御質問ありがとうございます。
高額療養費の見直しについても、OTC類似薬についても、もちろん個別のことではあるんですけれども、私は、それ自身は実は保険給付の在り方を考えるものでもあるかなというふうに評価しています。
例えば、高額療養費、今までですと、病気の種類であるとか、重症度であるとか、あるいは頻度であるとか、そういうものとは、中身はなく、経済的な負担の上限を決めていました。でも、今回は、多数回に関しては除外するとか、今までよりすごいきめ細やかになっているという、メッセージとしては、給付の中身をより丁寧に見ていくというメッセージというふうに受け取れることもできるというふうには思います。大きなリスクについては守ると言っているようにも私には取れるところがあると思います。ただ、今回のこれだけで十分かどうかというのは、これから先のことにもつながると思うのでまた検討が必要かもしれませんが。
また、OTC類似薬についても、例えば、当然ですけれども、皆さん、患者の自己負担は少ない方がいいかどうかと聞いたら、恐らく普通は少ない方がいいとなると思うんです。でも、全体の状態を見たときに、日本の国民皆保険としてあるべき姿としてどうかといったときには、それならば、そちらの、OTC類似薬があるものの方は少し負担を多くしてもいいかな、それによってほかの制度、ほかの部分が持続できるならというふうに思うかもしれないですよね。そういう意味では、今回のは、個別の制度ではあるんですけれども、医療保険の在り方を考える上では非常に大きいテーマですし、かなり丁寧にできているのではないかというふうに思います。
ただ、社会保障というふうに見ると、実は、今回、診療報酬もありましたけれども、医療だけではなくて、例えば後期高齢者を考えると、医療を受けている人は恐らく介護も受けている可能性があると思うんですね。そうすると、医療と介護を合わせたときの合算の療養費制度というのがあるんですけれども、今回、多分そこは全く見られていないと思うので、これは今後、医療だけで見るのではなくて、医療と介護を見たときにどうなのかとか。あるいは、生活保護の医療扶助もそうですけれども、生活保護の医療扶助の医療の部分と医療保険における医療の部分がどうなのかとか。要は、それぞれの制度ごとの、単体の制度の中でも複雑にあるんですけれども、それぞれを今までは本当に精緻に、持続可能なようにとやってきたと思うんです。
それはそれでいいと思うんですが、それとは別に、社会保障全体を見たときに、その重なりであるとか、例えば四十歳以上が介護保険には入ることになっていますけれども、それは、介護保険をつくった当時はともかく、今現在、なぜ四十歳以上なのかといったときに、恐らくなかなか理由づけが難しくなってきていると思うんですよね。それは過去からだからだということがあるかもしれないんですけれども。じゃ、障害者総合支援法という法律もありますけれども、それも、介護を受けている方たちも両方重なるというか、そこの部分の制度間の整合性をどういうふうに取るかとか、そういうところを見た上で新しい制度設計というのができるのではないかと思いますし、それはすぐにできることではないので、本当にじっくりと検討した方がいいと思うんですけれども、個別のところとは別という意味ではそういうことです。
済みません、お答えになっておりますでしょうか。
71
豊田真由子(参政)
ありがとうございました。
この発言のページ
72
坂本哲志(自民)
次に、高山聡史君。
この発言のページ
73
高山聡史(みらい)
公述人の先生方、本日は、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。
チームみらいの高山聡史でございます。
本日は、まず、堀先生に御質問させてください。
先ほど、医療保険制度の持続可能性について、これまでの制度改革の経緯にも触れられた上で、特に、高額療養費制度の見直しであるとか、OTC類似薬の自己負担の在り方についてお話がありました。いずれも国民の負担に直結する問題で、慎重かつ丁寧な議論が必要な論点であると思います。
しかし、先生のおっしゃるとおり、社会保障の問題というのは、どうしても構造的な改革よりも局所的な対応になりがちである、あるい…
この発言のページ
- (上の発言)
74堀堀真奈美東海大学健康学部健康マネジメント学科教授
御質問ありがとうございます。
高額療養費の見直しについても、OTC類似薬についても、もちろん個別のことではあるんですけれども、私は、それ自身は実は保険給付の在り方を考えるものでもあるかなというふうに評価しています。
