布施哲国際社会経済研究所特別研究主幹

2026年5月14日・第221回国会 衆議院 内閣委員会 第11号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 71 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 95 発言)

お答え申し上げます。

具体的な一年あるいは二年、三年といった期限を数字で区切ってシナリオプランニングをやるというのは、私はちょっと適当ではないというふうに考えておりまして、AIの進化も含めて我々側の予測を超える動きがございますので、それは状況に対応しながら随時フレキシブルに行うということが最も有効なのかなというふうに考えております。

その際に、年限を区切らずシナリオを考えるとすれば、やり方としては、日本として避けたいワーストシナリオは一体何なのかというところを一回考えてみて、そこから逆算して、その事態を避けるために打つべき打ち手は一体何なのかというところの考え方をするのも、一つの時間軸に縛られない形で、トピックベースで、課題ベースで考える思考の一つかなというふうに思います。

例えば、AI戦略でいえば、基盤モデルを外国製に握られて、日本は完全に基盤モデルから敗退してしまったシナリオがあるとすれば、どんなインパクトが日本の産業にあり得るのか、アプリケーションで日本はどういう活路を見出していけるのかというような様々な論点が浮上しますので、そういったシナリオも一つだと思いますし、あと、先ほど来ホルムズ海峡の問題も話題になっていますけれども、ホルムズ海峡の問題は古くて新しい問題ですので、本来であれば、ホルムズ海峡が封鎖されたときのシナリオというのがどこかの知的基盤のある組織において検討されていてもよかったのかなというふうに考えるところでございます。

そういう観点においては、重ね重ねになりますけれども、経済安保シンクタンクが、時間軸に縛られずに、シナリオベースで日々動きに応じて内容を更新する形で検討作業をやって、知恵袋になっていくというところを期待したいというふうに考えております。

ありがとうございます。

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