自由民主党の石井正弘です。
私は、会派を代表して、教員給与特別措置法等の一部改正案について質問いたします。
昨年十月、そして衆議院議員選挙後の十一月、石破総理はこの参議院本会議場での所信表明演説で、私たちに、人づくりこそ国づくりと力強く語っておられました。
私は、岡山県知事のとき、知事会を代表して中央教育審議会委員を務めたことがあり、教育は最も大切な国家の基盤であると考えておりますが、とりわけ、我が国は他国と比べ、化石燃料、金属や鉱物などの自前で調達できる天然資源に乏しく、自然災害が多いことから、一人一人が持つ可能性をそれぞれ最大限引き出していく教育こそが国家や地域を維持し、発展させていく根幹となると考えております。
そこで、石破総理は、人づくりは国づくりと述べられた際、どのような人づくり、教育であるべきとお考えになっていたのでしょうか。御自分の御経験も踏まえてお話しいただければと存じます。
次に、教育予算についてお伺いします。
我が国は、国や地方自治体といった公的機関による教育支出を在学者一人当たりのGDP比で見ればOECD平均並みの水準となっていますが、支出規模のGDP比はOECD平均の七割にすぎません。
学力と労働生産性、給与水準には相関性があると言われていることからすれば、更に教育投資、教育支出を高めていくことが成長戦略として不可欠であると考えます。
AIや量子コンピューター、生命科学など、これからの経済成長や科学技術の発展に欠かせない分野において、我が国の研究や技術、スキルが世界をリードするものとなるよう、まずはこれらの分野につながる基礎力をしっかりと身に付けることができるよう、義務教育における教育予算を更に充実させることに努めるべきと考えますが、石破総理の決意をお伺いいたします。
教育の質を決めるのは、まさに教師です。しかし、教師の長時間労働の改善が進まず、心身を病む教職員が増え、近年では教師を志望する人材が減少しており、同時に、現職の教師も、児童生徒に向き合う時間を増やしたくても、現場の業務が多くてできないという悪循環から抜け切れていません。
今回の法案では、教師の時間外在校等時間を令和四年の月四十七時間から月三十時間程度とする目標を示していますが、長時間労働の改善はもちろんのこと、この働き方改革を教師の質、さらには教育の質の向上につなげていくことも重要です。この点について、あべ文部科学大臣のお考えをお聞かせください。
学校現場からは、教師の困難な仕事に見合った処遇が得られていない、あるいは、頑張りが報われる処遇にしてほしいという声がよく聞かれます。本法案では、学びの専門職としての教師にふさわしい給与改善や職責と負担に応じためり張りある処遇を実現するために、五十年ぶりの教職調整額の水準の大幅な引上げ、義務教育等特別手当の学級担任への加算、さらに、教諭と主幹教諭の間に新たに創設する主務教諭にふさわしい処遇などの改善を図ることとしています。
一方、成長と物価高に負けない賃上げによる経済の好循環の実現に向けて、特に大企業では大幅に給料が引き上げられています。このような状況と比較すると、教職調整額について、二〇三〇年度までに一〇%へ段階的に引き上げるということで果たして十分なのかという声もあります。
そこで、優秀でやる気のある人材の確保、特に大都市部と比べて地域手当が低い地方での教員人材不足の解消のためには、今回の法改正がもたらす成果を確認、検証しつつ、今後更なる措置を講ずることが不可欠だと考えますが、この点を、岡山県備前市にある日本で最も古い庶民のための公立学校である特別史跡旧閑谷学校に御縁の深いあべ文部科学大臣にお伺いをして、私の質問を終わります。(拍手)
〔内閣総理大臣石破茂君登壇、拍手〕
29
関口昌一議長
御異議ないと認めます。あべ俊子文部科学大臣。
〔国務大臣あべ俊子君登壇、拍手〕
この発言のページ
30
あべ俊子(自民)文部科学大臣
公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。
学校教育の質を高め、全ての子供たちへのより良い教育を実現するためには、教師に優れた人材を確保することが極めて重要です。しかしながら、教員採用選考試験の倍率が過去最低を更新するなど、教師の人材確保に困難を生じている状況があることから、教職の魅力を高め、教師を取り巻く環境を整備することが必要です。
この法律案は、このような教師に優れた人材を確保する必要性に鑑み、学校における働き方改革の一層の推進、組織的な学校運営及び指導の促進並びに…
この発言のページ
31
関口昌一議長
ただいまの趣旨説明に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。石井正弘君。
〔石井正弘君登壇、拍手〕
この発言のページ
- (上の発言)
32
石井正弘(自民)
自由民主党の石井正弘です。
私は、会派を代表して、教員給与特別措置法等の一部改正案について質問いたします。
