稲葉延雄日本放送協会会長

2025年12月2日・第219回国会 参議院 総務委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 43 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 219 発言)

今ほど先生からおっしゃっていただいたような様々なことを三年間でやってまいりました。

私、三年前の会長就任時の記者会見でも申し上げたんですけれども、放送法の第一条には、放送の目的として、放送の効用を国民にあまねく普及し、健全な民主主義の発達に資するということがうたわれてございます。放送を通じて戦後の日本社会をより良いものにしようと、法律制定時の皆様方の御先輩であられる立法関係者の相当強い熱意というものが感じられる、そういう放送法だというふうに感じました。

私、日銀におりましたとき、日銀法改正の作業にも関わり合いを持ちましたが、その際、放送法を勉強するチャンスがありましたが、そのときに今申し上げたような感銘を受けたという記憶があるということでございます。その後、縁あって実際にNHKの経営に関わることになったわけでございます。

やはり、国民の皆様にとって大事な日々の生活の健全な営みを支えるための確かな情報、良質で豊かなコンテンツを間断なくお届けする、そういうNHKに課せられた役割を果たす、このためにこの三年間努力を続けてきたというふうに思ってございます。

その意味で、とりわけ今年十月からのネット必須業務化で、NHKの正確で信頼できる情報やコンテンツを質、量共に豊富にお届けして、ネットを含む情報空間の隔り、あるいは偏りやゆがみを是正し、情報空間の参照点としての役割を果たす機会を得たことは、NHKにとって非常に意義がある歴史的な転換点だったと受け止めてございます。

この三年間の取組についての私自身の評価は差し控えますけれども、いずれにしても、NHKに求められる役割をしっかり果たして健全な民主主義の発達に貢献する、そういう覚悟を持って取り組んできたことは間違いございません。これは残りの任期においても同様でございます。

今後どなたが会長あるいは役員になったとしても、NHKの経営のかじ取りを担う際には、常にこうした高い視野、高い志を持って対処していただきたいなというふうに思ってございます。

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