ありがとうございます。二つ御質問をいただきました。
まず一つ目のこのインクルーシブ・ピースのための多国間枠組みというところでございますけれども、私は、やはり国連をもっと活用していくべきであろうというふうに考えております。新しい組織をつくるにしても何のためにというところがどうしても大事になってくるわけですけれども、この戦後八十年積み上げてきた国連における貢献、これは日本も多大な貢献をしてまいりました。こういったものはやはり積極的に、今こそリバイタライズといいますか、再活性化すべきであると。
そのために、私は、やはり新興国、途上国、グローバルサウス、またアメリカも含めて糾合する理念というのがどうしても必要だというふうに考えておりまして、私は、これは、やはり日本が世界に提唱してきた人間の安全保障と、あとは人間の尊厳ですね、これはやはり途上国にもっと訴えていってもいいのではないかというふうに考えているところでございます。
人間の安全保障自体は、元々、一九九八年に小渕総理が提唱した概念であって、それ以来、日本はずっとこれを支えてきたわけですけれども、コンセプトは非常にシンプルでありまして、プロテクションの保護とエンパワーメントの能力強化という、この二つをあらゆる人々のために推進していきましょうという大変シンプルな概念なんですね。これを立ち戻って連帯を意識をしながらできるだけ広げていく、その際にこの人間の尊厳に光を当てるというところは、私は一つ有効な方向性ではないかと思います。
手短に、あと二つ目の中国と国際機関とのありようについてですけれども、私は、日本は、まずはこの政治の場の国連においては、今の状況というのは、言わば外務省が一票持ってニューヨークであるいはジュネーブで頑張っているというところはあるんですけれども、やはりこういったところこそ議員外交の果たすべき役割というのはあるんではないかなというふうには考えております。
その上で、実は、非常に緻密に計画を立てて行政機関としての国連に対してアプローチを取っていくことが重要だというふうに考えておりまして、よく言われるのが、幹部が中国人だとその国際機関というのは中国流になってしまうのかというところは、実はそれほどシンプルではないというところがございまして、私が国連で勤務をしておりましたときに、同僚に中国人がおりました。その方というのは、中国におれないので言わば国連で働いているというような方でございます。こういった方というのは、実は国際機関の中には多数おられます。なので、そこは極めて緻密に行政機関の国連に対してアプローチを取っていくというのは必要であろうというふうに考えております。
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猪口邦子(自民)
ありがとうございました。
以上で参考人の御意見の陳述は終わりました。
これより参考人に対する質疑を行います。
本日の質疑はあらかじめ質疑者を定めずに行います。
まず、大会派順に各会派一名ずつ指名させていただき、その後は、会派にかかわらず御発言いただけるよう整理してまいりたいと存じます。
なお、質疑及び答弁は着席のままで結構でございます。
また、質疑者には、その都度答弁者を明示していただくとともに、できるだけ多くの委員が発言の機会を得られますように、答弁を含めた時間がお一人十分以内となるように御協力お願いいたします。
質疑のある方は順次御発言…
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越智俊之(自民)
自由民主党の越智俊之です。
まず、三名の参考人の皆様、本当に今日は貴重な御意見をいただきまして、心から感謝いたします。ありがとうございます。
まず、細谷参考人と相良参考人に、この包摂的平和の実現に向けた多国間枠組みについて質問させていただきたいと思います。
冷戦後の国際秩序ではルールや協調が重視されてきました。しかし、近年、軍事や経済といった力を用いた国益の実現を重視する方向へ流れていっているのではないかと思っております。そのような中、これまでの国際秩序の中心的な存在であったアメリカでは、多国間外交や法の支配を軽視するとも思われるいわゆる第二次トラ…
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10細細谷雄一慶應義塾大学法学部教授
ありがとうございます。貴重な御質問、御意見いただきました。大変重要な課題だと感じております。
私の方から簡潔にお答えさせていただきたいと思います。