例えば、高額療養費、今までですと、病気の種類であるとか、重症度であるとか、あるいは頻度であるとか、そういうものとは、中身はなく、経済的な負担の上限を決めていました。でも、今回は、多数回に関しては除外するとか、今までよりすごいきめ細やかになっているという、メッセージとしては、給付の中身をより丁寧に見ていくというメッセージというふうに受け取れることもできるというふうには思います。大きなリスクについては守ると言っているようにも私には取れるところがあると思います。ただ、今回のこれだけで十分かどうかというのは、これから先のことにもつながると思うのでまた検討が必要かもしれませんが。
また、OTC類似薬についても、例えば、当然ですけれども、皆さん、患者の自己負担は少ない方がいいかどうかと聞いたら、恐らく普通は少ない方がいいとなると思うんです。でも、全体の状態を見たときに、日本の国民皆保険としてあるべき姿としてどうかといったときには、それならば、そちらの、OTC類似薬があるものの方は少し負担を多くしてもいいかな、それによってほかの制度、ほかの部分が持続できるならというふうに思うかもしれないですよね。そういう意味では、今回のは、個別の制度ではあるんですけれども、医療保険の在り方を考える上では非常に大きいテーマですし、かなり丁寧にできているのではないかというふうに思います。
ただ、社会保障というふうに見ると、実は、今回、診療報酬もありましたけれども、医療だけではなくて、例えば後期高齢者を考えると、医療を受けている人は恐らく介護も受けている可能性があると思うんですね。そうすると、医療と介護を合わせたときの合算の療養費制度というのがあるんですけれども、今回、多分そこは全く見られていないと思うので、これは今後、医療だけで見るのではなくて、医療と介護を見たときにどうなのかとか。あるいは、生活保護の医療扶助もそうですけれども、生活保護の医療扶助の医療の部分と医療保険における医療の部分がどうなのかとか。要は、それぞれの制度ごとの、単体の制度の中でも複雑にあるんですけれども、それぞれを今までは本当に精緻に、持続可能なようにとやってきたと思うんです。
それはそれでいいと思うんですが、それとは別に、社会保障全体を見たときに、その重なりであるとか、例えば四十歳以上が介護保険には入ることになっていますけれども、それは、介護保険をつくった当時はともかく、今現在、なぜ四十歳以上なのかといったときに、恐らくなかなか理由づけが難しくなってきていると思うんですよね。それは過去からだからだということがあるかもしれないんですけれども。じゃ、障害者総合支援法という法律もありますけれども、それも、介護を受けている方たちも両方重なるというか、そこの部分の制度間の整合性をどういうふうに取るかとか、そういうところを見た上で新しい制度設計というのができるのではないかと思いますし、それはすぐにできることではないので、本当にじっくりと検討した方がいいと思うんですけれども、個別のところとは別という意味ではそういうことです。
済みません、お答えになっておりますでしょうか。
75
高山聡史(みらい)
ありがとうございます。
個別の議論においても、これまでよりもきめ細やかに議論されるようになってきた部分があることであるとか、あるいは、おっしゃっていただいた制度間の重なりについてより目を向けていく必要があるといったところ、非常に重要な観点だと思います。
もう一点ちょっと関連してお伺いしたいのが、そういった非常に複雑な問題がある中で、エビデンスに基づいた議論を進めていくためには、そもそも前提となるデータがきちんと取られて、かつ、それが国民に開かれた形で開示をされて議論ができるという環境が必須であるかなというふうに思います。
このデータの関連でいくと、…
この発言のページ
76堀堀真奈美東海大学健康学部健康マネジメント学科教授
御質問ありがとうございます。
御指摘のとおりかと思うんですが、国際的に比較できるようなデータがそろっているところとそろっていないところがあるというのはあるかと思います。例えばデジタル化を進めようといったときも、今、随分マイナンバーカードとかの整備によって変わりつつある、状況はかなり変わっていますし、デジタル庁が中心に様々なデジタル化を進めて変わってきてはいる。まさに変わっている過渡期ではあると思うんですけれども、そもそもそれぞれの、例えば医療機関の中だけでデジタル化が進んでいるところもあれば紙のところもあったりとか、情報連携することによって初めていろい…
この発言のページ
77
高山聡史(みらい)
ありがとうございます。
今、まさに、我が国においては、国民の負担をどう軽減をしていくかというところと、一方で、同時に、国民の命、健康はしっかり守る、こういった皆保険の仕組みは維持する必要があるという難しい課題がある中で、先生おっしゃったとおり、データを、今なかなか使いやすい形になっていないところもある中で、しっかりとした検証をしていく必要があるものだと理解をいたしました。引き続きいろいろと議論あるいは御指導いただければと思います。ありがとうございます。
最後に一点、田中先生に伺いたいと思います。
直近の事態で、先ほどのお話にもありました、海水淡水化…
この発言のページ