山内弘隆一橋大学名誉教授

2026年6月12日・第221回国会 衆議院 経済産業委員会 第13号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 34 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 189 発言)

よくこういう公益事業なんかでアフォーダビリティーという言葉を使いまして、安くするというのがどういう意味かということでいうと、我々の観点からすると、やはりコストに見合った価格がつくというのが世の中の本当は正しい姿で、ですから、基本的には、今回も電気料金に補助金を出していらっしゃいますけれども、私個人としては余り望ましいことではないというふうに思っています。それでも、やはり公的な、あるいはさっき申し上げたように公共的な事業として行われているところがありますから、供給義務もあるし、そういう面ではアフォーダブルであるということが大切だと思っています。

それが、申し上げたように、確かに小売で、家庭用で五十数%上がっている。その場合の一部はFIT賦課金とそれから燃料費。ですから、これを下げようと思ったら、賦課金か燃料費を下げるしかないです、具体的に言うと。

燃料費をどう下げるかということですけれども、これがなかなか難しい。難しいというのは、これは国際的なトランザクションの中で決まっていくというわけですね。

ですから、例えば、今、今回、石油がホルムズで問題になっていますけれども、天然ガスはホルムズを通ってくるのはそんなにないですね。少なくとも、ガス会社がホルムズを通ってくるのは余りないですよね。JERAさんとかが使っている発電用のLNGについてはホルムズを通ってくるので、これはちょっと影響を受けていますけれども。

なぜそうなのかというと、これは、今回のホルムズのときに時々言われるんですけれども、第四次中東戦争というのが一九七三年に起きて、第一次オイルショックが起きるわけですよね。それによって資源エネルギー庁というのができて、その後、この間首相も強調していらっしゃいました、原油の備蓄というのが起こるわけですよね。

そういう形で対応するんですけれども、例えばLNGの場合には、一極の供給に頼らずに、世界的な供給手段を、供給地を、ポートフォリオ、いろいろなところから買っている。ですから、この間も、ウクライナで、ロシアのサハリンのLNGを買う買わないというときに、あれは基本的に一〇%ぐらいですから、買わなくても何とかなった、そんなような形でした。

要するに、申し上げたいのは、リスク対応で、基本的に分散する、あるいはそこで競争する、そういう中で燃料費を下げるというのが一つあるというふうに思います。それから、もちろん、技術革新はありますし。

原子力等については、これからコストを下げる。エネ庁の資料なんかでも、原子力発電はやはり発電コストが低いですよ、こういう話ですよね。ですから、それを進めていかなきゃいけないんですけれども、原子力の場合はちょっと時間がかかるし、それからリスクが大きいので、さっきおっしゃっていた、原子力に五%のWACCで投資できるかというと、なかなか難しいと思っています。ですから、そういう面も含めてやっていかなきゃいけない。そんなことの中で、これから抑制を図る、アフォーダブル、こういうことだというふうに思っております。

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