まず第一に、今の世界が大変不透明性を増していて、また、いろいろな要因というものが複合的に結び付いている時代というふうに認識をしております。したがって、日本の外交もそれに合わせて、まあ必ずしも一つの方向に向かっていくのではなくて、より重層的あるいは多層的、そして多角的に進めていく必要があるというふうに考えております。
より具体的に申し上げれば、やはり、力の論理ということを考えたときに、日本の周辺には日本の…
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- (上の発言)
11相相良祥之公益財団法人国際文化会館地経学研究所主任研究員
ありがとうございます。二つ御質問をいただきました。
まず一つ目のこのインクルーシブ・ピースのための多国間枠組みというところでございますけれども、私は、やはり国連をもっと活用していくべきであろうというふうに考えております。新しい組織をつくるにしても何のためにというところがどうしても大事になってくるわけですけれども、この戦後八十年積み上げてきた国連における貢献、これは日本も多大な貢献をしてまいりました。こういったものはやはり積極的に、今こそリバイタライズといいますか、再活性化すべきであると。
そのために、私は、やはり新興国、途上国、グローバルサウス、またアメリカも含めて糾合する理念というのがどうしても必要だというふうに考えておりまして、私は、これは、やはり日本が世界に提唱してきた人間の安全保障と、あとは人間の尊厳ですね、これはやはり途上国にもっと訴えていってもいいのではないかというふうに考えているところでございます。
人間の安全保障自体は、元々、一九九八年に小渕総理が提唱した概念であって、それ以来、日本はずっとこれを支えてきたわけですけれども、コンセプトは非常にシンプルでありまして、プロテクションの保護とエンパワーメントの能力強化という、この二つをあらゆる人々のために推進していきましょうという大変シンプルな概念なんですね。これを立ち戻って連帯を意識をしながらできるだけ広げていく、その際にこの人間の尊厳に光を当てるというところは、私は一つ有効な方向性ではないかと思います。
手短に、あと二つ目の中国と国際機関とのありようについてですけれども、私は、日本は、まずはこの政治の場の国連においては、今の状況というのは、言わば外務省が一票持ってニューヨークであるいはジュネーブで頑張っているというところはあるんですけれども、やはりこういったところこそ議員外交の果たすべき役割というのはあるんではないかなというふうには考えております。
その上で、実は、非常に緻密に計画を立てて行政機関としての国連に対してアプローチを取っていくことが重要だというふうに考えておりまして、よく言われるのが、幹部が中国人だとその国際機関というのは中国流になってしまうのかというところは、実はそれほどシンプルではないというところがございまして、私が国連で勤務をしておりましたときに、同僚に中国人がおりました。その方というのは、中国におれないので言わば国連で働いているというような方でございます。こういった方というのは、実は国際機関の中には多数おられます。なので、そこは極めて緻密に行政機関の国連に対してアプローチを取っていくというのは必要であろうというふうに考えております。
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越智俊之(自民)
ありがとうございます。
市原参考人に、このインクルーシブ・ピースの実現に向けてのグローバルサウスとの連携の在り方、質問したかったんですけど、時間となりましたので、また次回よろしくお願いします。
質問を終わります。ありがとうございます。
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猪口邦子(自民)
それでは、広田一君。
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広田一(立憲)
会長、誠にありがとうございます。
そして、三人の参考人の皆さんには、とてもすばらしい御意見賜りまして、心から感謝を申し上げます。
自分の方からは、まず、市原参考人の方にお伺いをいたします。
取るべき手段の二番目の方に関連してお伺いをしたいと思うんですけれども、参考人の方は、今年一月の論文の中で、民主主義のイデオロギー回避をというふうな論文があったというふうに思いますが、その中でも、国家間対立の文脈で、もうこれからは民主主義を語るということはやめる必要があるというふうにおっしゃられております。特に、ウクライナへの支援動員といったことに関しまして、民主…
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