ありがとうございます。
通信制高校が増えている背景について今伺いましたけれども、この件については、通信制高校だけの話ではなくて、全日制高校を含めた高校教育全体の在り方にも関わる問題だと考えます。
もちろん、多くの生徒にとって全日制高校は、今も中心的な学びの場となっています。しかしながら、通信制高校を選ぶ生徒が増えているということは、従来の全日制高校や定時制高校の学び方や学校生活が多くの生徒に対して合っているわけではないという現実も示しているのではないかということです。毎日の通学、決められた時間割り、集団生活、学校内での人間関係などにしんどさを感じる生徒にとっては、より柔軟な学び方を求める、このことは自然なことなのかもしれません。
一方で、そう遠くない将来に社会に出て自立して生きていくためには、集団生活や人間関係を学ぶという面では高校教育も大切な場であるとも言えます。通信制高校の充実と併せて、全日制高校、定時制高校においても生徒一人一人の状況に応じた学びや支援の在り方を見直していく必要があると考えます。
文部科学省として、通信制高校への進学者数が増加している、これは裏を返すと全日制高校、定時制高校が選ばれにくくなっているという現状を、全日制高校、定時制高校を含めた高校教育全体の課題としてどのように受け止めておられるのか、また、全日制高校における学び方や支援体制の改善についてどのように取り組んでいこうとされるのか、大臣にお伺いをいたします。
51望望月禎文部科学省初等中等教育局長
お答えいたします。
河井委員御指摘のとおり、近年、通信制高校の学校数及び生徒数は増加をしてございます。令和七年度の学校基本調査によりますと、通信制高校の学校数は三百三十三校、生徒数は約三十万五千人となってございまして、十年前と比べますと、学校数が九十六校、生徒数が約十二万五千人増加をしている。生徒数ですと、十年前の五・二%から現在九・六%まで上がっているという状況でございます。
これは、近年、多様な背景を有する生徒に対して学習機会を提供する役割を通信制高校が担ってきたというのが大きな理由ではないかと思ってございます。特に不登校経験者の増加、あるいは学…
この発言のページ
52河河井昭成(国民)
ありがとうございます。
学校数も大きく増加しているわけですけれども、この要因が単にビジネスになっていないのか、こういうことを懸念するところなんですけれども、ここに関する分析、見解をお伺いしたいと思います。
この発言のページ
53望望月禎文部科学省初等中等教育局長
学校の設置につきましては、それぞれの自治体の御判断、地域の状況を踏まえてというところがあると思います。
近年、特に広域通信制につきましては、一時期は株式会社立の広域通信制、そして近年は私立の広域通信制が増えてくる中において、一部、学習指導要領上、不適切な事例も見られたところでございます。
また、多様な生徒を、本校以外のサポート施設でも通信制高校は受け入れながら、そうした学びにも対応しているという、そうした実態もございます。
私どもとしては、そうした教育の質をしっかりと担保、確保しながら、そして子供たちのいろいろな相談や進路の実現というものに対して制…
この発言のページ
- (上の発言)
54河河井昭成(国民)
ありがとうございます。
通信制高校が増えている背景について今伺いましたけれども、この件については、通信制高校だけの話ではなくて、全日制高校を含めた高校教育全体の在り方にも関わる問題だと考えます。
もちろん、多くの生徒にとって全日制高校は、今も中心的な学びの場となっています。しかしながら、通信制高校を選ぶ生徒が増えているということは、従来の全日制高校や定時制高校の学び方や学校生活が多くの生徒に対して合っているわけではないという現実も示しているのではないかということです。毎日の通学、決められた時間割り、集団生活、学校内での人間関係などにしんどさを感じる生徒にとっては、より柔軟な学び方を求める、このことは自然なことなのかもしれません。
一方で、そう遠くない将来に社会に出て自立して生きていくためには、集団生活や人間関係を学ぶという面では高校教育も大切な場であるとも言えます。通信制高校の充実と併せて、全日制高校、定時制高校においても生徒一人一人の状況に応じた学びや支援の在り方を見直していく必要があると考えます。
文部科学省として、通信制高校への進学者数が増加している、これは裏を返すと全日制高校、定時制高校が選ばれにくくなっているという現状を、全日制高校、定時制高校を含めた高校教育全体の課題としてどのように受け止めておられるのか、また、全日制高校における学び方や支援体制の改善についてどのように取り組んでいこうとされるのか、大臣にお伺いをいたします。
55
松本洋平(自民)文部科学大臣
文部科学省といたしましては、全日制、定時制、通信制のいずれの課程におきましても質の高い学びを保障していくことが必要である、そのように考えているところであります。
本年二月に公表をいたしました高校改革のグランドデザインにおきましても、生徒それぞれの多様な個性やニーズ、興味、関心に応じた学びを生かした自己実現を支え、生徒の可能性を広げ、能力を伸ばすため、課程や学科を超えた柔軟な教育環境や、地域の産業界、大学などと連携、協働した学びの実現を目指すこととしているところであります。
現在、これを踏まえまして、各都道府県に造成をいたしました高校教育改革促進基金を…
この発言のページ
56河河井昭成(国民)
ありがとうございます。
次に、通信制高校に在籍する生徒への支援体制についてお伺いをしたいと思います。
通信制高校を選ぶ生徒が増えている背景には、先ほどの答弁の中にもございましたが、従来の高校生活になじみにくい生徒がより柔軟な学び方を求めている状況もあると考えます。そうであるならば、入学後に生徒が孤立をせず安心して学びを続けられる環境が整っているか、こういう観点は非常に重要であると考えます。
通信制高校に在籍をする生徒の実態として、文部科学省の委託事業での調査研究の報告によるならば、小中学校での不登校を経験した生徒が約六五%、一人親家庭の生徒が約三〇…
この発言のページ
57
松本洋平(自民)文部科学大臣
大変重要な御指摘だと思います。
各党間で議論をされております高等学校の定時制教育及び通信教育振興法の一部を改正する法律案におきましては、目的規定として、「勤労青年その他の多様な生徒の特性に配慮し」ということが明記されているというふうに承知をしております。
昨年度実施をいたしました通信制高等学校実態調査によりますれば、スクールカウンセラーに相談できる体制を整えている学校は、公立ではおおむね全ての学校で整備をされているものの、私立では約八割の学校によるものなど、設置者による差が見られるところであります。
文部科学省におきましては、これまでも、高等学校通…
この発言のページ