昨年十月、そして衆議院議員選挙後の十一月、石破総理はこの参議院本会議場での所信表明演説で、私たちに、人づくりこそ国づくりと力強く語っておられました。
私は、岡山県知事のとき、知事会を代表して中央教育審議会委員を務めたことがあり、教育は最も大切な国家の基盤であると考えておりますが、とりわけ、我が国は他国と比べ、化石燃料、金属や鉱物などの自前で調達できる天然資源に乏しく、自然災害が多いことから、一人一人が持つ可能性をそれぞれ最大限引き出していく教育こそが国家や地域を維持し、発展させていく根幹となると考えております。
そこで、石破総理は、人づくりは国づくりと述べられた際、どのような人づくり、教育であるべきとお考えになっていたのでしょうか。御自分の御経験も踏まえてお話しいただければと存じます。
次に、教育予算についてお伺いします。
我が国は、国や地方自治体といった公的機関による教育支出を在学者一人当たりのGDP比で見ればOECD平均並みの水準となっていますが、支出規模のGDP比はOECD平均の七割にすぎません。
学力と労働生産性、給与水準には相関性があると言われていることからすれば、更に教育投資、教育支出を高めていくことが成長戦略として不可欠であると考えます。
AIや量子コンピューター、生命科学など、これからの経済成長や科学技術の発展に欠かせない分野において、我が国の研究や技術、スキルが世界をリードするものとなるよう、まずはこれらの分野につながる基礎力をしっかりと身に付けることができるよう、義務教育における教育予算を更に充実させることに努めるべきと考えますが、石破総理の決意をお伺いいたします。
教育の質を決めるのは、まさに教師です。しかし、教師の長時間労働の改善が進まず、心身を病む教職員が増え、近年では教師を志望する人材が減少しており、同時に、現職の教師も、児童生徒に向き合う時間を増やしたくても、現場の業務が多くてできないという悪循環から抜け切れていません。
今回の法案では、教師の時間外在校等時間を令和四年の月四十七時間から月三十時間程度とする目標を示していますが、長時間労働の改善はもちろんのこと、この働き方改革を教師の質、さらには教育の質の向上につなげていくことも重要です。この点について、あべ文部科学大臣のお考えをお聞かせください。
学校現場からは、教師の困難な仕事に見合った処遇が得られていない、あるいは、頑張りが報われる処遇にしてほしいという声がよく聞かれます。本法案では、学びの専門職としての教師にふさわしい給与改善や職責と負担に応じためり張りある処遇を実現するために、五十年ぶりの教職調整額の水準の大幅な引上げ、義務教育等特別手当の学級担任への加算、さらに、教諭と主幹教諭の間に新たに創設する主務教諭にふさわしい処遇などの改善を図ることとしています。
一方、成長と物価高に負けない賃上げによる経済の好循環の実現に向けて、特に大企業では大幅に給料が引き上げられています。このような状況と比較すると、教職調整額について、二〇三〇年度までに一〇%へ段階的に引き上げるということで果たして十分なのかという声もあります。
そこで、優秀でやる気のある人材の確保、特に大都市部と比べて地域手当が低い地方での教員人材不足の解消のためには、今回の法改正がもたらす成果を確認、検証しつつ、今後更なる措置を講ずることが不可欠だと考えますが、この点を、岡山県備前市にある日本で最も古い庶民のための公立学校である特別史跡旧閑谷学校に御縁の深いあべ文部科学大臣にお伺いをして、私の質問を終わります。(拍手)
〔内閣総理大臣石破茂君登壇、拍手〕
33
石破茂(自民)内閣総理大臣
石井正弘議員の御質問にお答えをいたします。
人づくりと教育のあるべき姿についてのお尋ねをいただきました。
正解のない時代に、自ら問題を探究し、他者と協調しながら、自ら考え、自由に人生を設計し、飛躍していける能力の育成が重要であると考えております。知識や能力だけではなく、歴史や文化、地域や周りの人々を大切にし、行動する力を有した人材を、学校だけではなく自治体や地域の人々が一体となって考え、参画して育てていけるように取り組んでまいりたいと考えております。
人づくりは国づくりと述べたが、それはどういうような教育であるべきだと考えているかというお尋ね、おま…
この発言のページ
34
あべ俊子(自民)文部科学大臣
石井議員にお答えいたします。
まず、教育の質の向上についてお尋ねがありました。
教育は人なりと言われるように、学校教育の成否は教師に懸かっており、教育の質の向上を通した全ての子供たちへのより良い教育の実現を目指して働き方改革を進めることが重要です。
具体的には、学校における働き方改革を進めることにより、教師の健康を守ることはもとより、教師の意欲と能力が最大限発揮できる環境が整備され、生き生きと子供たちに向き合うことができるようになると考えられます。
このため、今回の法案により、国と教育委員会、学校が一体となり、教師の時間外在校等時間を縮減する仕組…
この発言のページ
35
関口昌一議長
斎藤嘉隆君。
〔斎藤嘉隆君登壇、拍手〕
この発言のページ