日本学術会議の設立の過程の中で、とりわけ戦後の、大きな戦争に対する責務を認識した上でなされてきた活動、それは、純粋にアカデミアにある人間はとりわけ戦争なるものに関わるべきでないという強いメッセージが発されたこと、これは私は大きな貢献であったというふうに思います。
それから八十年、もっと以前からですけれども、私のように政策の現場ということを学術的に経験している立場からすると、アカデミアの知見というものが、これほど国の命運を決する様々な政策の中で求められている時代はないと思います。それは、このパンデミックもそうでしょうし、あるいは震災もそうでしょうし、様々な防災の面でもそうです。これは単なる一個人でできるような調査ではない。
例えば、学術会議において、本格的に調査をし、そしてそれについての真摯な討議を重ねてレポートを出していこうとすれば、今の学術会議が有しているような研究者の数と、そしてその貢献では難しいと思います。なぜならば、あくまでボランタリーベースでこの活動を行っているにすぎないからです。
私が先ほど申し上げたように、各国のアカデミーにおいては、なぜこれほど大きなお金がアカデミーの中に投じされているのか。それは、アカデミーから発生されるような知見をつくり上げていくためには、チームを作り、これは人文・社会科学も含めてですが、それに対する専門知を集め、それの根拠を明確に積み上げて、それに対する、それによる助言をしていかなければいけないと。今の学術会議でそれができるかというと、私はできるとは思いません。
また、それをやっていけない限り、各国のアカデミーとの間でのある種の対話は、恐らくは真摯な形では成立しないだろうと思うぐらいの彼我の差がある、その彼我の差をどのように克服していくのか。これは政治の問題ですから、この法人化をきっかけにして、政治がどのような形で学術会議の独立性と、そして学術会議が社会に対して求められている責務を明確にし、それについての評価をある程度していくということが必要なんだろうと思っています。
42上上山隆大政策研究大学院大学客員教授
先ほどの参考人の方のお話を聞いていても、恐らく大きな誤解があるというふうに思います。一般的に、自然科学分野において企業との共同研究というのがあり得るわけですね、企業からの委託において、いわゆるスポンサードリサーチと言われているものですが。これは、企業が、これこれのことを研究してほしいと、そのための知見が欲しいと思って資金を出すというケースですが、ナショナルアカデミーに関してそのような依頼が来ることはまずあり得ないですね。企業が特定の目的のためにナショナルアカデミーを使うというようなことは聞いたことがありません。
一般的に、例えば先ほどおっしゃいましたけ…
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奥村政佳(立憲)
ありがとうございます。
時間ですので終わりますが、ちょっとまた、これについては引き続き議論を深めていきたいと思います。ありがとうございました。
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竹谷とし子(公明)
竹谷とし子でございます。
上山参考人、相原参考人、川嶋参考人、吉村参考人のお話拝聴させていただき、大変勉強になりました。本当にありがとうございます。
この日本学術会議という大変重要な組織について、やはり国民の皆様が、どういう組織であるかということについて十分理解が進んでいない面もあるのではないかというふうに感じております。国民の皆様に認められる、理解される、また重要な存在であると認識をされていくということが大事だというふうに思っておりますので、まず、四人の参考人の先生方に、日本学術会議がこれまで国民生活にどのように貢献してきたと考えられるか、あるいは…
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- (上の発言)
45上上山隆大政策研究大学院大学客員教授
日本学術会議の設立の過程の中で、とりわけ戦後の、大きな戦争に対する責務を認識した上でなされてきた活動、それは、純粋にアカデミアにある人間はとりわけ戦争なるものに関わるべきでないという強いメッセージが発されたこと、これは私は大きな貢献であったというふうに思います。
それから八十年、もっと以前からですけれども、私のように政策の現場ということを学術的に経験している立場からすると、アカデミアの知見というものが、これほど国の命運を決する様々な政策の中で求められている時代はないと思います。それは、このパンデミックもそうでしょうし、あるいは震災もそうでしょうし、様々な防災の面でもそうです。これは単なる一個人でできるような調査ではない。
例えば、学術会議において、本格的に調査をし、そしてそれについての真摯な討議を重ねてレポートを出していこうとすれば、今の学術会議が有しているような研究者の数と、そしてその貢献では難しいと思います。なぜならば、あくまでボランタリーベースでこの活動を行っているにすぎないからです。
私が先ほど申し上げたように、各国のアカデミーにおいては、なぜこれほど大きなお金がアカデミーの中に投じされているのか。それは、アカデミーから発生されるような知見をつくり上げていくためには、チームを作り、これは人文・社会科学も含めてですが、それに対する専門知を集め、それの根拠を明確に積み上げて、それに対する、それによる助言をしていかなければいけないと。今の学術会議でそれができるかというと、私はできるとは思いません。
また、それをやっていけない限り、各国のアカデミーとの間でのある種の対話は、恐らくは真摯な形では成立しないだろうと思うぐらいの彼我の差がある、その彼我の差をどのように克服していくのか。これは政治の問題ですから、この法人化をきっかけにして、政治がどのような形で学術会議の独立性と、そして学術会議が社会に対して求められている責務を明確にし、それについての評価をある程度していくということが必要なんだろうと思っています。
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竹谷とし子(公明)
相原参考人、お願いいたします。
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47相相原道子横浜市立大学名誉教授・学長室顧問/国際医療福祉大学学事顧問
学術会議というところは、人文、文系、社会系、理系、医系、工学系、様々な領域の方々が入って、研究者が入って意見をまとめて発信していくところでして、それは、いわゆる学会とか一つの大学ができることではない、非常に貴重な活動だと思っております。そういう意味での社会貢献は、これまでもたくさんされてきたのだと思います。
ただ、これからどういうことを期待されるかといえば、よりはっきり言ってスピーディーに、そして、どんどん社会って変わっていくわけですよね。その現状に対応した提言とか、いろんな科学的知見に基づいたいい発信をするように是非お願いしたいと思っております。
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竹谷とし子(公明)
川嶋参考人、お願いいたします。
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