大橋弘東京大学副学長・大学院経済学研究科教授

2026年7月14日・第221回国会 参議院 経済産業委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 71 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 120 発言)

ありがとうございます。

私は、中長期市場という市場は、ここにもちょっと書かせていただいたんですけれど、それはメインの市場ではないと。要するに、メインの取引は相対取引だというふうに思っています。相対取引というのは、市場というのは顔が見えない、そのビットした人が誰か分からなくて、それで市場の中で勝手に約定されているという姿なので、お互い顔の見えない人同士が取引をする場だと思っていますが、やはり私、重要なのは、顔が見える者同士の取引でないとなかなか現物の供給力確保がなされないのではないか。

実のところ、市場をどんどんつくってきたわけですが、市場をつくった割にはこういう状況ですから、やはり、ある意味供給力を確保しに行くという相対取引の重要性、これというのは震災前はそうだったわけです、電力システム改革前は。そこの重要性というのは、改めて実は認識されてきているのかなと。

他方で、相対取引というのは、そのままやると、今小売事業者というのはもう相当数いて、発電事業者少数ですから、ある意味もう発電事業者の言いなりの契約条件を突き付けられても断れないと。要するに、小売事業者は買わなきゃいけないという責務を負っていますので、そうすると、この責務を果たさせるために、いかに発電事業者に対する牽制力を持たせるかということは私重要だと思っていまして、現状ですと、その一つ市場の中での手当てとすれば、この中長期市場という形でのその市場取引の価格をメルクマールにするというのが一つの考え方だろうと思いますが、必ずしもそれだけではうまくいかなければ、発電事業者に対してその何らかの、ある意味優越的地位の濫用的なものをさせないような何らかの手当てというものを考える必要というのも次のステップではあるんじゃないかというふうに思います。

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