現場の実情を少しお話しいたします。
私どもの訪問介護は、五十人在籍しております。その中で、六十代以上が半数どころか六割を占めてきていますね、六十代、七十代。八十代が一人です。辞めないでくれと言うしかないんです。事故も増えています。
これは何が原因だったのか、私はよく考えていただきたいと思います。私の仲間でNPOの介護をやっている方が、二十五年前にこの席に立って何を申し上げたか。団塊の世代が多く担っています、その人たちがいなくなったら大変なことになるから、そこを考えておいてほしいとはっきり今から四半世紀前に申し上げた、その記録があるはずです。何をしてくださったでしょうか。正直申し上げて、制度として介護職員を大切にしてこなかったと私は申し上げたいと思っています。
効率化を言われますけれども、ロボットが何かを教えてくれても、夜勤で一人しかフロアにいないとき、あちらの方の排せつ介助に入っていて、向こうが立ち上がったよといったって、誰が飛んでいくんですか。そういう状況を無視してひたすら効率化を言うような職場に、誰が来たいでしょうか。効率化は分かります。できることはするべきだと思いますが、過剰な効率化というものが現場を苦しめている。
そして、外国人労働者の問題です。私のところは在宅中心ですので、今のところまだ対応していないんですけれども、多くの現場で非常にいい介護もしてくださっていますが、昨今の状況の中でつらい思いをしていらっしゃいます。怖いというふうな話を、非常に差別的な発言が聞こえる中でこの国で働くということ、是非、そこも含めて考えていただきたいというふうに思います。
これがきちんとされない限り、もう介護保険はあと数年、特に在宅現場は数年でなくなるでしょう。私どももお断りすることが増えてまいりました。お断りして、ほかのところの事業所が受けてもらえる状況ではありません。もう介護保険があってもサービスはない状況です。一刻も早く、処遇改善その他の対応をしていただきたいと思います。
ありがとうございました。
15勝勝部麗子豊中市社会福祉協議会参与兼コミュニティソーシャルワーカー統括
ありがとうございます。
人材確保の問題は、現場では本当に大変な問題になっております。特に、離島であるとか過疎の町で専門職の採用をするということはなかなか困難であります。単体で自治体が採用しようと思っても、なかなか、そもそもその町に資格者がいないとか、そうなりますと、やはり都道府県とか全社協とか、もうちょっと大きな枠組みの中で人を採用して、人材が交流できるような体制ができないか、そういうことでもしない限りは、単独の自治体、小さな自治体で人の雇用というのはなかなか難しいというのがどこからも出ているお話です。外国人労働者も給与の高いところに移られていきますの…
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16野野口晴子早稲田大学政治経済学術院教授
介護人材は非常に難しい問題だと認識しております。
やはり、日本全体の生産年齢人口が縮小する中で、いわゆる労働市場が逼迫している。その中で、日本全体の経済を考える上で、やはり今から先、医療だとか介護だとか、そういった福祉関係に人が集中する、必要な人間がそれだけ集中するということは非常に難しいわけですね、考えると。
そこで、もちろん現場の皆さんはすごい御苦労があることでしょうし、やはり、現場の働きがい、そういった魅力を伝えていく。もちろん、処遇改善です。処遇改善は、もうこれは前提となるお話だと思います。
特に、これから先、ホワイトカラーがいわゆるDXと…
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17早早坂由美子公益社団法人日本医療ソーシャルワーカー協会会長
医療ソーシャルワーカーが増えたときに、診療報酬にその業務が評価されたということがあったので、やはり、事業所に報酬、介護の報酬があること、当事者の賃金が上がること、処遇改善が一番だと思います。
ただ、今、若者は結構、辞めるということが、自由に職業を選択するので、いろいろな職業に行きやすいという状況があるんですが、やはり、今先生おっしゃったように、AIにはできない仕事ですよということが若者の心にはちょっと刺さったような気がします。
以上です。
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- (上の発言)
18小小島美里特定非営利活動法人暮らしネット・えん代表理事
現場の実情を少しお話しいたします。
