域及び世界が無制限の軍拡スパイラルの中に陥るということは決して誰のためにもならないと思いますので、そこは、常にある種の制限、落ち着きどころというのを見付けていくための努力が必要だろうと思います。

日本にはこれまでの世界にその歴史の中で培われてきた軍備管理とか軍縮に関するノウハウ、知見というものが蓄積しているとは思いますけれども、他方で、世界が二極から多極に変わったということで、今までと同じようにはできないという難しさもあると。でも、さはさりながら、やはりアジアを見渡しても日本ほどこの面で地域をリードしていける国というのは私は存在しないと思いますので、やはりヨーロッパとかカナダであるとか、そういう地域外の国とも協力しながらアジアにおける対話外交、あるいは将来における軍備管理・軍縮がどうあるべきかということの議論をリードしていくべきだと思っています。

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