宿本尚吾国土交通省住宅局長

2025年11月26日・第219回国会 衆議院 国土交通委員会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 59 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 166 発言)

お答えをいたします。

昨年一月に発生をいたしました令和六年能登半島地震におきましては、我が国で初めて、基礎ぐいを有する鉄筋コンクリート造の建築物において転倒被害が確認をされたところであります。

国土交通省では、この地震における建築物の構造被害につきまして、建築工学的な視点から原因分析を行うため、昨年二月に有識者委員会を設置をいたしました。

当該委員会設置後の経緯でございますが、まず、昨年十一月の中間取りまとめにおきまして、転倒被害の要因として、地震時の基礎ぐいの損傷などによる支持力の低下が関係していると推定されると報告されました。

また、あわせて、地中に埋まっている当該建築物の基礎ぐいなどの損傷状況の調査や、その調査で得られた基礎ぐいなどの損傷状況を踏まえた、当該建築物の転倒メカニズムの検討などに取り組む必要があるとされたところであります。

中間取りまとめを踏まえまして、基礎ぐいなどの損傷状況の調査につきまして、関係者などとも調整の上で、昨年十一月頃から、地中に埋まっております基礎ぐいに衝撃を与えないように、丁寧に上部の建築物の解体を行ってまいりました。さらに、今年の四月頃からは、地盤を掘削をいたしまして、地中に埋まっていた基礎ぐいなどの損傷状況について把握をしたところでございます。

また、当該建築物の転倒メカニズムの検討につきましては、転倒の要因を分析するためには構造計算の前提となります構造用の図面が必要となるところ、大変古い建築物でしたので、そのための図面はございません。したがいまして、解体時に、はりですとか柱ですとか、そういったものの寸法や、内部の鉄筋の径だとか何本入っているかですとか、そういうことを把握をいたしまして、構造図面の復元を行いました。その上で、現在、復元した図面や確認されました基礎の損傷状況、こういったものを踏まえまして、建物が転倒に至った現象についての分析を行っているところでございます。

このように、基礎ぐいを有する建築物の転倒被害は国内で初めて確認されたケースでありましたことから、これまで様々な有識者や専門家の御意見をお伺いしながら対応を行ってきたところでございます。

今後、年内に最終取りまとめに向けた有識者委員会を開催いたしまして、転倒被害の要因について工学的な観点からしっかりとした議論を行っていただく予定であります。その上で、それを踏まえて必要な取組を行ってまいりたいと考えてございます。

前後のやりとり

55の発言を見る

63の発言を見る