御紹介いただきました団体からは、今年一月以降、複数回書簡をいただきました。これに対して、私、会長名で四月に回答をお送りしてございます。
この中で、敗戦後のGHQによる占領期という現在とは大きく異なる特殊な政治体制下において、当時の日本の報道機関やメディアがGHQからどのような統制を受けていたのかという点につきましては、歴史的な問題として専門家による検証が進むこと自体、私は大変意義のあることだというふうに認識しているというふうにお答えいたしました。ただ、その一方で、そうした過去の特殊な政治体制下における経緯をもって、現在のNHKにざんげが必要であるとの御主張については、やや飛躍があるのではないかというふうに申し上げてまいりました。
さらに、現在のNHKは、当時と異なり、昭和二十五年に制定された放送法に定められた使命に基づいて、自主自律や公平公正、不偏不党といった原則を堅持して運営されておりまして、その姿勢は揺るぎないものというふうになっているという考えもお伝えいたしました。実際、さきの大戦後、長きにわたってこのように培われてきたこうした原則は、現在の日本において関係各方面からも正しく理解され、広く支持されているものというふうに受け止めてございます。
NHKとしては、さきの大戦をめぐる諸課題については、これまでどおり多角的な視点から継続的に番組制作や報道を行っていくということで、この問題の所在、問題の内容等の理解を進めるために貢献してまいりたいというふうに思っておりまして、この点、御理解をいただけると有り難いというふうに思います。
158
松田学(参政)
ここからは、かつて終戦直後のGHQの占領下のことに少し絞ってお話を進めていきたいと思いますが、GHQの占領下においては、戦前戦中の日本よりもはるかに厳しい検閲というものが、検閲を伴った徹底的な言論統制が実施されていたということなんですね。例えば七千冊を優に超える本が禁書に指定されたりと。そこには歴史の真実が書かれているにもかかわらず、歴史的事実の重要な部分が多くの人々の目に触れることなく長らく葬り去られてきたということにもなったと言われております。
NHKがこれまで制作、放映してきた番組の中に終戦直後のこうしたGHQの統治に焦点を当てた番組はあるんでし…
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159山山名啓雄日本放送協会専務理事
お答えいたします。
戦後の連合国による占領期は、日本の政治、社会にとって重要な転換点に当たるということから、NHKでは、憲法ですとか教育制度ですとか、そういった様々なテーマにつきまして、例えば「映像の世紀バタフライエフェクト」ですとか「NHKスペシャル」といった定時番組や特集番組の中でこの時期の動きを取り上げてきております。
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160
松田学(参政)
終戦直後のNHKの、統治下におきまして、終戦した年の一九四五年十二月九日の日曜日の夜八時からのゴールデンアワーに、NHKのラジオで、太平洋戦争史と劇仕立てにした毎週一回の三十分番組、「真相はこうだ」というのが放送されて、夜だけでなくて昼間でも再放送もなされていたと、繰り返し放送されていたという話があります。
このラジオ放送とは、当時、NHKがGHQの指令に従ってなされたもので、日本軍がいかに残虐だったかなど、その後の日本国民のいわゆる過度な自虐史観というか、その形成にもつながるような内容だったんではないかということで、本年一月に、日本の真の独立を目指す…
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- (上の発言)
161稲稲葉延雄日本放送協会会長
御紹介いただきました団体からは、今年一月以降、複数回書簡をいただきました。これに対して、私、会長名で四月に回答をお送りしてございます。
この中で、敗戦後のGHQによる占領期という現在とは大きく異なる特殊な政治体制下において、当時の日本の報道機関やメディアがGHQからどのような統制を受けていたのかという点につきましては、歴史的な問題として専門家による検証が進むこと自体、私は大変意義のあることだというふうに認識しているというふうにお答えいたしました。ただ、その一方で、そうした過去の特殊な政治体制下における経緯をもって、現在のNHKにざんげが必要であるとの御主張については、やや飛躍があるのではないかというふうに申し上げてまいりました。
さらに、現在のNHKは、当時と異なり、昭和二十五年に制定された放送法に定められた使命に基づいて、自主自律や公平公正、不偏不党といった原則を堅持して運営されておりまして、その姿勢は揺るぎないものというふうになっているという考えもお伝えいたしました。実際、さきの大戦後、長きにわたってこのように培われてきたこうした原則は、現在の日本において関係各方面からも正しく理解され、広く支持されているものというふうに受け止めてございます。
NHKとしては、さきの大戦をめぐる諸課題については、これまでどおり多角的な視点から継続的に番組制作や報道を行っていくということで、この問題の所在、問題の内容等の理解を進めるために貢献してまいりたいというふうに思っておりまして、この点、御理解をいただけると有り難いというふうに思います。
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松田学(参政)
今年は戦後八十年に当たる年でありますが、昨今、いろいろな歴史研究の進展によりまして、この近現代史についても様々な新たな知見が得られているところであります。
例えば、これは大分我々が聞かされてきた通説と違うことも明らかになっているんですが、開戦直前の一九四一年、この年には、日本の近衛文麿政権が、日米戦争を何とか回避したいということで、当時のルーズベルト政権と何十回も会談して涙ぐましい努力を続けたという事実も判明しています。しかし、相手にされなかったと、ルーズベルト政権からですね。また、ルーズベルト政権が、日本の資産の凍結とか対日石油輸出の全面的な禁止、そ…
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163稲稲葉延雄日本放送協会会長
先ほど来申し上げているとおり、歴史に関わる研究を含めて様々な知見を取材し、解釈について見解が分かれる場合にはできるだけ多くの角度から論点を明らかにする、そういった姿勢で番組を制作していきたいというふうに思っております。
NHKは、全ての番組において、放送法、番組基準、放送ガイドラインにのっとり、公平公正、不偏不党、自主自律の立場を堅持して放送に当たっていきたいというふうに思っております。
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164
松田学(参政)
御答弁ありがとうございました。
私ども日本国民が自らの国に健全な誇りを持てるように、そういうことに資するような報道も、これも公共放送としての役割ではないかなということで、その役割、NHKの役割に期待いたしまして、私の質問を終えさせていただきます。
どうもありがとうございました。
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