稲葉延雄日本放送協会会長

2025年12月2日・第219回国会 参議院 総務委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 161 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 219 発言)

御紹介いただきました団体からは、今年一月以降、複数回書簡をいただきました。これに対して、私、会長名で四月に回答をお送りしてございます。

この中で、敗戦後のGHQによる占領期という現在とは大きく異なる特殊な政治体制下において、当時の日本の報道機関やメディアがGHQからどのような統制を受けていたのかという点につきましては、歴史的な問題として専門家による検証が進むこと自体、私は大変意義のあることだというふうに認識しているというふうにお答えいたしました。ただ、その一方で、そうした過去の特殊な政治体制下における経緯をもって、現在のNHKにざんげが必要であるとの御主張については、やや飛躍があるのではないかというふうに申し上げてまいりました。

さらに、現在のNHKは、当時と異なり、昭和二十五年に制定された放送法に定められた使命に基づいて、自主自律や公平公正、不偏不党といった原則を堅持して運営されておりまして、その姿勢は揺るぎないものというふうになっているという考えもお伝えいたしました。実際、さきの大戦後、長きにわたってこのように培われてきたこうした原則は、現在の日本において関係各方面からも正しく理解され、広く支持されているものというふうに受け止めてございます。

NHKとしては、さきの大戦をめぐる諸課題については、これまでどおり多角的な視点から継続的に番組制作や報道を行っていくということで、この問題の所在、問題の内容等の理解を進めるために貢献してまいりたいというふうに思っておりまして、この点、御理解をいただけると有り難いというふうに思います。

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