市原麻衣子一橋大学大学院法学研究科教授

2025年2月26日・第217回国会 参議院 外交・安全保障に関する調査会 第3号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 54 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 90 発言)

ありがとうございます。

この問題は非常に甚大な影響を国際秩序に与え得るというふうに考えています。ウクライナの主権を侵害された形で停戦というものを実現してしまった場合には国際秩序の維持というものが難しくなっていくと思っております。日本政府として何ができるかということに加えまして、日本社会として何ができるかということを考えるのもいいのではないかというふうに私としては思っています。

一つには、日本政府の役割ですけれども、バックステージでアメリカの政府と交渉する。それから、関係各国、そして特にウクライナですけれども、そういったところと交渉するというのが一つ重要かと思っています。

アメリカの現在の動きに関しては、トランプ政権内でもかなり足並みの乱れがある、実際にあるわけで、トランプをどのようにコントロールするか、影響を与えるかというところを考えたときに、議会の中の人々にできるだけリーチアウトをするということ、それから、面目を潰すのではなく妥協させる道を探すということが一つ必要なのだと思います。

ただし、それだけでは十分ではないと思います。実際にその主権、ウクライナの主権の重要性というものを前面に出している言説というものを国際社会に見せていく必要があると思います。そのためには、実際日本のメディアの領域においては既に非常に批判的な言説というものが見られますので、これをどのように国際的に開示していくことができるかというのを考えることもできるのではないかと思っています。

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