私どもの訪問介護は、五十人在籍しております。その中で、六十代以上が半数どころか六割を占めてきていますね、六十代、七十代。八十代が一人です。辞めないでくれと言うしかないんです。事故も増えています。
これは何が原因だったのか、私はよく考えていただきたいと思います。私の仲間でNPOの介護をやっている方が、二十五年前にこの席に立って何を申し上げたか。団塊の世代が多く担っています、その人たちがいなくなったら大変なことになるから、そこを考えておいてほしいとはっきり今から四半世紀前に申し上げた、その記録があるはずです。何をしてくださったでしょうか。正直申し上げて、制度として介護職員を大切にしてこなかったと私は申し上げたいと思っています。
効率化を言われますけれども、ロボットが何かを教えてくれても、夜勤で一人しかフロアにいないとき、あちらの方の排せつ介助に入っていて、向こうが立ち上がったよといったって、誰が飛んでいくんですか。そういう状況を無視してひたすら効率化を言うような職場に、誰が来たいでしょうか。効率化は分かります。できることはするべきだと思いますが、過剰な効率化というものが現場を苦しめている。
そして、外国人労働者の問題です。私のところは在宅中心ですので、今のところまだ対応していないんですけれども、多くの現場で非常にいい介護もしてくださっていますが、昨今の状況の中でつらい思いをしていらっしゃいます。怖いというふうな話を、非常に差別的な発言が聞こえる中でこの国で働くということ、是非、そこも含めて考えていただきたいというふうに思います。
これがきちんとされない限り、もう介護保険はあと数年、特に在宅現場は数年でなくなるでしょう。私どももお断りすることが増えてまいりました。お断りして、ほかのところの事業所が受けてもらえる状況ではありません。もう介護保険があってもサービスはない状況です。一刻も早く、処遇改善その他の対応をしていただきたいと思います。
ありがとうございました。
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上野宏史(自民)
ありがとうございました。
続いて、介護サービス事業の状況につきまして、松原参考人、そして野口参考人にお伺いをしたいと思います。
先ほど来お話もありました、訪問介護を始めとした地域の介護の現場からは、介護人材が足りない、確保が困難になっている、また、諸経費も高騰している、また、地域によっては需要も偏在をしているということで、なかなかサービスの維持が困難になってきているような状況も生じているというふうに聞いております。
今回の改正法案では、特定地域サービスとして、配置基準の弾力化であったり、また包括的な評価の仕組みの導入、さらには、市町村の事業として居…
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20松松原由美早稲田大学人間科学学術院教授
御質問が、介護保険事業の経営の状況をどう考えるかということと、それに関して今回の改正をどう評価するかという、この二点を賜りました。
まず、現在の事業の状況は非常に逼迫しております。赤字の事業者が多いですし、今日もお話がありましたように、利用者を受けたいのに、人手が足りなくて受けることができない、善意で始めた仕事であるにもかかわらず、それがお金の問題で対応できない、そういう問題が生じているのが現状です。
次に、今回の改正についてどう考えるかということなんですけれども、本来であれば、当然、手厚くケアを提供することが利用者のためでもあり、また、職員を確保す…
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21野野口晴子早稲田大学政治経済学術院教授
今松原委員がおっしゃったように、逼迫している状況だというふうに認識しております。皆様のお話にあったように、やはり、個々の事業所、あるいは地域に根差した様々なコミュニティーだけでは、人材確保を担うことには限界があるというふうに私は認識しております。
そのために、都道府県による広域的な人材確保を支援、あるいは地域間の連携、人材育成、研修、あるいは、外国人のお話も出ましたけれども、今、外国人人材、支援なども含めて、地域全体として支え手を確保していく視点というのが非常に重要になると思っています。
さらに、地域間、地域によっては事業所間の連携、協働、あるいは一…
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