本田由紀東京大学大学院教育学研究科教授

2025年6月3日・第217回国会 参議院 文教科学委員会 第11号(外部サイト、新しいタブで開きます) の 82 番目の発言(外部サイト、新しいタブで開きます)(全 87 発言)

御質問ありがとうございます。

特別支援教育であったり、あるいは学校安全とか地域連携など、新しい様々な課題が増えていることは確かです。それにかなり専従するような、専門的に担当するような教員として例えば主務教諭を設けた場合、主務教諭は、通常の学級というか、授業の担当以外にそれを担うと大変なことになりますから、一般の先生よりも授業の担当は減ることになると思われます。そうすると、その減った分というのはほかの教諭にしわ寄せとなって現れるわけです。ということを考えますと、主務教諭に増えていく課題を担う分、授業を軽減するといったようなことというのは、実はその主務教諭にとって専従的に担う職務の重さだけで非常に長時間になるおそれもあり、それは、実はそれ以外の一般の教諭にも弊害となって跳ね返っていくということになるわけで、両方にとって非常に問題が大きいというふうに考えられます。

では、どうするのかということは非常に難しい問題ではありまして、すぐ今解決策が言えるようなことではないんですけれども、主務教諭という新しい役職を設けることによっては対策にはならないと思います。これまでに存在するような、既に存在する役職の方々にそれを担っていただくとか、あるいは外部からの人材を導入するとか、そこも切り出していくとかいうことが必要になるかと思いますけれども、とにかく今回の主務教諭では対策にはならないということは強調しておきたいと思います。

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