植田和男日本銀行総裁

2025年12月4日・第219回国会 参議院 財政金融委員会 第4号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 87 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 141 発言)

ちょっと委員の御質問、様々な部分が含まれていたと思いますので、取りあえず一般的な考え方を申し上げさせていただきたいと思いますけれども。

まず、中立金利がどれくらいかということは浅田先生ともこの場でも何度か議論させていただきましたが、かなり広い幅を持ってしか残念ながら現在のところ推計できていない概念でございます。常に、それをもう少し狭めることができないかということを、作業を続けておりますが、今後うまくそういうことができましたら適宜公表していきたいと思いますが、現状ではかなりの幅を持って見ざるを得ない概念であるということでございます。したがいまして、その中立金利、あるいはターミナルレートと言ったりもしますけれども、それがどこにあるか分からない中で、しかし、最終的にどれくらい金利、名目金利が上がっていくのかという、上げていくのが適当かということはそこに依存しますので、そこには若干の不確実性があるということは申し上げておきたいと思います。

それから、実質金利にもお触れになりましたけれども、実質金利の計算は名目金利から期待インフレ率を引いたものでございますが、そこも、期待インフレ率については、目先の期待インフレ率から少し先までの期待インフレ率、どこを見るかによってかなりの幅がございまして、ここも実質金利の計算のところにかなりの幅があるものであるというふうにお考えいただければと思います。

それから、私どもが名目金利を上げていくときに経済にどういう影響があるかということに関しましても、それこそ、期待インフレ率がどれくらい上がりつつあるか、インフレ率自体がどれくらい上がりつつあるか、それとの相対で、強いマイナスの影響が出たり、あるいはマイナスの影響がほとんど出なかったり、様々なケースがあり得るかと思っております。

前後のやりとり

83の発言を見る

91の発言を見る