お答えします。
NHKは、放送法に基づき、放送、配信及びその受信の進歩発展に必要な調査研究を実施しております。そこで開発した技術で社会貢献に資すると判断するものにつきましては、その一部を放送や配信以外の分野においても社会に還元しております。
医療分野では、8K技術を活用しまして、NHKの関連団体が民間企業と共同で、世界最小の医療用8K解像度の腹腔鏡カメラを開発しました。二〇二四年には、国立がん研究センター中央病院と連携しまして、8K映像を活用した遠隔指導による腹腔鏡手術の臨床試験を世界に先駆けて実施しております。
8K技術については、その超高精細な特徴を利用しまして、医療のほか、芸術、文化財の保護、研究への活用や防災、教育などの分野にも活用の場を広げており、関連団体を通じて技術協力やシステム開発による社会還元を推進しております。
引き続き、関連団体とともに、この技術を活用できる分野の開拓を進め、社会貢献を果たしていきたいと考えております。
116原原田大二郎(公明)
次に、業務改革について伺います。
テレワーク、電子決裁、AI活用など進めてきたと承知していますが、業務効率化により人件費、委託費、物件費において幾らの経費削減が実現したのか、成果を数値で示していただければと思います。また、DXを進める上で、組織文化、システムの老朽化、人材不足など、最大のボトルネックは何と考えていらっしゃるかにつきましても率直にお答えいただけたらと思います。
この発言のページ
117小小池英夫日本放送協会専務理事
お答えいたします。
業務の効率化によって生産性を向上させることは、NHKの事業運営の持続可能性を高める意味でも極めて重要だと考えております。
あわせて、デジタル技術を活用した業務改革やデジタル化の推進などに取り組むことも重要で、情報システム統括担当理事の下で、NHKの情報システムの最適化、最新テクノロジーやシステムツールの利活用による業務の効率化、さらに人材育成も含めたITガバナンスの強化にも取り組んでおります。加えて、業務の高度化や生産性向上のために、リスクやコストをしっかり管理しながらAIを適切に活用しております。
NHKは、今の経営計画の下で…
この発言のページ
118原原田大二郎(公明)
ありがとうございます。
続きまして、経営面とはまた別の観点から伺います。
NHKは、放送局であると同時に、世界でも有数の映像技術、音声技術、AI技術を擁する技術研究機関でもあります。4K、8K技術、AI翻訳、音声認識、手話CG、映像解析、多言語放送といった成果は、放送分野にとどまらず、医療、福祉、災害対策、教育といった社会インフラとして活用されることが期待されています。
そこで、これらの技術をどこまで放送の枠を超えて社会実装していく意思があるのかという観点でお伺いします。
NHKが開発してこられました4K、8K技術は、遠隔医療、手術支援、医療教育…
この発言のページ
- (上の発言)
119寺寺田健二日本放送協会理事・技師長
お答えします。
NHKは、放送法に基づき、放送、配信及びその受信の進歩発展に必要な調査研究を実施しております。そこで開発した技術で社会貢献に資すると判断するものにつきましては、その一部を放送や配信以外の分野においても社会に還元しております。
医療分野では、8K技術を活用しまして、NHKの関連団体が民間企業と共同で、世界最小の医療用8K解像度の腹腔鏡カメラを開発しました。二〇二四年には、国立がん研究センター中央病院と連携しまして、8K映像を活用した遠隔指導による腹腔鏡手術の臨床試験を世界に先駆けて実施しております。
8K技術については、その超高精細な特徴を利用しまして、医療のほか、芸術、文化財の保護、研究への活用や防災、教育などの分野にも活用の場を広げており、関連団体を通じて技術協力やシステム開発による社会還元を推進しております。
引き続き、関連団体とともに、この技術を活用できる分野の開拓を進め、社会貢献を果たしていきたいと考えております。
120原原田大二郎(公明)
あと、続きまして、AIによる手話CG生成に関してでありますが、聴覚障害のある方等の情報格差の解消に直結する重要な技術と思われます。今回、デフリンピックで、NHKエンタープライズが開発し、筑波技術大学の大杉豊教授が監修された手話CGアバターのKIKIが応援アンバサダーを務め、注目されました。
そこで、AIによる手話CG生成の今後につきまして、実用化までの工程、放送現場への段階的導入計画、品質評価、当事者のフィードバック体制についてお聞かせください。何年後に当たり前の技術として定着させたいか、目標年次などがありましたらお示しください。
この発言のページ
121寺寺田健二日本放送協会理事・技師長
お答えします。
高齢者や障害のある方々を含めた誰もが豊かな放送・サービスを楽しめるよう、人に優しい放送を目指すことはNHKの重要な役割の一つと考えており、そのための研究開発を進めております。その研究の一例として、手話放送サービスの拡充のため、AIを活用し、手話のCGアニメーションを自動生成する技術開発にも取り組んでおります。
二〇二三年四月から、インターネットで気象情報や災害情報などのある程度定型化された情報をお知らせする手話CGの提供を開始しており、二〇二五年十月からは、障害のある方のための防災情報サイトをリニューアルし、新たに手話CG動画を付けて…
この発言のページ
122原原田大二郎(公明)
ありがとうございます。
日本には、現在約三百万人の在留外国人が暮らしておられます。NHKワールドJAPANは、医療、防災、行政手続、労働法制といった重要情報を多言語で発信できる日本で数少ない公共インフラです。そして、現在、在留外国人向け専用コンテンツはどのように制作、運用されていらっしゃいますか。また、出入国在留管理庁、自治体、厚労省と連携し、入国時又は在留カード交付時にNHKワールドJAPANを公式案内する制度などを検討しているのか、また、NHKとして在留外国人政策の一翼を担う予定があるのか、明確にお答えください。
この発言のページ