牧野俊一 (参政党)

2026年6月19日・第221回国会 衆議院 経済産業委員会 第15号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 161 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 216 発言)

ありがとうございます。

経済産業省の所管であるということをしっかり言っていただきましたので、ちょっとここから一つ具体的な事例をお示ししたいんです。

私は地元は鹿児島ですが、現在、鹿児島県鹿児島市とお隣の薩摩川内市の間に位置する八重山という山があるんですが、この山において、二〇二九年の運転開始を目指して、風車八基から成る総出力三万四千四百キロワットの風力発電所を造るという計画が進んでおります。

皆様のお手元にお配りした資料の資料一というものを御覧ください。これが、実際の事業者が作った環境影響評価書の中から抜粋した資料になりますけれども、この環境影響評価というものは、まずその前段階に配慮書、方法書、準備書、そして評価書というふうな流れになってまいりますが、今回の、一番着工前の最後のハードルであるところの評価書の一個手前に当たる準備書というものに記載されていたものがお配りした資料一の上半分、そして、最終的に評価書に出てきているものが下半分になります。

この準備書に対して、二〇二二年に、鹿児島県知事及び経産相からいろいろな意見とか勧告が出ておりまして、具体的に、鹿児島県知事からはこのように言っています。この計画の中には、当初九つ、山を削ったりして出てきた残土を捨てる土捨場が計画されていたんですね。その土捨場が、九つある、一から九については、これは県知事の意見書をそのまま読みますが、尾根の平たん部及び尾根に近い谷頭に位置し、集中豪雨によって土石流の発生が懸念されるとともに、流れ下る河川の勾配が急であるため、土石流の勢いが増す可能性が高い、特に土捨場三、四、八、九については、尾根にある谷部分に位置することから、土砂流出の可能性が非常に高い、このように指摘されております。

ここで指摘されている土捨場三、四、八、九というものの一部が、皆さんにお配りした資料一の上半分、赤いバツ印がついていると思います、この赤いバツ印がついているところの、この地図の中では土捨場四、三、五とそれから七、この四か所が廃止ということになっていますが、これは、この指摘を受けて、実際に、谷埋め型大型盛土という、大きな谷に盛土をして、そして土を捨てる、やはり土砂災害リスクが非常に高くなる一つの埋立方になりますので、そこは減らしましたという結果が、この下の、最後に出てきた評価書というふうになります。

この評価書と上を見比べていただきますと、バツ印が消えましたが、残り三つ土捨場が残っております。下の方の地図の、ちょっとちっちゃな字で恐縮ですが、真ん中、赤い点線のちょっと右側に三号土捨場、そしてその右側、一号土捨場、一号の下に二号土捨場というふうに書いております。

この三つを足し合わせた土捨場の、どれぐらい土がそこに盛られるかという合計の容量が下の表に記載されていまして、トータルで五万九千三百立方メートル、およそ六万立米程度の土砂がそこに捨てられる計画になっているというところであります。

これは確かに九つから三つに減ったんですけれども、この知事の意見書には続きがありまして、これらの土捨場が位置する対象事業区域西側の地質は、岩下安山岩類及び中岳火砕流、強から弱溶結凝灰岩の分布域が広がっており、風化が著しくクラック、亀裂が多数確認されている、現に、対象事業区域及びその周辺は、平成五年の長雨により地層の含水率が飽和状態に近かったため、八月六日の集中豪雨に耐えられず、いわゆる八・六水害という水害が起こり、斜面の崩壊や土砂の流出が発生したという実績があるところであるというふうに指摘しております。これをもって、これらの取りやめや残土の処分方法についてしっかり検討して、谷を埋めない方式を少なくとも取ることというふうな勧告がなされて、今回のこういうふうな是正に至っているわけです。

それでもやはり、この指摘しているところの地中に安山岩質のクラックが多数あって、そして大雨が降ると基本的に崩れやすいといった、こういった場所に土捨場が位置するということ自体は変わらないわけですけれども、ここのリスクについてどのように評価されましたでしょうか。

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